希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

東京にある特別養護老人ホームの施設長をしています。

卒業生、先生の皆さんの投稿を読ませていただき、とても励まされています。特に岩◎さんの働き、想像を超える過酷な状況だと思います。どうか守られるようにと祈ります。

2月末頃よりご家族の面会やボランティアの受け入れを制限し、職員は毎日検温・体調チェック・記録をしつつ、緊張感をもって勤務にあたっています。

少しでも体調が心配な場合には出勤を控えるようにお願いしていますが、元々ギリギリの人員でシフトを回していますから、迷惑をかけたくないと、多少無理をしてでも出勤をする職員も出かねず悩ましいところです。

無症状でも感染している可能性があり、外から通勤している以上、持ち込んでしまうことを完全には防げず毎日ヒヤヒヤしています。

一人でも感染者が出た場合、感染が拡がり重症者が多くなるリスクを抱えています。

そんな中、懸命に踏ん張る介護職はじめ現場の職員に頭が下がります。あらためて、この事業が社会にあって無くてはならないサービスであり、使命感によって働く職員一人ひとりによって成り立っていることを痛感しています。

幸いにも今のところ守られており、マスクの寄贈や励ましの言葉をくださるご家族、関係者の方々により支えられています。

まもなく東京でも緊急事態宣言が解除され、徐々に制限が緩和されていくかと思いますが、特養ではなお一層の緊張感を持って対応を続けていく必要があり、第二波、三波にも備え、長い戦いになることを覚悟していかなければなりません。。

聖書にキングス・ガーデンの理念でもある「夕暮れ時に光がある」という言葉があります。今がまさに世界中が「夕暮れ時」ともいえる厳しい状況ですが、この先に必ず光となる「希望」が与えられると信じていきたいと思います。
一緒に頑張りましょう。何としてもお年寄りと職員の命を守りたい。

特別養護老人ホーム練馬キングス・ガーデン               施設長 中島真樹(1995年卒業)

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

私はルーテル卒業後、東京都内の人口1,000人未満の島に来て、高齢者のケアに関わらせて頂いています。同時に、広報や世代間交流も担当をしています。 

区内で生活していた私が、たくさんの在学生や卒業生に見送られて島に来たもっとも大きな理由は、地域に寄り添ったケアを学べるところです。一時、休止していた高齢者ケアは、再開をして、そこで、コロナ対策を行なっています。消毒作業や距離を離してのレク実施など、平時と異なるサービス提供に慣れず、戸惑いがありましたが、今は慣れ、高齢者の孤立予防、フレイル予防、各世代に合わせた住民向けサービスの拡充を目指して、日々働いています。

今のところ、感染者は限られておりますが、もし感染が広がると、生みに囲まれており、診療所の1名のお医者さんでは、対応が難しいことが予想されますし、感染発覚する頃には、他の誰かが重症化しているかもしれないと思うと不安です。でも、介護を要する高齢の方々の生活を支え、寝たきりを予防し、生活を守る仕事をしているのだという自覚あり、なんとか踏ん張っています。 岩◎さんのお働きを見て、助け合いながら自律性を持って働いていきたいと思っています。

 コロナウィルスは残酷なものではありますが、ルーテルを卒業したのちも、教授と卒業生がつながっている実感とありがたみを再確認できました。多種多様な現場で働かれているルーテル卒業生のみなさま、緊急事態宣言を解除されたのちも長い戦いになることかと思いますが、気を抜かずにそれぞれの場所でできることを努めあげましょう。

          2016年卒 S