2005年04月の投稿

迫りくる台風との格闘(まちづくり研修)

「人にやさしい福祉のまちづくり学園」が宮崎県で行われた。実践講座を含め、6回講座の最初の講演を担当させていただいた。企画運営は、恵佼会(代表者土居雅郎氏)が中心となっていた。私の講演テーマは「福祉のまちづくりと実例」であり、物理的バリアフリー、制度的バリアフリー、文化・意識のバリアフリー、情報面のバリアフリーをめざしたまちづくりの意味を、1.地域性の尊重、2.当事者性の確保、3.連携、4.生活者の視点、5.多様性・柔軟性・総合性という特徴を具体的な実例を通して説明していった。

風が非常に強い大型台風16号が南から近いづいてきており、前日まで、講座そのものの開催が危ぶまれていた。その強さをいっこうに衰えさせることなく、ゆっくりと、しかし着実に九州に近づいてくる台風の進路を見極めるため、主催者は前日の午後1時に、開催するとの最終な決断をした。私は数日帰れないことを覚悟しながら、依頼された講演の責任を最後まで全うできることを目指した。長い間、十分討議しながら準備を重ねてきた企画である。自分のできることは、精一杯したい。

前日の最終で宮崎に入ったが、九州に近づくにしたがって、飛行機の揺れが激しくなり、横風を受けながらの着陸となった。そして一晩中、風がうねり、きしむ音が鳴り続いていた。また予約していた午後4時台以降、台風が通り過ぎるまで飛行機は運休することが予想されてたため、伊丹経由羽田行き12時台の飛行機に変更し、講演後すぐに、待たせていたタクシーに飛び乗り空港に向かった。

飛行機の到着が遅れたため、伊丹では走って乗り継ぐことになった。伊丹行きは、横5席、縦30席程度の飛行機であったため、離着陸時の揺れは、なかなかスリリングであった。窓から見える地上は、いつもの通り平穏であり、たくさんの車が走っている。飛行機の中からその景色を見ていると、心が落ち着いてくる。 「あともう少しの辛抱だ」というサインに思えるから不思議である。寸前まで雲で覆われていたら、精神的不安は大きい。

約3時間かけて羽田に到着し、電話をかけた。宮崎発の飛行機の運航はむずかしい様子。しかし、午後の車椅子体験は、天候の崩れも限界値を超えることなく、無事済んだとのことであった。「雨の天気でも、障害者は出かける。そのことを経験してください」という主催者の思いが通じたのか。

嵐の前の宮崎空港

雲の間に挟まれて飛ぶ飛行機

講座参加者

もっともタバコを吸いにくい場所

 嫌煙権が認められ、喫煙場所が限定されることは、当然である。公共の場では、室内全面禁煙、または分煙が実施され、特定の場所に喫煙所が設けられている。例えば、喫煙室には換気扇が付けられ、煙害を防ぐ様々なシステムが作動する。しかも、ほとんどの喫煙室はガラス張りで、外から見る姿は、煙の談合。

横浜市戸塚区の公共施設の喫煙室の周囲には、一定の空間があった。そこでは、ブロック創作等の様々なプログラムが用意されている。母親教室なのだろうか。すぐそばで子供と若い親が一生懸命に創作作業に取り組んでいる姿を見て、喫煙室から煙がもれていないか心配する喫煙者。また子供に喫煙するところを見られて、将来、子供の生活習慣に悪影響を与えないか心配する喫煙者。

ここは、もっともタバコを吸いにくい場所。