2017年度東京都社会貢献大賞授与式
2018年1月18日、東京都庁の7階会場において、第2回東京都社会貢献大賞授与式が行われました。
私は、同表彰団体に選考に関わりましたので、授賞式に出席させて頂きました。表彰団体の選考は、たいへんな作業でした。推薦されたそれぞれの団体が、それぞれの活動実績、活動方針、社会的影響において、十分評価できるものでありましたし、すべての団体を表彰したいという思いをもちました。その意味で、今回の受賞団体は、名誉とともに、これからも社会に貢献して頂く責任があると思います。
東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞表彰基準
(趣旨)
第1 この基準は、多様な立場の都民や団体が互いに支え合う共助社会づくりの実現に向け、ボランティア活動推進の気運醸成を図るため、継続的・先進的取組を行う団体に対し、共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞(以下「大賞」という。)を贈呈し、これを表彰するために必要な事項を定める。
(被表彰団体の区分)
第2 東京都知事(以下「知事」という。)は、次に掲げる区分により、東京都の区域内に事務所を置く団体のうち、ボランティア活動に関して顕著な功績を上げ、他の団体の模範となる取組を行うものに対して大賞を贈呈する。
(1)企業
(2)教育機関
(3)その他の団体(特定非営利活動法人、町会・自治会等)
2 大賞の贈呈は、1(1)から(3)までの区分ごとに1又は2団体程度に対して行う。
3 知事は、必要があると認めるときは、1(1)から(3)までの区分ごとに1又は2団体程度に対して、特別賞を贈呈することができる。
(被表彰候補団体の推薦)
第3 東京都ボランティア活動推進協議会の構成団体及び東京都ボランティア活動推進協議会気運醸成分科会の構成団体(以下「推薦団体」という。)は、ボランティア活動に関し、次に掲げる(1)から(3)までの全てに該当し、共助社会づくりの推進に寄与する取組を実施している団体があるときは、その業績を精査し、知事へ推薦することができる。ただし、知事が必要と認めるときは、推薦団体以外のものから、推薦を受けることができる。
(1)都内で活動又は支援を行っている。
(2)長期間(10年程度を目安とする。)取組を継続し、現在も行っている。
(3)他の団体の模範となる取組を行っている。
2 1により推薦しようとするものは、次に掲げる書類各1部を知事に提出するものとする。
(1)東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞表彰推薦書
(2)団体の定款、寄附行為又はこれに類する規約等
(3)団体の沿革及び概要が分かる書類
(4)団体の取組の概要が分かる書面又はパンフレット
(被表彰団体の決定)
第4 知事は、「共助社会づくりを進めるための検討会」設置要綱(平成27年6月1日付27生都地597号)第7に基づく社会貢献表彰専門部会(以下「専門部会」という。)の意見を聴いて、被表彰団体を決定する。
2 知事は、法令等に関し重大な違反がある団体、その他法令上又は社会通念上、表彰するにふさわしくないと認められる団体については、表彰しない。
(審査)
第5 専門部会は委員の合議によって、推薦を受けた団体の審査結果を取りまとめ、知事に意見を具申する。
2 推薦を受けた団体の審査に当たっては、別紙「東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献表彰 審査の視点」に基づき、第3 2に掲げる書類等により、共助社会づくりの推進により大きく寄与しているかを総合的に判断する。
3 意見の公正を期するため、審査の対象となる団体と利害関係を有する専門部会の委員は、当該案件に関する審査に加わることができない。
(贈呈)
第6 大賞及び特別賞は、書状をもって贈呈する。ただし、知事が必要があると認めるときは、書状に添えて副賞を贈呈することができる。
(その他)
第7 大賞及び特別賞の贈呈に関しては、この基準に定めるもののほか、生活文化局知事名による賞状及び感謝状の贈呈基準(平成5年4月12日付4生文総第1598号)の定めるところによる。
附 則
この基準は、平成28年10月17日から適用する。
附 則
この基準は、平成29年7月14日から適用する。
別紙「東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞 審査の視点」
1 地域密着性
(1) 都内で活動又は支援を行っている。
(2) 都内で地域の課題解決に取り組んでいる。
(3) その他、地域社会に根ざし、共助社会づくりの推進に寄与する取組を行っている。
2 普及性
(1) 他の団体の模範となる。
(2) より多くの活動参加者にボランティア活動の場を提供している。
(3) 活動参加者をより多く増やすための取組を行っている。
(4) その他、他団体や都民に広く影響を与えるなど、共助社会づくりの推進に寄与する取組を行っている。
3 先駆性
(1) 柔軟な発想の下で創意工夫し、活動している。
(2) 活動参加者の専門性をいかしている。
(3) 短時間で気軽に実施できるメニューを実施している。
(4) 第三の居場所を創出し、活動を行っている。
(5) その他、工夫が見られる先駆的な内容で、共助社会づくりの推進に寄与する取組を行っている。
4 安定性
(1) 長期間継続し、現在も行っている。
(2) 活動参加者が活動に参加しやすい取組を行っている。
(3) その他、継続して活動が行われ、共助社会づくりの推進に寄与する取組を行っている。
5 協働
(1) 多様な主体と連携している。
(2) その他、他の主体と連携し、共助社会づくりの推進に寄与する取組を行っている。
6 時代適応性
(1) 時代の必要性に合致した取組を実施し、共助社会づくりの推進に寄与する取組を行っている。
受賞団体を紹介いたします。
受賞前の様子
団体の紹介
社会貢献大賞_IBM_v3 社会貢献大賞_スープの会_v2 社会貢献大賞_ダンボの会_v2
社会貢献大賞_リバーサイド舟渡_v2 社会貢献大賞_住友生命_v2 社会貢献大賞_都立六本木高校_v2 社会貢献大賞_八王子市立愛宕小_v2
特別賞_JCA日本語教室_v2 特別賞_お茶の水小学校_v2 特別賞_池袋東地区_v2 特別賞_東京ソワール_v2 特別賞_八王子町自連_v2
2年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックに向けて、都民のボランティア活動への理解を深めていきたい東京都は、活動に積極的に取り組む企業や団体を表彰しました。
東京都は昨年度からボランティア活動に積極的に取り組む企業や団体を、社会貢献大賞として表彰しています。
都庁で開かれた表彰式には大賞に選ばれた7団体と特別賞に選ばれた5団体が出席し、小池知事から表彰状を贈られました。
大賞に選ばれた団体のうち、港区の都立六本木高校はボランティア活動を単位として認定していて、生徒たちが上野動物園で迷子の相談に乗ったり、1人暮らしのお年寄りに年賀状を送ったりするなどさまざまな活動を行っています。
また、板橋区のボランティア団体「リバーサイド舟渡」は地域のイベントで特製のしょうゆラーメンを年間1万食程度提供し、収益をボランティア団体や学校に寄付しています。
小池知事は「ことしはラグビーワールドカップや2020年東京大会のボランティアの募集が始まる。ボランティアを文化として定着させたい」と述べ、活動の輪が広がることに期待を示しました。
東京都は2020年度までにボランティア活動を行う都民の割合を40%にすることを目標にしていて、ボランティア活動への理解を呼びかけていく方針です。 NHK NEWS
私は、地域で、広く日本で、世界で活動されている団体から多くのことを学び、また勇気づけられます。確かに、今の社会は、大きな問題を抱えています。地域が壊れつつある。一人の個人、一つの団体では、本当に太刀打ちできない。しかし、砂漠の緑化に取り組んでいるNGOの代表が、こう言われていました。「砂漠をつくることは簡単です。森の木々を切り倒せば、自然の循環は破壊され、数年で砂漠になります。しかし、それを森に戻すには、50年、100年、いやそれ以上かもしれない。しかし、一本の木を植えなければ砂漠の緑化は始まらない。」
一本の木を植え続ける働きを大切にしたいと思っています。
表彰式にて。