2013年石ノ森章太郎
再開した石ノ森章太郎漫画館
石巻市の発展を切に祈る。友人として。仲間として。
投稿日 14年01月16日[木] 4:57 PM | カテゴリー: 思い出記
Ichikawa's Office
2014年01月の投稿
全国にいる友人から、桜の写真を届けてもらい、卒業生に送っていました。今から見ても、きれいな桜です。
今は、本当に寒い日が続きます。でも、桜は、花を咲かせるために、今も力を蓄えています。桜について、少し述べた入学式のメッセージを掲載します。
2013年度入学式
テーマ「新しい出発のための5つのC」
聖書:「新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。そんなことをすれば、革袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。そうすれば、両方とも長もちする。」(マタイ福音書第9章第17節)
新入生の皆さん、入学おめでとう。ご出席のご家族の皆さま、関係者の皆さま、おめでとうございます。今日は、新たな学びのスタート台に立つ新入生諸君へ期待を込めて、お話をさせて頂きます。
1.「新しいぶどう酒」と「新しい革袋」
今日の聖句には、「新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。そんなことをすれば、革袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。」と書かれています。当時は、ぶどう酒をビンではなく、革袋に入れて貯蔵していました。新しいぶどう酒はまだ発酵が終わっていないので、膨張します。古い革袋は固くなっているので破れてしまいますが、新しい革袋は弾力性があるので膨張にもちこたえることができるのです。
私は、新しいぶどう酒とは、私たち一人ひとりがもつ夢・希望だと思います。お金をなくすと生活の危機、名誉をなくすと心の危機、夢・希望をなくすと存在の危機をもたらします。夢は、生きていくために大切な宝であると思っています。
2.夢・希望
ある大企業が、2012年12月、20代~50代と2013年新成人の男女各100人、合計1,000人に対して行った「日本人の夢調査」では、日本人の約76%が現在叶えたい夢があると答えました。また新成人の約85%が夢を持っており、どの世代よりも夢の保持率が高いことがわかりました。
しかし、夢を持っていたことはあるが、現在は夢が無いと答えた人の約78%は、夢が叶ったからではなく、諦めたからと回答しました。もっとも多かった回答者が24歳であったことを考えますと、夢を持って社会人になり、社会の荒波にもまれることで夢を諦めてしまう人が多いと言えるかもしれません。
夢は描くだけでなく、実現するものです。だからこそ、自分にとってふさわしいぶどう酒をもち、それを現実のものとするために、さらにそれぞれの革袋を、学生時代につくっていただきたい。確かに、挫折はあります。しかし、挫折の意味を理解し、実現のためにたえず自らを成長させていってほしい。
厳しい生活の中で、夢を持とうとする子どもたちのことをお話しします。県民の約10%が自宅から避難している現実にあっても、子どもたちは自分の将来を見つめています。桃色の傘をさしてNHKの『八重の桜』に登場している福島県内370名の小学生高学年一人ひとりは、10年後の自分自身に宛ててスケッチブックに書いた短い手紙を持っています。
「10年後の私は、人を助ける仕事をしていますか?」や「よみがえった福島の自然のなかで精一杯生きていますか?」といった内容のメッセージだったそうです。彼らは、困難に直面しつつも、自らの夢の実現に向けて歩んでいきます。私は、彼らが夢を叶えることができるよう、一緒に歩んでいきたいと思っています。
3.アジアの子どもたちが夢を描き、夢を実現する支援(チャイルド・ファンド・ジャパン)
海外の子どもたちが夢を実現できるように支援している活動を紹介します。チャイルド・ファンド・ジャパンという日本の民間非営利団体は、アジアの貧困状態にある子どもたちが幸せに、そして責任ある大人に成長することを願って活動しています。
そもそも、同団体の起源は、第二次世界大戦後、アメリカの民間団体、CCF (Christian Children’s Fund:キリスト教児童基金)による日本の戦災孤児への支援に始まります。アメリカ、カナダ等の多くの方々からの資金援助が届けられ、22年後の1974年のCCFの支援終結までに、延べ86,000名の子どもが支援を受けました。
その支援は、翌年の1975年より、基督教児童福祉会(CCWA)国際精神里親運動部、そして現在のチャイルド・ファンド・ジャパンに受け継がれています。フィリピン、スリランカ、ネパールの子どもたちのためにスポンサー(里親)を募り、資金の提供を受け、今では、5,000名の子どもたちがこの支援により学校に通っています。目標は、子どもたちが学び、自分の夢と希望をもち、それぞれがもっている可能性を生かし成長し、それぞれの夢を実現すること。
今、支援を受けていた子どもたちが大人になって、貧しい子どもたちを支援していく。このような絆が生まれています。チャイルド・ファンド・ジャパンの創立時、また現在の組織において多くのルーテル学院の教員、卒業生等が役割を担っていることは、私たちの誇りです。諸君にも、人のために働くことができる人材に成長して頂きた。
さて、この聖句について、神学者のバークレー(バークレー著・松村あき子訳『マタイ福音書上』ヨルダン社)は、このように言います。「われわれの心は、新しい思想を受け入れるだけの弾力性がなければならない」と。「革袋」とは、自分自身そのものなのであり、問われているのは、私たち自身なのです。そのため、自らが、広さ、強さ、弾力性をもった革袋に育つことが必要です。
そのために、私は、学院だよりに書かれている5つのCを申し上げます。
4.大切な5つのC
①Compassion[共感]
人の悲しみがわかること、そして共に悲しむことです。また、他者の喜びを率直に喜ぶこと。それは大切な人間力です。
②Capacity building[能力育成]
自分の持ち味、弱さ、強みを知ること。弱さを少しずつ改善する謙虚さと、強みを活かす勇気を持って頂きたい。
③Collaboration[連帯]
様々な出会いを通して、人、文化、経験の違いを学び、排除しあうのではなく、互いに助け合い、直面する課題に取り組んでいていくように努力してほしい。
④Challenge[挑戦]
将来の目標を見出し、それに挑戦していくことは簡単なことではありません。自分にふさわしい目標を見つけ、一歩一歩、たゆまず、諦めず、目標に向かって歩んでいくしぶとさを持って頂きたい。
この4つのCを横軸にして、中心に⑤Christ[キリストの愛]という縦軸を置く。キリストは、苦しむ人間の姿に駆け寄り、寄り添い、その痛みを取り去ろうとされました。人間に対する深い愛情があったからです。そこを縦軸として頂きたい。
5.桜の木
私は、入学式の日が桜の満開の時に重なるといいと思ってきました。しかし、2日前の日曜日の早朝、用事で大学に来て桜を見上げた時から、その考えは、誤りであったと思っています。土曜日に仕事で鎌倉市に行った時、ほとんどの桜が散っていましたが、大学では残っていたのでした。待っていてくれたのです。
この礼拝堂を出て、ルーテル学院の建物の周りの桜を見て下さい。昨年の秋に、葉がすべて落ちた枝から、たくさんの若葉が出ています。花の間から、若葉が出て来ているのです。葉が茂り、厳しい夏に太陽の光を受け、養分を蓄え、さらに秋には散り、冬の寒さに耐え、春に花を咲かせる。これが桜の姿です。
また、満開の桜は一瞬ですが、今でもたくさんの桜の花が散らずに、皆さんを心から迎え、祝ってくれています。限られた時に咲き誇る、咲きそろう美しさより、一輪一輪の花にそれぞれの思いやりを感じます。
諸君には、この桜のように、新たな夢をもち、それを実現できる力を身につけて頂きたい。新しいぶどう酒を新しい革袋に入れる学びを、ルーテル学院でして頂きたい。その学びと成長の時に、私たち教職員も、一緒にいたいと思います。
皆さんのルーテル学院での学生生活が、実り豊かな時であるますように、切に祈り、皆さんへの言葉とします。
井の頭公園の桜 花びらの舞う鶴岡八幡宮
赤と桃色、白の花が踊る桜 鎌倉のダンカズラ
旧須木村より宮崎市内に向かう山道より
仙台榴ケ岡公園
富士山と桜
石巻市の日向山の桜
2011年3月11日に被災した地域
岩手県盛岡市石割れ桜
旭川の桜
札幌の桜
山形県上山市の桜
岩手県小岩井農場の桜
中庭の桜
東門の桜
ただ、ひたすら、大切な教え子の回復を祈って送り続けた桜が、こんなにたくさんあったこと。そして、全国の友人たちが、こんなにたくさんの写真を送っていたことを確認し、私の心は感謝の気持ちで一杯になりました。
投稿日 14年01月14日[火] 10:47 PM | カテゴリー: 大学関連
2013年は、私にとって、忘れることができない年である。これからも、忘れることができない卒業生に思いを送り続けた年である。私が訪問した所で見たすばらしいひな人形を堪能されたい。
京都
唐津
投稿日 14年01月13日[月] 9:40 PM | カテゴリー: 大学関連
甲府市ボランティア団体連絡協議会の現状とこれからの展望
甲府市ボランティア団体連絡協議会は、平成6年度(平成7年2月)に発足以来、19年が経過し、今年20年目を迎える。
主な事業は、「甲府地区ボランティア交流会ボランティア博」で、平成14年度は、「全国ボランティアフェスティバルやまなし」の中で行われ、それ以前は講演会が中心で平成15年度から(交流会及び活動展示だけでなく)舞台による発表が加わった。当時は、甲府地区ボランティア交流会という名称で、当団体の加入団体による交流会だったが、平成20年度からは、市内大学交流ネットワーク(市内4大学のボランティアサークル)、甲府市社会福祉協議会の2団体が加わり3団体共催事業となり、「甲府地区ボランティア交流会ボランティア博INこうふ」に名称を変更した。
「甲府地区ボランティア交流会ボランティア博」は、5年目を迎え、ボランティア団体だけでなく、一般の市民にも関心を持っていただくイベントとして定着してきている。
次に、研修会の一環としての全国ボランティアフェスティバルは、当団体からの参加者が毎年減少している。
赤い羽根共同募金、歳末助け合い募金街頭募金への協力は、甲府市社協が事務局を担う、山梨県共同募金会甲府市支会からの期待が大きい事業だが、参加者・募金額とも停滞気味である。
県民の日記念事業の中での、やまなし市民活動交流フェスタにも毎年参加しているものの当団体の活動紹介事業としての機能はあまり果たせていない。
当団体の実施事業は、努力の割には報われないという部分もあり、またボランティア自身の高齢化が要因となり、当団体への加入数も減少してきている。
甲府市社協には、ボランティア基金という財源があり、当団体に新規加入するボランティア団体には優先的に活動資金としての助成をしてきた経過があるため、今後慎重に検討した上で有効に活用できれば新規団体加入に有効ではないかと思われる。また、甲府市ボランティアセンターに団体登録しており、当団体に未加入のボランティア団体についても新規加入の勧誘等に努める。
当団体の組織に係る構想として、甲府地区ボランティア交流会ボランティア博にて高齢者・障害者・子供コーナー等のジャンルに分けてコーナーを設けたが、このグループをそのままの活動に繋がる部会として活動したら各団体同士の理解も深まりイベント等がやりやすくなると思われる。
新しい取り組みを予算がないから実行出来ないではなく、目的を見つけて、どのようにすれば実現できるかを考えることが大事だと思われる。
平成25年3月18日
甲府市ボランティア団体連絡協議会
会 長 市 川 孝 次
甲府市で講演「明日の社会を築く」を行った。たくさんの方々が集まり、熱心に聞いて頂いた。甲府市の底力からを見た気がした。そして、それぞれの方々の思いを感じた。これからも応援したい。以下、甲府市の社会福祉の基盤を支えるお二人のご挨拶を紹介する。
甲府市社会福祉協議会 会長 佐藤 健(さとう つよし)
本日は、お忙しい中、多くの皆様にこのボランティア講演会にご参加をいただき、誠にありがとうございます。 皆様もご承知のとおり、高齢化がものすごい勢いで推進しております。さらに、世の中は景気が長い間低迷しており、社会情勢が誠に厳しく、失業者が多く、正規雇用が少ない非常に厳しい状態にあります。
さらには2年前には東日本大震災があり、そのために生活に難儀している人々が大勢おります。こういった中で多くの人達がボランティアに精を出しており、本日会場にいらした方々の中にもいろいろな分野でボランティアに精を出している方々が大勢いらっしゃると思います。非常に尊い存在であります。
さらに、いつ来るかわからないと言われております、東南海地震がもし起きた場合は、更に多くのボランティアの手が必要になると思いますが、日本の福祉はボランティアに頼りすぎているようにも思えます。
最近よく聞く「絆」という言葉がありますが、隣近所でお互いに助け合っていくことの出来る世の中にしなければならないと思います。
さらに、今ここにいらっしゃる方々は年配の方が多く、自分自身の高齢化に伴い、後継者がなかなか出てこないことを心配している方も多いと思います。
自分たちの世代は頑張っていても、後を継いでくれる人がいないことを非常に心配しております。
このような中で、甲府市社協では、いきいきサロンや配食サービスを続けて、地域の活性化やお年寄りの元気を保つために一生懸命手を尽くしております。しかし、ボランティア不足もあり、なかなか思うようにいかないのが現状です。
ボランティアは要求されていますが、まだまだ不足しています。この状況をどうすれば良いのでしょうか。皆さんが温かい手を差し伸べる、温かいまなざしを向けるだけではどうにもなりません。一人ではそれ以上の事はできないと思いますので、やはり隣近所の人と手を取り合っていくしかないと思います。
本日は、ルーテル学院大学の市川学長の講演でございますが、甲府市ボランティア団体連絡協議会の皆様と甲府市社協職員が早朝からこの会場設営を頑張っておりました。そのことにお礼を言いたいと思います。
今日は市川学長のご講演を聞いて、さらにボランティアの輪が広がり、相互が熱くなるように甲府市の事業が進んでいけば良いと思っております。
簡単ではございますが、私からのあいさつとさせていただきます。
本日は、よろしくお願いします。
甲府市ボランティア団体連絡協議会 市川会長あいさつ
皆さん こんにちは
甲府市ボランティア団体連絡協議会の市川と申します。
本日は、甲府市社会福祉協議会と、私ども甲府市ボランティア団体連絡協議会との共催によりますボランティア講演会に、ようこそおいでくださいました。
ありがとうございます。
この講演会は、主催者の双方とも、平成24年度の年間の事業計画には入っていませんでしたが、このたび、山梨県新しい公共支援基金事業を利用してのボランティア活動をすすめることを目的として企画いたしました。
講師の市川一宏先生には、後程ご紹介させていただきますが、ルーテル学院大学の学長として、大学および大学院で教鞭をとる傍ら、多くの学会の長としてのお仕事をこなし、また本日のような全国各地から招かれてのご講演、ご指導など大変お忙しい時間を割いて、私どものためにお越しくださいました。
ありがとうございます。
先生をお招きするに当たりまして、私どもが研修事業として参加しております、全国ボランティアフェスティバルに、先生は毎年招聘され、ご専門の分野で分科会を担当されています。昨年開催されました全国ボランティアフェスティバル三重での分科会では「平成24年度ふれあい・いきいきサロン全国交流会 広げよう地域の絆・増やそう地域の笑顔」をテーマに、コーディネーターとして、全国から参加者と交流されましたが、私たちの1泊2日の日程では、午前、午後と1日かけた先生の分科会には、残念ながら参加できませんでした。
今日は先生から直接お話をお伺い、学習をしたいという強い思いがありまして、先生にお越しいただくことになりました。
先生の業績につきましては、ルーテル学院大学のホームページに紹介されていますが、先生の研究室のページには、先生が自ら投稿された文章を見ることが出来ます。全国各地で公演をされた内容がたくさん出てまいりますが、その一つ一つが先生にとりましては、強く印象に残ったことばかりだと思います。
今日はボランティア団体のメンバーや地区社協、自治会、民生児童委員、学生の皆さん、そして、これからボランティア活動を始めようという思いの方など多くの方々のご参加をいただいております。
この講演会を聞いて、皆さん一人ひとりが、今後どのような役割を持って地域の絆をつくり、活動につなげていけるか、大いに期待しているところですが、先生にも今日は良い講演会だったと心にとめていただきますよう、皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
投稿日 8:11 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
2012年から2013年、病気療養中の大切な卒業生に、大学に咲く花の写真とメッセージを送り続けていました。その時の写真です。大学に勤めてから本年度で30年目を迎える私ですが、こんなにたくさんの花が咲いていたとは、気がつきませんでした。
東門の梅 中庭のパンジー
そっと咲くクロッカス スイセン
花の品格 紫の鈴の花
前田ゲート(前田ケイ先生の寄付によって建てられた)のすずらん
黄色いスイセン 白いスイセン
咲き出したツツジ 咲き誇る白い花
大学の椿 紫の鳥のような花
神学生寮を背景に 三鷹集会室前
中庭の桜
投稿日 7:42 PM | カテゴリー: 大学関連
鹿児島市の大会にお招き頂いた。県の大会から、少し年数がたっただろうか。でも、皆さんの熱気は、すばらしく、私は、皆さんの前でお話しできたことを感謝した。思い出の講演であった。
黙 祷
1.開 会(起立一同礼) ……………………………………………………… 13時00分
2.開会のことば
3.民生委員児童委員信条朗読
4.会長あいさつ
5.来賓あいさつ
6.総会合同研修会 …………………………………………………………………… 13時30分
講 演 講 師 ルーテル学院大学 学長 市川 一宏 先生
7.議長団選出 ………………………………………………………………………… 14時40分
8.議 事
第1号議案 平成24度市民児協活動経過報告
第2号議案 平成24年度市民児協会計決算
第3号議案 平成24年度市民児協嘱託職員退職手当会計決算
第4号議案 平成24年度市民児協親和会会計決算
平成24年度市民児協会計監査報告
第5号議案 平成25年度市民児協努力目標及び活動計画
第6号議案 平成25年度市民児協会計予算
9.民生委員のうた「花咲く郷土」斉唱
10.閉会のことば
11.閉 会(起立一同礼) ……………………………………………………… 15時30分
投稿日 9:54 PM | カテゴリー: 社会福祉関連