2015年聖望学園中学校・高等学校入学式 祝辞 

聖望学園中学校、高等学校の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ご臨席の保護者の皆様、おめでとうございます。

今日は、入学なさる皆さんに、お祝いの挨拶をさせて頂きます。

 

皆さんは、“One child, one teacher, one pen and one book can change the world.”という言葉を聞いたことがあると思います。これは、マララ・ユスフザイさんが、2013年国連での演説の中で語ったものです。

 

彼女は、1997年7月12日、パキスタンに生まれました。

 

彼女の10歳前後の時でした。イスラム教の原理主義、パキスタン・ターリバーン運動が起き、彼女が住む地域を統治し、様々な既存の価値を壊そうとしました。特に女性が教育を受けることを否定し、女子校を破壊するとともに、女子教育を進めようとする人々を抑圧しました。

 

彼女が11歳の時に、BBC(英国放送協会)の依頼を受け、ペンネームで、現地の惨状と、平和と女子教育の必要性を訴える内容のメッセージを送り続けました。

12歳の時、パキスタン軍によってターリバーンが追放された後、パキスタン政府は彼女の本名を公表し、彼女の行為をたたえました。発言を続ける彼女は、それ以来、ターリバーン等から狙われることとなりました。

 

2012年10月9日、15歳の時、中学校のスクールバスに乗っていたところを、複数の男から銃撃を受け、首と頭に2発の銃弾を受けて負傷し、長い治療を受けました。そして奇跡的に回復し、女子教育の必要性を訴えてきました。そして、2014年、その働きが評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。

 

最初に申し上げた言葉に戻ります。

“One child, one teacher, one pen and one book can change the world.”そしてさらにマララさんは言います。“ Education is the only solution. Education First.
”

「1人の子ども、1人の教師、1本のペン、1冊の本が世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。教育を第一に」という言葉とマララさんの生き方に私は感銘します。

 

そして3つのことを学びます。

第1は、変えることそのものが目的ではないこと。何を目指し、変えるべきことを確認し、どのように変えるかが大切であること。

第2は、変えていく行為は、0か100ではない。何もしないか、ノーベル賞平和賞を受賞する行為をするかという二者選択ではなく、その間には、1から99の行為がある。それぞれが意味があること。

第3は、日々の取り組みを通して、自分が変わっていく、変えられていくといくこと。

 

入学式に最初に、威風堂々という曲が演奏されました。入学なさる皆さんは、堂々と、この3つの視点を忘れず、日々の学生生活をおくって頂きたいと思っています。皆さんには、可能性がある。

 

ご入学おめでとうございます。