2022年09月の投稿

長野県白駒池

2020年春以来、コロナ危機に直面して、私はたくさんのアクションを行ってきました。この間、たくさんの方々とコンタクトできたことは幸いでした。時には日頃の大変さを共感し、またいつも励まされました。その経験を通して、大切なこと、大切なものを確認できたと思っています。ありがとうございました。

9月に入って、長野県の白駒池に行きました。自然は今まで通り、爽やかな息吹を感じさせてくれました。治療とコロナの影響で、4年ぶりの白駒池で、再び来られたことを神様に感謝しました。後何回、来ることができるか、楽しみです。

来週より大学院の集中講義が始まり、再来週から学生が大学に戻ってきます。彼らが豊かな学生生活を送ることができるよう、お祈り下さい。

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

こんにちは。2006年3月に大学院博士前期課程を卒業した佐甲です。

先日の「希望の会」では、社協などで地域福祉に携わる方々ルーテル学院の同窓の民様とと、オンラインという限られたなかではありますが、久しぶりにお顔を拝見できたり、お話ができたりして、大変うれしく思いました。また、奥田さんのお話も長きにわたるホームレスの方々への個別支援からはじまった実践が、今や、地域でのつながりづくりを中心に据えたすばらしい地域福祉実践となり、また制度や仕組みに対峙していくお話はたいへん感銘を受けました。

さて、私ごとですが、厚生労働省への出向も含めて37年間勤務した全国社会福祉協議会を本年3月に退職し、4月から岐阜県の中部学院大学で教員として新たなスタートを切ることとなりました。

全社協の勤務のうち20年余りは地域福祉関係の仕事に携わりました。社会福祉の制度や福祉サービスが、どんどん地域生活のなかで身近な存在となり、あるときは支えられ、あるときは支える、当事者も含めた誰もが関わり、参加・協働の実践として地域福祉が広がっていくことを実感する一方で、今回のコロナ禍を含めて阪神淡路大震災、東日本大震災をはじめ度重なる自然災害やパンデミック、困窮者問題や社会的孤立、制度の狭間などいわゆる地域生活課題が拡大し、地域福祉により一層施策に裏付けられた目に見える実態の伴った実践が求められている時代になったとも感じています。

この間、最先端の取り組みを実践する社協職員や実践者の方々と一緒に仕事ができたこと、ルーテル学院大学でも新しい仲間とも出会い、特に市川先生、そして和田先生には全社協時代には上司として、大学院では奇遇にも教員という形で、厳しくも楽しくご指導をいただいたことは私の財産であり、一人ひとりの皆さまに心より感謝しています。

全社協での最後の2年間の新型コロナ感染拡大に伴う生活福祉資金の特例貸付の担当部長としての仕事は、全国の社協の方々にも大変厳しいものとなりましたが、わが国の困窮者、フリーランス、非正規雇用者、母子家庭・・・地域生活課題の広がり、深刻化していることを思い知らされ、顕在化されたそれらの課題に、社協がそして地域福祉がどのように立ち向かっていくのかという改めて大きな課題を突き付けられています。

全社協という仕事は、地域の実践があるわけではないので、そこから離れると自分の無力さも感じています。しかし、新たな仕事をいただいたことを機会にして、今、地域福祉に突きつけられている課題に対して、できうれば社協職員や民生委員・児童委員の方々とともに、少しでも新たな地域福祉の姿を拓いていきたいと感じています。そして、地域を基盤とするソーシャルワークということを、どのようにこれからの福祉の道を志す学生に伝えていくか、岐阜の地域福祉への貢献ということを考えていきたいと思っています。

最後に、今はまだ岐阜の新参ものですが、こちらにお越しの際は、お気軽にお声かけください。

佐甲学 中部学院大学

第10回縁の会が開催されました。

8月27日(土曜日)の14:00〜16:30に、「当事者の社会参加とは〜共に歩むソーシャルワーカーとしての想い」というテーマで、縁の会第10回目の研修会を行いました。

縁の会とは、福祉現場、特に高齢者福祉に関わる卒業生を含む仲間が、日頃感じていること、直面していることを率直に話しあいながら、互いに支えあい、一緒に歩んでいこうとする会で、10数年前から定期的に研修会を開催してきました。

コロナ禍にあって、活動は休止していましたが、本年は、パンフレットに書かれていますように、ルーテル学院大学の卒業生である伊藤恵里子さんをお招きして、講演をして頂き、「当事者と共に歩む」という原点に立ち返えりたいと考えています。そしてコロナによる深刻な生活問題が明らかになっている今、援助する側と誤解していた私たち自身が当事者であり、このテーマは、私たちがこれから生きていく社会を描くことであると思っています。

https://www.dropbox.com/s/b0j6n98ymxcz65j/%E7%B8%81%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%E8%A1%A8%E8%A3%8F%E9%9D%A2%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E7%89%88.doc?dl=0

参加された方々へのご挨拶

第10回の縁の会では、ルーテル学院大学の卒業生である伊藤恵里子さんを講師にお招きして、「当事者の社会参加とは〜共に歩むソーシャルワーカーとしての想い」というテーマで講演をして頂き、「当事者と共に歩む」という原点に立ち返えりたいと考えています。

その理由は、3つあります。

第1に、私は、今、私たちを取り巻く環境は、非常に厳しいと実感しています。貧困、生活困窮、孤立、虐待、自殺等の地域における問題は、コロナによって一層深刻になっています。これは、言葉を換えれば、私たち自身もその当事者であるということを意味します。援助する側と誤解していた私たち自身が当事者であるという認識の立ち、再スタートをしたいのです。それは、厳しい現実にあるからこそ、できることだと思っています。

第2に、福祉制度自体が、変革を求められています。今までのような制度設計でいいのか、それを担う私たち自身が問いかけられています。私は、今まで、そして今もたくさんの計画策定、実施、評価に関わっています。しかし、従来の高齢者福祉・障がい者福祉等の制度の枠組みで組み立てられていた。それでは、今、「生きる」一人の人間と、専門職が把握する利用者との狭間がなかなか埋まらず、利用者の決定的な不満を生み出しています。また同様に、実践現場において、悲しみや痛みを感じ、喜びや感動する心を抱き、自分らしく生きたいと葛藤し、人間としての誇りを生きる糧とし、安心する心の拠り所を求めさまよう、そうした人生を一歩一歩積み重ねて生き抜いてきた利用者とともに、専門職は歩いてきたのか、自分自身の問題として、私も考えていきたいと思います。

第3に、困難な状況にある人を支援している私たち自身が孤立してはならない。私たちはコロナの影響をまともに受け、疲弊しています。また福祉人材が不足しているという福祉の根幹が揺らいでいると思います。ならば、担い手が支えあう、励まし合う機会が大切であり、縁の会が、互いを知り合う場、互いに認め合う場、学び合う場、新たな縁を確認する場であることを願っています。

ちなみに、縁の会の幹事は、篠宮妙子さん、竹内もみさん、武市裕貴さん、森田和道さん、森田真希さん、森松徳美さん、そして今回から西田さおりさんでした。この方々が、日頃の仕事でお忙しい中、コロナ禍にあって利用者への対応にご苦労なさりながら、準備をして下さいました。本当に感謝しています。

最後に、参加者の皆さん、今日は、参加して下さり、本当にありがとうございました。懐かしい顔、新たに出会った方々の顔を見て、皆さんにお会いできて、本当に感謝しています。厳しい社会だからこそ、互いに支え合っていきましょう。

ご参加ありがとうございました。

総括

8月27日14:00〜16:30に「当事者の社会参加とは〜共に歩むソーシャルワーカーとしての想い」というテーマで、第10回の縁の会が開催されました。浦河べてると関係が深い浦河ひがし町診療所のソーシャルワーカーで、ルーテル学院大学の卒業生である伊藤恵里子さんが講師をお引き受け下さいました。

今回は、zoomによる開催で、35名の参加が予定されていましたが、一人の欠席者もなく、講演→グループディスカッション→分かち合い→まとめというプログラムが順調に運営されました。ちなみに、会には、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問看護事業所、成年後見センター、精神医療センター、精神障害者生活支援センター等で働かれている方々や学生も2名参加し、講演の後、活発なグループディスカッションがなされました。

伊藤さんの講演に対する感想の一部をご紹介しますが、とても好評でした。

「本日の縁の会の研修に参加させていただき、ありがとうございました。

ルーテルの大先輩である、伊藤恵理子さんのご講演「当事者の社会参加とは〜共に歩むソーシャルワーカーとしての想い」を伺い、当事者の方と共に歩むこと、そのことがソーシャルワークの原点であるとの認識を新たにすることができました。また、先日の研修も、今回も、様々な形でご縁のある方々とつながり、皆さんがそれぞれの現場でソーシャルワーカーとして一人ひとりの尊厳を支えていこうと奮闘されている様子を知ることができ、大きな励ましをいただきました。貴重な研修会に参加させていただき、深く感謝申し上げます。」

「伊藤さんのことはケイ先生や長島さんからお話は伺っていましたが、じっくりと直接伺うことはなかったのでとても勉強になりました。奥田さんに続き、伊藤さんと素敵な生き方をされている人の話を聞くのはいいですね。私のグループは久しぶりにお会いできた人がいて嬉しかったです。このような縁を積み重ねてくださり、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。」

私も、伊藤さんのソーシャルワーカーとしての生き方に接し、心が揺るがされました。診療所の建設計画が公表されてすぐ、隣の方が壁を建築し、その期間が数年続いたが、最近壁が取り払われたこと。その理由が、デイサービスに通う当事者の方々が、診療所の前だけでなく、広く雪かきをしてきたが、その日々の活動が隣の方の心の雪を徐々に溶かしていったこと。休耕田を使って当事者の方々が米の栽培を行っていたが、たくさんの住民が関わり、交流の場が生まれたこと等の当事者が地域で生きていくことを支援する様々な挑戦や実績にを知り、参加者は感動しました。そして、私自身の日頃の取り組みを検証する意味でも、非常に有意義でした。

小金井市にある「また明日」の森田ご夫妻、三鷹市社会福祉事業団の森松さん、所沢市内の地域包括支援センターの竹内さん、吉祥寺ホームの篠宮さん、元あんず園の武市さん、そして今回から、「また明日」の西田さんも準備、運営を担って下さっており、それらの方々の献身的お働きなくして、ここまでの盛り上がりは期待できなかったと思います。特に森田さんご夫妻の活動から、いつもたくさんのことを学んでいます。

そして今回も、ルーテルのネットワークの強さを確認できました。講演者は伊藤恵理子さんで(10期)で、前田ケイ先生の教え子。伊藤さんが診療所のメンバーと豪雨被災地の支援に入り、現地で出会った被災地支援のプロパーである吉村さんは伊藤さんの2年先輩。さらに伊藤さんが勤めている診療所の所長である川村医師の娘さんは、ルーテル学院大学の卒業生。彼女は現在、天畠参議院議員の介護者。また全体の司会をしていた竹内さんは、私が仕事に就いた1983年に入学した人。そして高知県四万十で、地元の食材を使ってシュトーレンをつくっているカゴノオトの経営者小清水さんも卒業生。山口麻衣先生もご出席下さり、皆さんも喜んでおられました。

そして、グループディスカッションの司会をして下さった森田さん、篠宮さん、森松さん、竹内さん、土屋さん(葛飾区地域活動支援センター)、ありがとうございました。

これで、私が信頼する方々と協働したアクションをひとまず終えます。いろいろご支援下さり、ありがとうございました。

                  2022年8月末日

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

みなさん、こんにちは。市川先生にお声掛けいただきメッセージを書かせていただくことになりました。2000年3月卒業の三田響子です

私は、小規模で異動のない仕事がいいな、と人口2万3千人の城山町社協(神奈川県)に就職し、7年後に平成の大合併で相模原市に吸収され、気づけば7か所ある事務所のうちあと2か所でコンプリートな異動要員となっています。そして相模原市社協でのキャリアは古巣の城山町社協の年数をとっくに追い越してしまいました。

令和3年4月から、相模湖地区を担当しています(合併後7か所目の異動(笑))。令和4年4月現在の人口は7400人、高齢化率41%。1年で200人ずつ人口が減っている地域です。事務所からは風光明媚な相模湖の景色が一望でき、毎日「ワーケーションか!」とつぶやかずにはいられない。クリスマスシーズンは相模湖プレジャーフォレストのイルミネーションを目当てに、普段からは考えられない大量の人がひしめき合って駅からのバスに乗っていきます。電車は30分に1本。バスは1時間に1本あるかないか、タクシーは1台(乗務員は80歳代)。自分で運転ができなくなれば、生活費もおろしに行けなくなります。金融機関も統廃合でどんどん数が減っており、スーパーは1軒。ドラッグストアはありません。コンビニはなんとか3軒。お弁当の配達、ネットスーパーも区域によっては来てくれません。個人病院はいくつかありますが、最寄りの大きな病院まではバスを乗り継がないと行けません。友人のご両親が免許を返納するための相談に来られましたが、返納のおすすめは心苦しく、できませんでした。今までの生活の継続が本当に難しくなるのではないかと心配で・・・。

ここは本当に政令指定都市なのかな?と思う地域。

このままここで年を取りたい、住み慣れた我が家で暮らしたいと願う人は多いと思いますが、果たして、出来るのだろうか・・・・・・・・・本当に希望はあるのか、疑心暗鬼に陥ることもあります。

足の問題が解決しないと、住民活動の維持も難しい。でもこの課題は民間組織の地区社協での解決は難しいと思っています。

心配事ばかり並べましたが、地域の方の活動はコツコツと素晴らしいものであることも事実です。ご近所の気になる方の部屋の片づけや草刈り等。「もういい加減にしてくれよ」と言いつつ、お願いすると「しかたないなあ」と引き受けてくださるボランティアの皆さん。ここ1年でご本人が自ら自分の状態を改善しようと頑張り、介護保険を利用できるようになって「最近元気になってきたよ」と報告があった時には、本当に人は、人とのかかわりで変われるのだなと感動。

地域で活動される方も皆さん前向きで、こちらが過剰なことをお願いしているのでは?と心配もあるのですが、「ボランティア活動している間は自分の家のことなんかすっかり忘れて、ストレス解消になるわ!」と言ってくださる方もいて、またまた感動。小地域の担当に戻り、自分の原点である「地域を信じて任せること」の実践ができ、「これだから、社協職員やめられない」と思える瞬間に立ち会えることはこの混沌とした社協業務に従事する中での私の希望の光かなと思います。(だからずーっと現場に居たい!)

ルーテルで過ごした学生時代に、自らが大切にされた経験があるからこそ、「一人一人を大切にする」精神が今でも自分の中に根付いているのかもしれません。目の前の人と自分自身を大切にする人生を楽しく歩んでいきたいと思います。

相模原市社会福祉協議会 三田響子