2015年04月の投稿

富士山の変化(佐藤弘氏撮影)2015年3月27日

3時27分 満天の星空

3時27分 満天の星空

6時18分 夜明け前1

6時18分 夜明け前1

6時30分 夜明け前2

6時30分 夜明け前2

7時17分 夜明け

7時17分 夜明け

Change

2015年4月メッセージ

CHANGE

皆さんは、“One child, one teacher, one pen and one book can change the world.”というメッセージを聞いたことがあると思います。これは、マララ・ユスフザイさんが、2013年国連での演説の中で語ったものです。

彼女は、1997年7月12日、パキスタンに生まれました。彼女の10歳前後の時でした。イスラム教の原理主義、パキスタン・ターリバーン運動が起き、彼女が住む地域を統治し、今までの様々な価値を壊そうとしました。特に女性が教育を受けることを否定し、女子校を破壊するとともに、女子教育を進めようとする人々を弾圧しました。彼女が11歳の時に、BBC(英国放送協会)の依頼を受け、ペンネームで、現地の惨状と、平和と女子教育の必要性を訴える内容のメッセージを送り続けました。そして、12歳の時、パキスタン軍によってターリバーンが追放された後、パキスタン政府は彼女の本名を公表し、彼女の行為をたたえました。発言を続ける彼女は、それ以来、ターリバーン等から狙われることとなりました。

2012年10月9日、マララさんが15歳の時、中学校のスクールバスに乗っていたところを、複数の男から銃撃を受け、首と頭に2発の銃弾を受けて負傷し、長い治療を受けました。奇跡的に回復した後も、女子教育の必要性を訴え続けてきました。そして、2014年、その働きが評価され、ノーベル平和賞を受賞したのでした。

最初に申し上げた言葉に戻ります。

“One child, one teacher, one pen and one book can change the world.”そしてさらにマララさんは言います。“ Education is the only solution. Education First.
”「1人の子ども、1人の教師、1本のペン、1冊の本が世界を変えることができます。教育こそが唯一の解決策です。教育こそまず第一に考えること。」という言葉とマララさんの生き方に私は感銘を覚えます。

私は、マララさんの生き方から、「新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。そんなことをすれば、革袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。そうすれば、両方とも長持ちする。」(マタイ9:17)という聖句を思い出しました。「新しいぶどう酒」とは何か、「新しい皮袋とは何か」これは、私たち自身の生き方の問題と思いました。この聖句の意図するところは、今に満足して将来を見ないことではなく、チャレンジだと思います。

神学者のウイリアム・バークレーは、歴史を通じて、古いものに固執してきた教会や私たちをさして、「新しい試みを受け入れなければならない時が来る。これを回避することは、時代に逆らい、神を拝むのではなく、過去を拝むことになる」と警告を発します。私は、バークレーの聖書講読が好きで、よく使いますが、このような厳しい指摘は、あまり記憶にありません。

さて、聖書の譬えのように、昔は、ぶどう酒をびんではなく、皮袋に入れて蓄えていた。新しいぶどう酒はまだ発酵が終わっていないので、次第に膨張し、皮袋に圧力をかけます。しかし、古い皮袋は弾力性がないので、膨張に耐えることができない。これを私たちに当てはまるならば、私たちの心と頭は、新しい考えを受け入れるだけの弾力性がなければならないのです。(ウイリアム・バークレー著・松村あき子『マタイ福音書上』ヨルダン社、p.364~366)

私は、マララさんの生き方と聖句の譬えから、以下の3つのことを学びます。

第1は、変えることそのものが目的ではないこと。何を目指し、変えるべきことかを確認し、どのように変えるかが大切であること。そのことを、たくさんの方々から、マララさんは学んでいます。2013年の彼女の国連での演説を紹介します。

”There are hundreds of Human rights activists and social workers who are not only speaking for human rights, but who are struggling to achieve their goals of education, peace and equality. Thousands of people have been killed by the terrorists and millions have been injured. I am just one of them.”

「何百人もの人権活動家、そしてソーシャルワーカーがいます。彼らは人権について訴えるだけではなく、教育、平和、そして平等という最終目標を実現しようと奮闘しています。
何千人もの人々がテロリストに殺され、何百万人もの人たちが傷つけられています。私もまさにその1人です。」

だからこそ、学生諸君には、人生の目標を見つけてほしい。夢と希望を描き、目指す未来に向かって歩んで頂きたいと思います。

第2は、変えていく行為は、0か100ではない。何もしないか、ノーベル賞平和賞を受賞する行為をするかという二者選択ではなく、その間には、1から99の行為がある。それぞれに意味があることです。ここにいて、礼拝を守っている私たち一人ひとりが、傍観者ではない、一人ひとりが当事者なのです。その一人ひとりの生き方に意味があり、社会を変えていくと思っています。一本の木を植えなければ、砂漠の緑化はできない。学生諸君には、一本の木を植え続けてほしいと思っています。

第3は、日々の生活を通して、自分が変わっていく、変えられていくということ。聖書のぶどう酒のように、思いが発酵し、成熟した豊かな味になって、膨らんでいく。その思いを実現できるような革袋をつくること。学び、迷い、そして新たな発見をする。また自分の失敗に悔い、自分の誤りに気づいて立ち止まることもあります。そのことによって、自分がすべきことを知る。失敗にどのように対応したかによって、それからの生き方が変わります。

見逃していたことを理解すること自体も、大切。人の思いやりを受けて歩んできたことを知るからこそ、悩んでいる人への思いやりを届けることができます。学院に植えられている草の美しさに気がついた時、その草木を育てて下さった方々がおられることに気がつくのです。そして、今週のテーマである、「ここに神の愛がある」という生活を実感してほしい。気がついていなかったけれど、私たちが生きてきた歩みにたくさんの愛があった。だからこそ、大学での学生時代を通して、成長して頂きたい。

さあ、明日に向かって恐れずに、チャレンジし、そして自分も変わり、変えられて、社会を変えていく。チェンジという言葉の意味を忘れずに、学生生活を大切にしてほしいと思っています。

2015年聖望学園中学校・高等学校入学式 祝辞 

聖望学園中学校、高等学校の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ご臨席の保護者の皆様、おめでとうございます。

今日は、入学なさる皆さんに、お祝いの挨拶をさせて頂きます。

 

皆さんは、“One child, one teacher, one pen and one book can change the world.”という言葉を聞いたことがあると思います。これは、マララ・ユスフザイさんが、2013年国連での演説の中で語ったものです。

 

彼女は、1997年7月12日、パキスタンに生まれました。

 

彼女の10歳前後の時でした。イスラム教の原理主義、パキスタン・ターリバーン運動が起き、彼女が住む地域を統治し、様々な既存の価値を壊そうとしました。特に女性が教育を受けることを否定し、女子校を破壊するとともに、女子教育を進めようとする人々を抑圧しました。

 

彼女が11歳の時に、BBC(英国放送協会)の依頼を受け、ペンネームで、現地の惨状と、平和と女子教育の必要性を訴える内容のメッセージを送り続けました。

12歳の時、パキスタン軍によってターリバーンが追放された後、パキスタン政府は彼女の本名を公表し、彼女の行為をたたえました。発言を続ける彼女は、それ以来、ターリバーン等から狙われることとなりました。

 

2012年10月9日、15歳の時、中学校のスクールバスに乗っていたところを、複数の男から銃撃を受け、首と頭に2発の銃弾を受けて負傷し、長い治療を受けました。そして奇跡的に回復し、女子教育の必要性を訴えてきました。そして、2014年、その働きが評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。

 

最初に申し上げた言葉に戻ります。

“One child, one teacher, one pen and one book can change the world.”そしてさらにマララさんは言います。“ Education is the only solution. Education First.
”

「1人の子ども、1人の教師、1本のペン、1冊の本が世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。教育を第一に」という言葉とマララさんの生き方に私は感銘します。

 

そして3つのことを学びます。

第1は、変えることそのものが目的ではないこと。何を目指し、変えるべきことを確認し、どのように変えるかが大切であること。

第2は、変えていく行為は、0か100ではない。何もしないか、ノーベル賞平和賞を受賞する行為をするかという二者選択ではなく、その間には、1から99の行為がある。それぞれが意味があること。

第3は、日々の取り組みを通して、自分が変わっていく、変えられていくといくこと。

 

入学式に最初に、威風堂々という曲が演奏されました。入学なさる皆さんは、堂々と、この3つの視点を忘れず、日々の学生生活をおくって頂きたいと思っています。皆さんには、可能性がある。

 

ご入学おめでとうございます。

 

バラ(佐藤弘氏撮影)

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はなみずき(佐藤弘氏撮影)

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セサミの庭という身近な場所に美しく咲いていた「はなみずき」でした。

月下美人2007年7月(佐藤弘氏撮影

18時00分
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22時45分
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珍しい「月下美人の開花状況」お送りします。
撮影は2007年7月のユウベ。
よく見ると 花の蜜に虫が集まってきています

井の頭公園の桜2015年3月(佐藤弘氏撮影)

井の頭公園桜1
井の頭公園桜2
井の頭公園桜3
井の頭公園桜4
井の頭公園桜5
井の頭公園桜6

早朝のさわやかな光に当たり 桜が 濃いPINK色 に染まっていた
水面に映った桜も 春でした