2021年11月の投稿

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 こんにちは。98年に卒業した小清水緑と申します。私は卒業してから13年障害福祉分野で働いていました。障害を持つ方の施設で働いている間はとても楽しくやりがいも感じていました。しかしだんだん、来られている利用者の方々に自分が職員として関わることでできることはもちろんたくさんあるけれど、この方達が暮らす社会が少しずつでも変わっていかなければ、根本的な解決にならない部分も多いよな。。と仕事をしながら年を経るごとに思うようになってきました。
そう思うと自分が職員として雇われているままでは社会に何も作用できないし変わっていくことにもならないのではないか・・・。と思い始めたところに東日本大震災が起こりました。もっと地に足をついた暮らしをして、どこにも雇われないで自分ができることで仕事を作り出していきたいと思い、ルーテル学院大学に通っていた時からずっと住んでいた東京を離れ、高知県四万十町に夫とともに移住しました。

 東京生活の時に夢見る「田舎暮らし」はのんびりゆっくり暮らすものでしたが、実際仕事を作り、暮らしを作っていくというものは大変です。ゆっくり暮らすというイメージとはとてつもなくかけ離れています。実際はめちゃくちゃ忙しい。笑それからはカフェをやりお菓子を作り・・。などやれることやっていました。

 現在はカフェは閉めて、四万十の素材を使ってお菓子を作り、全国へお届けするということをしています。夫と一緒にカゴノオトという屋号でやっています。https://www.kagonote.com/小さなスモールビジネスです。

 実際に障害を持つ人の暮らす社会が少しずつでも変わっていくようにと思い引っ越してきましたが、これは障害を持つ人の暮らす社会だけでなく障害を持つ人の暮らす社会が良くなれば様々な人にとっても暮らしやすくなる。障害を持つ人の暮らしが良くなることは入り口に過ぎず、そこからたくさんの社会課題にも繋がってきています。地方の高齢化や人口減少は止められずで我々の暮らしに直結します。どんどん農業をする人も少なくなり、耕作放棄地も増えていっています。都心への人口流出も多く、若い人がいなくなりつつある。人がいなくなればどこもが人手不足となる。障害を持つ人だけでなく誰もが暮らしづらくなってしまう。。

 そんなことを発信するためには多くの人に知っていただかなくてはいけません。今はネットがあり、どんな地方に住んでいても都心にいるのと同じように発信ができます。ネットでどこのものでも買い物もできます。SNSやサイトで発信して、ネットも使って販売しています。
 

 今は、自分たちが作り出す商品はこの地域で暮らしている人々の力をたくさん借りて、思いを乗せてお届けしています。高齢の農家さんの作物を買わせていただいたり、障害を持つ人の施設に通う方にも作業の一部をお願いしています。
より知っていただくことで発信していくことができるのではないか。そう思ってできるだけ知っていただくようにと必死でやっています。笑地方のことや、障害を持つ人のこと、農業のこと、環境のことにも思いをはせていただけるように。
誰も予想しなかったコロナ禍。今までのようにできないことがたくさんの中で新たな試みもしながらやってきました。いろんな人に助けてもらいながらやれていて、おかげさまでほんとに温かな方々に恵まれて日々感謝しながら生きてます。いつも「できないかもと思いながらやってみる」そうすると「次の扉が開かれ新たな展開が待っている。」だから無理かなと思いながらも挑戦してやっていこうと思えています。この文章書く前に明日に向かってがんばるぞのみなさんのメッセージを読んでいたら「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。 だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」の聖句を発見して、そうだった。こんな聖書箇所あった!と思い出しました。

 先日、新宿の伊勢丹さんの地下の食品売り場でうちの商品を販売するという機会を得て、四万十町から行ってきました。がんばろう!!と作り過ぎていたこともあり、かなりの量を持って帰らなくてはならなそうになってSNSで残ってしまいそうで応援お願いします!!と投稿したところ、ルーテルの先輩や同級生がSNSで拡散してくださったりして、たくさんの方がいらしてくださいました。市川先生も足を運んでくださいました。
いつでも大学時代を思い出せばあの4年間の楽しくて温かかったことを思い出せます。あの温かさを大都会新宿の真ん中で変わらず感じることができて、ほんとに幸せでした。ルーテルで過ごした4年間は私の大きな支えです。
ほんとに感謝です。ありがとうございます!

 最後に・・。こんな文章を書くと前向きな人生みたいですが、そういう時期もあれば後ろ向きでそうでない時期ももちろんありまして。笑「求めなさい。探しなさい。門をたたきなさい。」と言ったってどうしてもできない人や時期もありますもんね。そんな時期や人にいつでも思いをはせれる自分でいられますように。自戒をこめて。
最後までお読みくださってありがとうございました。
小清水緑

 今日の朝、小清水さんからのメールが届きました。送った時間を見ると、午前2時36分。小清水さんらしく、誠実な思いを、精一杯書いた文章に胸が熱くなりました。コロナ禍にあって、小清水さんとご主人、そして子どもと歩む様子は、以下のyoutubeからご覧頂けます。改めて、コッシー、ありがとう。これからもよろしく。 

「民生委員・児童委員のお悩み解決!方面道場」 お悩み事例<基礎編><応用編>

 2020年9月より11月、大阪府社会福祉協議会は、大阪府内(政令市を除く)すべての民生委員・児童委員を対象に、委員の現状、委員の意識等に関して、また大阪府内の市町村民児協(連)41団体を対象に、組織・体制、活動・事業、班活動等に関して、調査を行いました。その内容は、『民生委員・児童委員の担い手確保・活動環境改善に関する調査研究事業 報告書』として公表されています。

 さらに今回、大阪府民生委員児童委員協議会連合会は、調査結果を踏まえ、民生委員・児童委員活動における“こんなときどうしたらいいの?”という場面や事例を取り上げ、基本的な考え方についての解説やアドバイスを行う、事前収録形式のオンライン研修会を開催することになりました。

 その趣旨に賛同した上野谷加代子(同志社大学名誉教授)先生と私が、講師となり、対談形式でお答えし、一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟スタジオで収録しました。

2022(令和4)年1月1日(土曜日)から3月31日(木曜日)の期間、大阪府内の民生委員・児童委員、民児協関係者に向けて配信される予定とのことです。

お悩み事例は、以下の通りです。

「民生委員・児童委員のお悩み解決!方面道場」 お悩み事例<基礎編>

  • 見守り訪問の際、話が続かない。どんな話をしたらいのか。
  • 見守り訪問などで「民生委員の○です」と訪ねても、受け入れてもらえず、玄関先で追い返えされたり、民生委員の関わりを拒否されてしまう。
  • 前任の委員が辞めた後、十分な引き継ぎや研修が無く、委員として何を

すればいのか、どうすればいのかが分からない。

  • 生活に困窮した対象者からお金を貸してほしいと言われた。
  • 独居高齢者宅を訪問した際に、ゴミ出しや電球の交換、庭木の手入れ

を頼まれてしまった。

  • ひとり暮らし高齢者から足が痛くて市役所に行けないので車に乗せて欲しいと頼まれた。
  • ひとり暮らし高齢者が病気で倒れ、救急搬送されることになり、救急隊

員から「救急車に同乗してほしい」と言われた。

「民生委員・児童委員のお悩み解決!方面道場」お悩み事例<応用編>

  • ゴミ屋敷状態の家に住む精神疾患があると思われる対象者が、

夜中に大声を出したり、誰かに監視・盗聴されていると話している。本人に病気の自覚無く、病院にも連れていけない。家の片付けを促すと怒り出す。

  • 支援を必要とする人々の個人情報が行政、関係機関等から民生委員に適切に提供されないことがある。

<具体例>地域住民から、自宅が分からなくなり、家に帰れなくなった認知症の高齢者を保護していたと連絡があり、その高齢者の話を聞き、家を探そうとしたが分からず、警察に連絡したが個人情報を理由に教えてもらえなかった。

  • 面識のない住民から単身世帯であることの証明(署名)を求められた。
  • 近隣住民から、頻繁に親の怒鳴り声、子どもの泣き声、大きな物音が聞

こえると連絡があり、様子を見ているが、緊急性は無いようにも見える。

児童虐待として通報すべきか、しばらく様子を見るべきか。

  • 対象者からの頻回な訪問、時間帯を構わずかってくる電話に困っている。自分自身も自分の家族も疲弊している。
  • 近所の方から最近対象者を見かけない、新聞が溜まっていると連絡があった.ドアや窓ガラスを壊して確認すべきなのか。

 私は、長くご指導頂き、もっとも信頼する研究、教育、実践の仲間の一人である上野谷さんと対談できたことに感謝するとともに、大阪府民生委員児童委員連合会、一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟の方々と一緒に仕事し、とても楽しく、良い思い出となりました。

東京都社会福祉審議会

 9月6日の東京都社会福祉審議会でコロナ禍における高齢者福祉について報告してほしいとの依頼があり、報告しました。

 私が東京都高齢者保健福祉計画策定の責任を第4期から第8期までに担ったからだと思いますが、調べていて、本当に厳しい現状が見えてきました。関係者と協働して、課題に取り組み、これから目指すべき地域を描いていこうと思っています。

 報告のレジメと議事録は、以下に掲載します。

https://www.dropbox.com/sh/okjybs9j5xktmd8/AABnC_rMaLCAPUGkquXhnt7_a?dl=0

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kiban/shisaku/shingi_gijiroku/22ki/01kenkyu.html

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kiban/shisaku/shingi_gijiroku/22ki/02kenkyu.html

新たな挑戦

今回は、以下2点のご報告をさせていただきます。ちなみに、今までと同様に、これはあくまで情報提供ですので、お気軽にお考えください。
⑴ 『日本の都市特性評価DATABOOK 2021』(一般財団法人森記念財団都市戦略研究所)「日本の都市特性評価」は、日本の各都市の力を相対的かつ多角的に分析し、都市の強みや魅力といった都市特性を明らかにした調査研究です。2021年版では都市の選定基準の見直しを行い、国内138都市+東京23区へ対象都市をさらに拡張しています。    

<日本の都市特性評価 Japan Power Cities DATABOOK 2021>    構 成 :496ページ・A4    言 語:日本語    価 格:     PDF版  26,400円 (税込)     書籍版  33,000円(税込)    https://mori-m-foundation.or.jp/publications  社会福祉に関しましては、私が担当しています。よろしければ、どうぞご利用ください。

⑵ 東京ボランティアレガシーネットワーク 2016(平成28)年、東京都生活文化局は、共助社会づくりを進めるための検討会からの提言も踏まえ、東京が目指す『共助社会づくりを進めるための東京都指針~ボランティア活動の推進を中心に~』を提案しました。さらに2020(令和2)年、東京都は、『令和元年度共助社会づくりを進めるための検討会検討結果報告〜東京 2020 大会を契機としたボランティア文化の定着に向けた新たな仕組みについて〜』をまとめ、オリンピック・パラリンピックで貢献した多くのボランティアとその活動が、これからの私たちの社会づくり、地域の再生の作業と繋がっていくことを目指して、新たな取り組みを始めました。ご紹介いたします。
 それぞれの場で、新たな挑戦が始まっています。

「一緒に希望ある明日を描こうプロジェクト」

 2021年7月に子ども食堂に通う子どもへ文房具と本を届けようと、キャンパスキリスト教センターと協働して、在学生、卒業生、教職員、ルーテル学院関係者に呼びかけた結果、8月中旬までに写真のように多くの品物が届きました。

 そのプレゼントは、8月末に三鷹市社会福祉協議会ボランティアセンターの職員の方が受け取りに来られ、その後、子どもたちに届けられたとのこと。三鷹市社協の方より、以下の報告と写真が届きました。ご紹介します。

「皆さまからお預かりした文房具や絵本について、9月に経過報告をさせて頂きました(メール下段参照)。

その後、市内で学習支援をしている団体や児童養護施設、外国人支援をしている団体、10月から新しく開始した子ども食堂へお渡ししました。絵本も文房具もたくさん頂いたので、全てを渡せるか心配しておりましたが、最終的には全てお渡しすることができました。

(配布先)

 ・子ども食堂  8団体

 ・学習支援   1団体

 ・外国人支援  1団体

 ・児童養護施設 1か所

 ・子ども家庭支援センターが支援している方

渡している様子の写真を複数団体から頂きましたので共有させて頂きます。ルーテル学院大学の教員、学生、関係者の皆さまには改めて感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

 今回の私たちの活動は、確かに小さな活動だと思います。しかし、生活において苦労しているかもしれない子どもたちに笑顔を届けたい、暑い夏休みに少しでもほっとできる機会を提供したいという素朴な気持ちから始まった今回の活動から、私は多くのことを学びました。第1に、私たちの予想を超える数の子どもが、困難な生活をしているかもしれないこと。第2は、支援の方法は多様であり、0か100ではなく、その間に1から99通りの方法があること。第3は、呼びかけに応えて献品を行って下さった方々が本当に多かったことです。

 皆さん、本当にありがとうございました。

 これが、ルーテルネットワークです。

                        2021年11月15日 市川一宏

「リーダーに求められる役割」全民児連『View』2021年9月号

民生委員児童委員協議会の会長等の役員の方々への感謝と、コロナ禍における民生委員児童委員活動について書かせて頂きました。協働した取り組みを是非お進め下さい。

https://www.dropbox.com/s/ggv1l5wgjibrfpy/View221%28%E4%BC%9A%E9%95%B7%E3%81%B8%29.pdf?dl=0

第90回令和3年度全国民生委員児童委員大会

 2021年10月27日。京都の勧業館みやこめっせにおいて、シンポジウム「地域共生社会の実現と民生委員・児童委員活動〜新型コロナウイルス禍を踏まえて考える〜」が開催され、私はコーディネーターの役割を与えて頂きました。今回は、コロナの影響で、各都道府県の代表と事務局、また事務担当として全社協職員等の約100名、そして京都府内の民生委員児童委員の方々約1,000名に限定し、第二日目のプログラムは本シンポジウムだけで、9の活動交流集会は中止となった。

1.日 時:10 月 27 日(水) 9:30~12:00(150 分)
2.集会のねらい:
① 新型コロナウイルス禍をきっかけとした民生委員・児童委員活動、民児協活動の見直し・工夫を共有する。
② 地域共生社会の実現、包括的な支援体制づくりに対する民生委員・児童委員のかかわり方を学ぶ。
③ 上記 2 点を踏まえたこれからの民生委員・児童委員活動、民児協活動を考える。
3.登 壇 者:
コーディネーター ルーテル学院大学 学術顧問・教授 市川 一宏 氏
シンポジスト
○ 同志社大学 教授 永田 祐 氏
○ 堺市民生委員児童委員連合会 副会長/堺市東区民生委員児童委員協議会 会長 星 忠宏 氏
○ 全国民生委員児童委員連合会 副会長 長田 一郎

私がお伝えしたことの軸は、以下の通りです。

Ⅰ)シンポジウムの趣旨

⑴民生委員児童委員を取り巻く施策

「地域共生社会」の実現の担い手、各自治体の包括的な支援体制における見守り、身近な相談相手の役割

⑵新型コロナの影響

 民生委員・児童委員活動における様々な困難さ

⑶新たな民生委員児童委員活動

 コロナ禍をきっかけに、活動の見直し・工夫や新たな活動が生まれてきています。
⑷これからの民生委員児童委員活動を展望する

 地域住民の孤立や貧困、虐待、自殺等の問題が増加している今、これからの民生委員・児童委員活動、民児協活動について考えます。

Ⅱ)意見交換の主な内容

⑴活動の原点に立ち返る 『民生委員は地域のために貢献したい』と望み、『自ら地域を歩き、その実情を把握する』とともに、『住民に寄り添い、相談相手となり、支援へのつなぎ役となる』 (以上、『民生委員制度創設100周年活動強化方策』)」

協働した取り組みを目指す

 単位民児協に所属する民生委員の方がた、地域福祉を推進する方がたと、同じテーブルに着き、話し合い、目標を確認し、役割を合意して、協働して問題を解決していく

⑶これからの地域・コミュニティの姿を描く

 今、生活の拠点であるコミュニティを再生しなければ、孤立を発見できないし、コロナの予防・対応も難しくなる。

専門職との連携を考える

 民生委員は地域福祉の専門職と協働し、また、専門職によるバックアップをうけて活動することが重要。   

Ⅲ)まとめにかえて

 今までの民生委員活動をふりかえり、その実績から、今必要とされる活動を導き出すことは可能です。しかし、それを実行できるかという問いに対して、絶対的な正解はありません。今の社会が直面している課題は深刻であり、私たちは、経験したことのない現実に直面しています。多くの保健医療福祉専門職も、戸惑っています。ですので、会長が一人で問題を抱えることは避けて下さい。民生委員同士で、また地域におられる住民、ボランティア・NPO、町会、社会福祉協議会、社会福祉法人、保健医療関係者、行政等と一緒に、民生委員活動を考えて頂きたい。 <単位民児協への願い>

①「したいこと」「できること」を話しあい、活動方針や目標を立てる

②住民の生活問題の発見のために果たすべき活動を確認する

③新任民生委員の活動を支える

④単位民児協の運営を工夫する(会議の開催日時の工夫、所属する民生委員が日頃の悩みを話せる場、互いに助け合う場を目指す)

⑤個人情報保護の確認

https://www.dropbox.com/s/gdnbtlvefslukjq/2021%E6%B0%91%E7%94%9F%E5%A7%94%E5%93%A1%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E8%A8%98%E9%8C%B2%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%B0.pdf?dl=0

「リーダーに求められる役割」全民児連『View』2021年9月号

 3年前の沖縄大会は台風のため、途中中止となりました。私は、那覇空港で中止の知らせを聞き、最終便で東京に引き返しました。また2年前の福島大会は、現地における大規模水害のため中止となり、そして昨年はコロナの影響で中止。参加者とプログラムを限定したものの、やっと開催できた本年。出席して万感の思いをもちます。そして、コロナ禍においても、それぞれの地域において、本当にたくさんの方々が活動なさっておられることを思い、心より敬意の意を表します。本当にありがとうございます。

福祉系大学経営者協議会勉強会2021『地域共生社会における福祉人材養成とは』

2021年10月8日、勉強会の第3部として、「今後の福祉人材の養成課題を考えるー子ども家庭福祉の課題を中心に」をテーマにシンポジウムが開催されました。その目的は、3つあると私は考えています。

第1の目的は、今日における問題を認識し、ソーシャルワーカーの役割を確認すること。コロナによって、今まであった孤立、貧困、虐待、自殺等の問題が深刻化しています。とりわけ、児童虐待の事例が、数的にも増加し、子どもが命を失う事件が、頻繁に起こっています。そのような中で、ソーシャルワーカーの今日的使命、役割は何か、専門知識と専門技術を備えたソーシャルワーカーをどのように養成していくか、私たちが問われていると思います。

第2の目的は、子どもに関する省庁の創設、子ども家庭福祉に関する専門職の人材配置、資格について、議論が進められ、具体的な制度設計が始められようとしている状況にあって、資格制度に関する具体的な検討が急がれていること。これは、専門職の法的整備とともに、それを促進させる条件整備とも関わるものと、私は考えています。

第3の目的は、このような状況にあって、ソーシャルワーク教育を行っている教育機関が集まる日本ソーシャルワーク教育学校連盟の白澤政和会長、また日本社会福祉士会西島善久会長、福祉系大学経営者協議会丸山悟会長、そして厚生労働省社会保障審議会社会的養育専門委員会委員長の山縣文治先生に、それぞれの立場から、今回の子ども家庭福祉を担うソーシャルワーカーに関するご意見を頂き、互いの理解と協働した取り組みの可能性を目指すことです。

現在、ソーシャルワーカーの社会的要請は、これまでになく高まっています。この現実にどのように対応していくのか、また子ども家庭福祉を担う専門的知識と技術をもつソーシャルワーカーをどのように養成していくか、私たち大学の責任を認識しています。

三鷹市より特別感謝状を頂きました。

2021年11月3日、三鷹市制70周年記念式典におきまして、河村孝三鷹市長より、特別感謝状を頂きました。

https://www.dropbox.com/s/wr28cj45j9dar2q/2021.mp4?dl=0

お礼の言葉 

https://www.dropbox.com/s/qfq32ehbzumjmvn/IMG_3392.MOV?dl=0