2016年06月の投稿

仙台空港から大阪空港まで

2016年6月13日、石巻市の福祉教育の講義を終え、仙台空港まで送って頂きました。

私は、仙台空港に久しぶりに来ました。東日本大震災で被災した時のことはテレビで見ていましたが、とても素敵な建物と雰囲気は以前とまったく変わりませんでした。

大阪空港に向かう飛行機の中から、空港の写真をとりながら、たくさんの思いが湧き上げてきました。頑張れ友人。頑張れ住民。頑張れ専門職。それぞれが、いつも原点に戻り、将来に向かって一歩一歩、時には休みながら、歩み続けて頂きたいと思っています。そのためにお役にたてたら、感謝です。

飛行機は雲の上を飛んでいましたので、一面白いじゅうたんのようでした。うとうとしていたら、いつものように、真っ赤な夕陽が見えました。雲に覆われた地上からは見えないと思いますが、毎日「陽は昇り、陽は沈む」。そのことを忘れず、私も一日一日を大切にしていきたいと思いました。多くの友人たちと一緒に。

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平成28年度石巻市福祉教育推進研修会

平成28年度石巻市福祉教育推進研修会開催要領

1 目  的

児童・生徒の福祉教育について、今回は「日常の中での子供たちの気付き」をテーマに情報を共有することで、今後の学校や地域での実践活動を一層促進し充実を図ることを目的とします。

2 主  催   社会福祉法人石巻市社会福祉協議会

3 後  援   石巻市  石巻市教育委員会  石巻市PTA協議会

4 参集範囲

① 石巻市内の小・中学校教職員

② 石巻市内の小・中学校PTA役員

③ 主任児童委員

④ 福祉教育協力ボランティア

⑤ 市内の関係機関

⑥ 社会福祉協議会職員

5 日  時   平成28年6月13日(月) 13:30~15:40

6 会  場   石巻市桃生公民館2階会議室(石巻市桃生町中津山字江下10)

7 日程・内容

13:30              14:10      15:20        15:30

開会 事例発表    講演     連絡事項 閉会

【事例発表】

「学校における福祉教育、協働教育の取り組み」
・石巻市立東浜小学校 教諭 佐 藤 仁 美 氏

石巻市立雄勝小学校 教諭 髙 橋 瞳 美 氏

「地域における取り組み(世代間交流事業)」

・渡波地区民生委員児童委員 金 子 啓 子 氏・大 槻 やす子 氏

【 講 演 】  テーマ:「現代社会の動向と福祉教育の在り方」

講 師:ルーテル学院大学 学事顧問 市川 一宏 氏

私にとって、石巻は、たくさんの仲間がいます。一緒に石巻の明日を描くことができることは、地域福祉に携わる者として、本当に光栄なことです。これからも、健康の続く限り、石巻市社協等の関係者から断られるまで、私は石巻に通い続けさせて頂きます。

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2016年宮城県民生委員児童委員協議会会長研修会

平成28年度 宮城県民生委員児童委員協議会会長研修会 開催要綱

 1 趣 旨

地域住民が抱える福祉課題が複雑化・多様化するなかで、さまざまな生きづらさ・暮らしづらさを抱える人びとに寄り添い支援活動を行う民生委員・児童委員への期待が高まっています。こうした厳しい地域社会の動向を踏まえ,介護保険制度の改正や生活困窮者自立支援施行等をはじめ社会福祉を取り巻く状況も大きく変革しようとしております。

一方で,身近な存在として相談支援や地域福祉活動等を通じて地域社会づくりに努めてきた民生委員児童委員も様々な悩みを抱えながら活動にあたっている現実があります。

そうした現状において,地域においてリーダーシップを担う民児協の会長・副会長方は地域の課題にどのように対応して行くか,また,委員を如何に支えて行くかなど

本研修会では,民生委員児童委員協議会の会長・副会長を対象に,地域社会の動向や単位民児協の役割等を確認することを通じ,民生委員・児童委員活動の充実及び民児協の機能強化につなげることを目的に開催します。

2 主 催  社会福祉法人宮城県社会福祉協議会

宮城県民生委員児童委員協議会

3 期 日  平成28年6月8日(水)~9日(木)

4 会 場  ホテル松島大観荘 〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島字犬田10-76  

5 定 員  200名 

6 対象者  単位民生委員児童委員協議会会長・副会長

市町村民生委員児童委員協議会担当職員 

7 研修内容・日程

6月8日(水)

10:00 受付

10:30 開会

・民生委員信条朗読

・主催者あいさつ

宮城県社会福祉協議会

宮城県民生委員児童委員協議会

・来賓あいさつ

宮城県保健福祉部

・オリエンテーション

10:50 活動報告「生活困窮者自立相談支援の現状と関係者との連携について」宮城県北部自立相談支援センター  (調整中)

説明 「民生委員児童委員一斉改選に関して」宮城県保健福祉部社会福祉課

12:10 昼食・休憩

13:10 事例報告「涌谷町民児協の取り組み」

涌谷町民生委員児童委員協議会 会長 今野 武則 氏(調整中)

13:40 講 演「今、単位民児協に求められていること」(仮題)

講師 ルーテ学院大学事顧問・教授 市川 一宏 氏

15:20 休 憩

15:30 グループ討議

【テーマ】

・単位民児協における人材育成について

・課題の共有、連携・協働について

(定例会・部会の持ち方、関係機関・地域住民連携など)

・単位民児協としての役割について  等

17:00 1日目終了

6月9日(木)

9:30 講 演「地域包括ケアシステム構築に向けて~介護保険制度改正と支え合いの推進~」(案)講師 東北福祉大学 教授 高橋 誠一 氏

11:15 閉 会

今回の研修にお招き頂き、私は、正直、迷いました。なぜなら、6月8日は私にとって大切な日だからです。

ただ、民生委員児童委員の働きに対する期待と共に、委員にあまりにも依存する現行体制に対し、私は問題意識を持っています。自分でもできないことを民生委員児童委員に頼むのは、専門職の責任放棄と思っています。だからこそ、活動をしている方々にお礼を申し上げたく思い、研修を引き受けました。参加者の方々より、たくさんのことを教わりました。感謝!!!

2016年宮城県民生委員会長研修

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遠藤会長、機会を与えて下さり、感謝です。

盲ろう者について教えて頂く

盲ろう者(「目(視覚)と耳(聴覚)の両方に障害を併せもつ人」)の理解を広げるために、当事者の方から語って頂きました・

1.盲ろう者に対する理解が不十分であること

そもそも「盲ろう」という障害があまり知られていませんし、障害者手帳にもそのような項目がありません。(私も手帳には視覚障害、聴覚障害の二つが記載されています)

そのため盲ろうとはどういう障害なのか、盲ろう者にどのように配慮したらいいかと言うようなことを知らない方がほとんどです。おそらく盲ろうと言う名前すら聞いたことがない方が多いです。

盲ろう者に対する理解が不十分なために、盲ろう者について誤解されたり、できることにもかかわらず「できない」と思われたりすることがあります。実際にいくつか例としてまとめましたので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

①盲ろう者だからできない=普通にできること、工夫すればできることでも「できない」と言うことにして、物事をさせてもらえなかったり、受け入れてもらえなかったり(受け入れ拒否)することがあります。学校に進学するにも、盲ろう者も教育を受ける権利があり、盲ろう児への個別指導や通訳介助者の配置などの工夫をすれば、盲ろう児も普通に学習できるにもかかわらず、受け入れてもらえなかったり、教育委員会に学校への出入りを認められなかったりすることがあります。教育以外でも、盲ろう者にも権利はあるのに…などと思う場面はあります。

私はまだ経験したことがありませんが、飛行機の単独での搭乗拒否などの話も聞きます。(ホームページにもスタッフがお手伝いするので、単独の利用は可能と記載されていますし、利用者(本人)もスムーズに相手とコミュニケーションを取れるよう工夫をしているはずです。私も経験済みですが、まったく問題ありませんでした。)

②過剰な配慮=差別とは少し違うかも知れませんが、盲ろう者=サポートが大変というイメージがあるのか、手引きがあれば自力歩行が可能にもかかわらず、車椅子を準備されたり、過剰なサポート(体を支えるなど)をされたりすることがあります。なかなか解決できない問題だと思いますが、障害者と言ってもいろいろな方がいますので、相手に応じて必要な支援をすること(過剰な支援をしないこと)が大切だと思います。

2.盲ろう者が利用される(悪用を含む)

盲ろう者について多くの人に知ってもらうことはとてもよいことですし、マスコミなどで取り上げていただけるのもいい機会だと思っています。

しかし、まれに「盲ろう者は特別な人なんだ」と言うように扱われたり、悪用されたりすることがあります。実際盲ろう者を動物のように扱い、イベントのキャラクター的な存在として活動させられたことがあります。また、障害者を受け入れているというお店で、皿洗いなどの一般的な仕事を経験させてもらおうと申し出たにもかかわらず、店長さんが私をアピールしたうえで、お客さんとのコミュニケーションの体験しかさせてもらえず、アルバイト料どころか、講師の謝金も支払われなかったという苦い経験をしました。

講師として講演をしたりすることは問題ありませんが、盲ろう者の扱いには十分注意して頂きたいと思っています。

上記の他にもいろいろ経験していますが、私としての希望をまとめると、以下のようなものになるでしょうか。

1.盲ろう者を正しく理解してもらうこと

2.盲ろう者でも自力でできること、工夫すればできることはあるので、それを知ってほしいこと

3.盲ろう者にも健常者と同党の権利があることを理解してほしいこと(教育など)

4.当事者として、してほしいこと(介助の方法など)の説明はするので、相手(障害者)に応じた配慮をしてほしいこと

5.盲ろう者も一人の人間であるので、過剰なアピールなどはしないでほしいこと(取材・講師などの依頼をするのはかまわないが、盲ろう者の扱いには十分注意してほしい)

以上のように私なりの意見をまとめましたが、最近は盲ろう者に対する理解も少しずつ進んでいることに感謝しております。また、盲ろう者が一つの障害として確立されていないにもかかわらず、盲ろう者向け通訳介助者派遣制度などがあり、そのおかげで健常者と同等の生活を送ることができるので、大変助かっております。(通訳介助者派遣制度では、日常生活において、様々な介助を受けることができます)

これからは盲ろう者に対する差別的な部分をなくし、盲ろう者がより生活しやすい環境になればよいなと思っています。先ほど述べた教育についても、盲ろう者のための学校をつくることは大切ですが、盲ろう者向けの学校を含め、盲ろう者が入学できる学校がもっと増えれば、盲ろう者(保護者を含む)にとっての選択肢も増え、学校へも通いやすくなると期待しています。