クリスマスツリー

1)卒業生のクリスマスツリー

私の大切な卒業生は、今、病気療養中です。少しでも早く回復してくれればと思い、私が仕事で訪問した各地域でクリスマスツリーの写真を撮り、メールで送りました。それぞれのツリーの特徴を見て、私自身がとても感銘を覚えました。そのような機会を与え、そして、写真を見て喜んでくれる彼女に感謝しています。送ってくれた、卒業生の家の心温まるクリスマスツリーをこれからも大切にしようと思っています。

2)デンマークのクリスマスツリー

約20数年前に、家族と行ったデンマークのクリスマスツリーを紹介します。日本では、25日にクリスマスプレゼントを交換しますが、デンマークでは12月24日。そして、ツリーには、本物のろうそくが飾られます。皆で手をつないで、ツリーの周りを歌いながら踊ります。ちなみに、デンマークでは、24日は一番火事が多い日だそうです。手をつないで、皆でツリーの周りを踊るような時を大切にしたい。

3)松本のクリスマスツリーコンテスト

11月に松本で、長野県内社会福祉関係機関の管理職研修会場に向かう途中、偶然、たくさんのクリスマスツリーを見ました。コンテストで、道路の両側にたくさんのツリーが並べられていました。早朝にクリスマスツリーを見るのも、なかなかいいもの。冷たい風が吹く夜を過ごしたツリーですが、十分きれいに輝いていました。

4)広島空港のクリスマスツリー

12月1日、仕事で広島に行って来ました。出発ゲートがある2階のフロアーに、3メートルはある、ツリーが飾られていました。点灯式が金曜日だったそうです。たくさんのプレゼントの箱が置かれ、そのそばで、何人ものサンタクロースが遊んでいました。

5)普段通りのクリスマスツリー

吉祥寺から井の頭公園を通って家に帰る途中、クリスマスの飾りを見つけました。サンタがツリーを登っています。結構、楽しい飾りです。

6)ルーテル学院のクリスマスツリー

ルーテル学院も、クリスマスの準備をします。礼拝堂にクリスマスツリーが置かれ、入り口に恒例のイエスがご降誕された馬小屋が飾られました。ルーテル学院大学は、卒業生、関係者の方々にいつも開かれています。2012年度卒業式のメッセージをお伝えします。

「いのち」 

聖句:ヨハネ13章3節〜5節「イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまった手ぬぐいでふき始めた。」

1)鉱山労働者の救い

「私たち33人は、待避所で無事にいます」

現地時間2010年8月5日にチリ共和国のサンホセ鉱山で大きな落盤事故が発生しました。この鉱山は、地下に向かって螺旋状の一本道が掘られており、地下460メートルの地点で落盤が起こり、700メートルの地点で働く作業員33名が閉じ込められました。3メートル近くまで大量の土砂が押し寄せたと聞きます。その後、再度の落盤があり、坑道は暗闇に包まれました。その地域は事故が多いく、生存は絶望視され、鉱山落盤事故は大きく取り上げられませんでした。

しかし、救助隊は、確認のため、700メートルの地点にある避難所まで直径8センチのドリルで掘りました。そして、そのドリルを引き上げてみると、先端に赤い字で書かれた紙が貼られ、そこに、「私たち33人は、待避所で無事にいます」と書かれていました。事故後18日たって始めて生存が確認されました。後は、連日テレビに映し出されていましたので、ご存じだと思います。

さて、私たちは、送られてくる「いのち」のメッセージを、見逃していないでしょうか。心を開き、見ていないと、「いのち」のメッセージを見逃してしまいます。今、私たち自身の生き方そのものが問われているのです。

 

2)イエスが示した「いのち」を大切にした生き方

今日の聖句には、こう書かれています。

「イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始めた。」

祝宴で客の足を洗うことは、奴隷のつとめでした。(バークレー184) 当然舗装されていない道は、雨には泥んこになり、また夏には乾燥してほこりだらけになります。その道を、2,3本のひもで結びつけられた簡単な底革でできている「履物」を履いて人々は歩きます。ですから、足を洗わずに家の中に入ると、家が汚れてします。家の戸口には水がめが用意され、召使いが水差しとタオルをもって、足を洗っていました。

その召使いの役割を、なぜイエスが果たされたか。神学者のバークレーは、言います。食卓を囲む、イエスの小さな群れには召使いがいなかった。イエスはそれを見抜かれた。私たちに、イエスの役割を担う者を求めた。社会にあって、跪いて人の足を洗う人の役割を求めたのです。腰にタオルをつけ、弟子たちの足下に膝をついている神のみ子の姿を思い、バークレーは、イエスを「仕える王者」(バークレー185-7)と言います。

謙虚さを持って、ひざまずき、「いのち」を仰ぎ見る。そこから、それぞれの「いのち」への尊敬が生まれるのです。

 

3)日本が置かれている状況

そのような事故を目のあたりにて数ヶ月後の2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。学長室で会議していた私も、長く続く大きな横揺れに驚き、中庭に出ました。そして、経験のしたことのない大地震と、連続する余震、混乱する社会状況に直面して、私はしばらく中庭の椅子に座り、今、どのような対応をすべきか神に問いかけていました。

自然の驚異に私たちは、しばらく、ただ呆然と立ち尽くすのみでした。では、私たちは、自然の前に、希望を投げ捨てるのでしょうか。

私は、被災地を訪問し、何人もの友人たちに会いました。まだ瓦礫が片付かず、生活の拠点を失った方々の生活の場が築かれていない現実、支援が遅れている現状を何度も見てきました。しかし、自分たちで、コミュニティを再建しようとする動きが確実に生まれていることを知りました。自然の猛威にあっても、心に火を灯し、明日を目指して生きている「いのち」を、共に大切にしたいと思っています。復旧に三年、復興にさらに三年と言われています。被災地で生まれた「希望の光」、輝く「いのち」と共に歩みたい。

 

4)今、「いのち」の意味が問われている

では、「いのち」とは、なんでしょうか。

ア.「いのち」とは、明日への希望を生み出すもの

私は、第1に、「いのち」とは、生きることそのものであり、明日への希望を生み出すものだと確信しています。

被災地の状況に直面し、たくさんの物資が現地に届けられました。日本全国から、世界から、たくさんの支援が届きました。

また、高校生が歌う歌が、心を打ちました。仙台市立八軒(はちけん)中学校吹奏合唱部が「あすという日が」という歌を歌いました。これは、全国大会で歌う予定でしたが、震災を理由に辞退し、避難場所で歌ったことから、たくさんの声になりました。盛岡市立北陵中学校吹奏部は、手話を加えました。今でも、その時の感動を私は覚えていますし、全国各地で歌い続けられています。

「あすという日が」 作詞 山本 瓔子  作曲 八木澤 教司

大空を 見上げて ごらん   あの 枝を 見上げて ごらん

青空に 手をのばす 細い枝  大きな 木の実を ささえてる

いま 生きて いること    いっしょうけんめい 生きること

なんて なんて すばらしい  あすと いう日が あるかぎり しあわせを 信じて      あすと いう日が あるかぎり しあわせを 信じて

 

あの道を 見つめて ごらん  あの草を 見つめて ごらん

ふまれても なおのびる 道の草 ふまれた あとから 芽ぶいてる

いま 生きて いること いっしょうけんめい 生きること

なんて なんて すばらしい  あすと いう日が くるかぎり 自分を 信じて

あすと いう日が くるかぎり 自分を 信じて

それぞれの「いのち」が希望を生み出し、輝いているのです。

 

イ.「いのち」とは、共に輝くもの

私は、第2に、「いのち」とは、共に輝くものであると思います。悲しみも、喜びも、それぞれの「いのち」から生み出される。

2005年に福音ルーテル教会の12歳から18歳までのティーンズ72名が集まり、まとめた詩集『「いのち」の詩』を見て、感動する詩がいくつもありました。名前が書かれていませんでしたが、それから一つを紹介します。

「いつも励ましてくれる人がいる

いつも勇気づけてくれる人がいる

いつも笑わせてくれる人がいる

いつも楽しませてくれる人がいる

一緒に泣いたり助け合ったり・・・ だからお互いを大切に」

 

その詩から、いのちが共に躍動していることがわかります。共に輝いているのです。

 

一つひとつの「いのち」に敬意を表していくことから、希望が、未来が生まれます。「いのち」のメッセージを謙虚に受けとめるために、日々の生活の中で、ひざまずきたい。

 

5)祝いのメッセージ

今日の聖句は、「いのち」の源であるイエスが跪いて下さる。

ここに連なる私たちは、ルーテル学院での生活を通して、イエスがおられる食卓を囲んできた。そして、「いのち」の源であるイエスが、私たち一人ひとりの足を洗い、腰にまった手ぬぐいでふいておられる。

私は、卒業する諸君と囲んだ食卓を誇りに思うし、イエスに足を洗っていただいていることに感謝し、イエスが示されたように、共に、「いのち」を大切にして、未来を切り開いていきたいと思っています。

 

卒業、おめでとう。    (2011年度3月卒業式)

7)青い光のクリスマスツリー

ルーテル関係教育機関には、東京都三鷹市にあるルーテル学院大学・大学院、日本ルーテル神学校の他、埼玉県飯能市にある聖望学園中学校・高等学校、さいたま市にある浦和ルーテル学院、熊本市にある九州学院幼稚園・中学校・高等学校、九州ルーテル学院幼稚園・中学校・高等学校・大学・大学院があります。それらの責任者会が熊本で開催されました。

私が宿泊した熊本市JALホテルの一階に飾られたツリーは、青の光がきれいでした。旅人として泊まり、1日の疲れを癒す日々の生活にあって、この光は、心に残るものでした。

8)デパート一面のクリスマスツリー

熊本市内の一番大きなデパートである鶴屋の壁に、大きくツリーが描かれていました。その前には、熊本でおっとも広いバス停があり、メイン通りですので、たくさんお通行人がバスを待っています。何人もの人が、そのツリーを見上げながら、バスを待っていました。

9)風船に飾られたクリスマスツリー

12月11日も、熊本に行き、そのデパートの中に入る用がありました。ユニークなクリスマスツリーが飾られていました。きれいでした。風船が多いのが特徴です。ちなみに、街中から見える熊本城を御覧下さい。ちなみに、その日の熊本は、全国で一番寒い日で、通りから熊本城を見ながら震えました。デパートの中は、快適でした。

10)かみのクリスマス

久しぶりに、大江教会に行きました。たくさんの心のこもった手作りの天使が、教会のいたるところにいました。集会室には、十字架を囲み、主のご降誕を賛美する天使や人々が、祝福の賛美歌を歌っているよう。皆のこの思いが、神様に確実に届くと思いました。