2004年10月の投稿

三重県社会福祉大会

2004年10月7日、三重県社会福祉大会の講演をさせていただいた。テーマは、「今日の社会福祉の目指すもの~地域福祉型福祉サービスの展開~」である。とくに日常生活の拠点である地域で、生活を支え、支え合うシステムをつくる試みを軸に事例を通してお話しした。

大会の数日前、台風により、洪水がおき、三重県南部の地域は、甚大な被害を受けた。また三重県内のいくつかの市町村では合併が進められ、その調整に大きな時間を要していた。しかし、そのような状態にあっても、各地から600~700名の方々が来られ、身が引き締まる思いがした。

 私にとって、三重県は友人の多い県の一つであり、今まで県内のいくつかの市町村を訪問させていただいた。県社協がある津市には、毎年来させていただいているが、その他、四日市、伊勢、上野、菰野、鳥羽等々に行った。なかでも、三重県のもっとも南部の郡に日帰りでの講演は、私にとってとても印象深い。自宅から東京駅まで約1時間、東京駅から名古屋駅まで2時間、さらに名古屋駅から現地まで特急で3時間、片道6時間を往復した経験がある。確かに限定された空間ではあるが、実体験に基づいて地域を考えることは、大切である。そして友人の若手医師が、故郷であるその地でいずれは開業しようと考えており、その意味でも親しみ深い。車窓から見える景色や生活の場は多様であり、美しいが、利便性としては必ずしも都市型のようには行かない。しかし、年に欠落している地域への愛着性、住民間や職場との関係性においては、住みやすい場所である。地域福祉とは、各地域の固有性、地域的特性や地域の文化を大切にすることから始めるのであり、「金太郎飴」のようにどこを切っても同じ姿というものではない。各地域の強さと弱点を理解し、課題を共有化して臨むことからはじまる。したがって。強みは活用課題、弱点に対応課題である。

生活基盤を基点においた地域福祉活動が求められているのであり、合併をしても決してその活動の意味は変わらない。

  1. 小地域福祉活動=住民が取り組む地域福祉活動とは何か
    小地域ごとに地区社会福祉協議会またはそれに代わる基盤組織を設置する。
  2. ふれあい・いきいきサロンの広がり
  3. 見守り・友愛活動等の住民活動・生活環境の改善(雪下ろし含む)と市民型ボランティア活動
  4. 住民参加型在宅福祉サービス供給組織の変化
  5. 小規模多機能施設の拡大

以上は、地域密着型、まちづくり、多様な市民・住民参加等の共通の特徴をもっており、地域福祉型福祉サービスの典型的な例と言えよう。