2023年02月の投稿

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

皆さん初めまして

99年福祉科卒の雲下(旧姓 北井)加奈と申します。
ルーテルでは社会福祉を専攻し、ご縁あって姉妹校のアメリカオレゴン州にあった

コンコーディア大学に交換留学を経験、日本とアメリカで福祉を学ぶという

貴重な経験をさせていただきました。帰国後、社会福祉士の資格を取って卒業後は

精神科のクリニックにてソーシャルワーカーとして就職。訪問介護を中心としたケアであったため、患者さんだけではなく、ご家族とのコミュニケーションも多くある中で、教科書で勉強しただけの自分にできることの少なさを痛感する毎日でした。

半年ほど経った時に、一度福祉から離れて、外の世界で経験を積もう、と決意し、一般の事業会社に就職しました。当時、「就職氷河期」と言われる時期で、幸いなことに卒業と同時に就職が叶わなかった学生のための支援がありました。人材派遣会社で研修を受け、就職することを前提に半年間派遣社員として企業に派遣されるという救済制度。これを活用して出版社に就職。その後、28歳の時に、ご縁をプラスにする、という願いを込めて「エンプラス」という会社を出版社時代の上司と立ち上げ、今は私が代表を務めています。

エンプラスは2004年の創業以来、日本に仕事で来日される外国人の方の住まいや生活周りのサポートをしている会社です。日本は言語・文化・慣習・手続き的に独特で海外の方からみると生活をするハードルは高い。それでも、少子高齢化が進む日本では今後外国人人材を受け入れていかない事には経済の発展はありません。留学生からも就労人材からも日本よりアメリカやヨーロッパが選ばれている中にあり、優秀な外国人人材に選ばれる国にすることが必要不可欠だという思いから「日本のグローバル化に貢献する」をミッションに掲げ、「More Value,Less Baarrier」(我々の提供価値がバリアを下げる)をヴィジョンに掲げて日本に仕事で来日する外国人の受け入れをワンストップで支援するサービスを展開しています。

空港から荷物一つで入居、入居時には家具や家電、インターネットなどがそろっているサービスアパートメントを都内250室運営しているほか、やはり住まいを中心に、日本語が話せないから、日本人の保証人がいないからという理由で、十分な収入が有るにもかかわらず入居審査に落ちる、という事が無いよう当社が貸主として物件を賃貸するサービスや、銀行口座の開設から携帯電話の契約等の生活を立ち上げるためのサポートなどを日々提供しています。

エンプラス 企業サイト:https://enplus.co.jp/
サービスアパートメントお部屋探しサイト:https://www.tokyoapartments.jp/jp/

素晴らしい蘭を育てる店『すずひろ』

 私は、本年度で定年を迎えます。2023年3月4日に最終講義を迎えるにあたって、紀要に『市川一宏の足跡」という随筆を書きました。それは、私が社会福祉の道に入って、大学院で専門教育を受け、1993年にルーテル学院大学の講師となり、定年をまでの研究歴、教育歴、社会的活動歴を書いたものです。足跡を書くに当たって、自分の歩みが、たくさんの方々に導かれていたと確認できました。そして、たくさんの感謝の気持をもって、新たな歩みを始めていくスタートになりました。

 そこで、卒業生のご家族が経営している蘭のことを思い出し、ある方に送らせて頂きました。受け取った方から、感謝の言葉が寄せられました、蘭の花の美しさ、特別な存在が、受け取った人に笑顔と希望を届けることを実感しました。大切な人に花を贈るなら、少しだけ背伸びをして蘭がいい。また、頼みたいと思います。

https://ran-suzuhiro.com/

ドキュメンタリー映画「帆花」

さて、卒業生から、以下にメールが届きました。よろしければ、ご覧下さい。

ドキュメンタリー映画「帆花」
http://honoka-film.com/
帆花さんお母さん記事

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/2022-kaiko-honoka-1


95年にルーテル神学大学時代に社会福祉学科に入学し皆さんと同じ場で学んだ卒業生の雲下加奈と申します。
ほのかさんは胎児の時、お母さんのおなかの中で元気に動き回っていたそうです。出産時にへその緒が切れてしまうというハプニングがあり、10分間の心肺停止状態に陥った事で、脳死に近い状態となり、今に至ります。
ほのかさんのお母さんの理佐さんは私の中学・高校の友人で、卒業以来連絡を取っていなかったのですが、彼女がSNSを通してほのかさんとのお家暮らしを発信していたことから再開を果たしました。何度かご自宅に伺っていますが、ほのかさんの瑞々しい生命力にはいつも元気をもらっています。彼女の周りはほわんと明るく、暖かな空気で包まれているんです。理佐さんは一人でも多くの人にこうしてお家で暮らしている子供がいる、と知って欲しいと願っています。学生の皆さんで興味があればご自宅への見学も歓迎されるそうです。福祉を学ぶ皆さんにとって、とても素敵な出会いになると思います。

よかったらぜひ、記事を通して、映画を通して、そして実際のほのかさんに会うことで何か感じて頂けたらと思います。 

自称ほのかさんの叔母(笑)雲下 加奈