災害支援

能登半島被災地支援4(2024年2月23日)

皆さん

こんばんは。

今日は、本当に寒い日ですね。被災地のことが心配になります。

さて、2月23日の段階の情報をお伝えします。私のお知り合いの方々にお助け頂き、お届けしています。支援の参考になればうれしいです。

1. 関東Bブロック社協に属する山梨から派遣された社協職員より

 羽咋市の講演に向かう新幹線に乗るために東京駅に着き、お弁当を買おうと食品コーナーを歩いていると、山梨県社協の方が声をかけて下さいました。2月8日から19日の予定で、能登半島被災地支援に入るとのことでしたので、現地の情報を教えて頂きたいとお伝えしました。お戻りになって、2月19日段階の貴重な情報を送って下さいました。本当に感謝しています。

「2月9日から始まったローラー訪問活動に携わらせていただきました。自らも被災された民生委員児童委員さんが同行してくださった地区もあり、改めて“地域を知り、地域の顔である民生児童委員さん”という存在を実感し、また、その関係性を大切にしながら活動している町社協の姿も見ることができました。民生児童委員さんが気になっているお宅から1戸1戸訪問をはじめ、ニーズ受付につなげます。不在の際は、訪問日を記入してチラシをポスティングします。

発災から1か月半、家族とともに片づけを続けている方、お宅の中を案内されると外観からは想像できないほど、全く片付けができていない方がいます。頑張り続けている方にはご家族以外も頼ってくださいと、片付けができず困っている方には手伝わせてくださいと、お伝えします。これは活動のほんの一部です。

派遣職員は町外者であり、いつでも見られているという意識を持っていました。不安な住民さん、警戒心を抱かれていることもわかりました。

被災された全ての方々が安心して暮らせる時まで、被災地を忘れず、その時できる活動を続けたいと思います。」

⇒私も同じ気持ちです。

2.埼玉県社協より

2/8~2/14まで石川県内灘町の災害VC応援派遣(関東ブロックA)に行ってまいりました。奥能登地方に比べ、内灘町はあまり報道されていませんが、町内の限定したエリア(埋立地を造成した)が液状化により酷い状況となっていました。赤紙の住宅も多く、プロボノ団体と一般ボランティアを組み合わせながら対応しました。災害VCには毎日、日替わりで民生委員が参加していただいており、現地の道案内や電話や面談時に被災者に寄り添っていただくなど、存在の大きさを感じました。

また、金沢市のホテルに滞在していましたが、二次避難者と思われる方が多くいて、精神的ケアなど行われているのか、非常に気になりました。

石川県には、まだまだ長期に渡る外部も含めた支援が必要だと思いますし、地元社協も頑張りどころだと感じました。

3.2月20日の情報(調布市社協から)

東社協から依頼はAブロックとして以下のような派遣スケジュールでのものでした。

<災害VC運営支援関東Aブロック職員派遣>

場所:石川県かほく市、石川県内灘町の災害ボランティアセンター 各2名

期間:1クール7日間(前泊後泊含む)

派遣予定スケジュール

第1クール 1/31(水)~2/6(火) 千葉県・千葉市

第2クール 2/4(日)~2/10(土) 群馬県

第3クール 2/8(木)~2/14(水) 埼玉県・さいたま市

第4クール 2/12(月)~2/18(日) 東京都(※)

第5クール 2/16(金)~2/22(木) 茨城県

第6クール 2/20(火)~2/26(月) 栃木県

これを受けて、調布社協から男性1名を推薦しましたが、東社協へは都内社協から全部で22人の推薦があったそうです。東社協で検討の結果…

 内灘町災害VC  調布社協  小平社協  

 かほく市災害VC 瑞穂町社協  東社協 が決まりました。

派遣の状況を聞きますと、内灘町の災害ボランティアセンターでは、民生委員等がキャッチしたボランティアニーズに対しボランティアコーディネートを行う活動を連日続けていたとのことです。

ニーズとしては液状化した泥のかき出しや、瓦礫撤去等のニーズが多かったようです。

内灘町は丘の上に新しい居住地が広がっており、丘の上に被害は一切みられておらず、一方、丘の下にある干潟に近い海沿いには古い民家が建ち並んでおり、今回の地震では、液状化により丘の下の古い民家の構造部が隆起や沈下により大きく破損しているようです。

内灘町に来るボランティアは県内よりも県外からのボランティアが中心になって、事前にグーグルフォームで申し込みの10人のボランティアとその日の飛び込みのボランティアが1~3人が活動するそうです。

「ワンチーム」という技術職の方々が、倒壊の危険の高い赤紙の家の中へ入って重機を使い大きな物の撤去等の作業を行い、次に一般ボランティアが作業できるようにしていたとのこと。

能登半島被災地支援3(2024年2月10日)

皆さん

おはようございます。

能登半島地震の被災地支援に関する新しい情報を提供します。

ちなみに、私は、2月8日・9日に能登半島の羽咋市で講演をして帰ってきました。地震を覚悟していましたが、幸い、一度も揺れませんでした。ただ、能登半島の各自治体は、人口減少に歯止めがきかないこと、北部の市で仕事をしている方々が住居を羽咋市の民間住宅に求め、ほとんど埋まっていること、民生委員活動も対象を広げる必要があるようです。また、民生委員児童委員の新人が多く、そして今回初めて定員を満たさなくなったようです。能登半島全体が高齢化とともに、着実に地域課題が深刻化しています。また、今回の地震規模と同じような地震は、どこで起こっても不思議ではない状況です。そのため、どこの地域でも、地震対策や発災後の支え合いの仕組み作りが急がれます。それは、被災地と協働した福祉のまちづくりだと思います。

市川一宏

<東京ボランティア・市民活動センター災害担当からの情報提供>

●能登半島地震被災者支援ガイダンスの開催

○現在、被災地では復旧・復興に向けて、ボランティアによる被災者支援活動が開始されており、今後、ボランティア活動の広がりと支援の長期化が見込まれています。

TVACと東京都では、被災者支援に関する情報提供及び支援に向けた機運の拡大を目的とし、ボランティア活動に必要な知識や被災地の状況、現在行われている支援等についてお伝えするガイダンスを開催します。被災地での支援にご関心のある方はどなたでもご参加いただけます。ぜひご参加ください。

開催日時 2月16日(金)19時00分~20時30分

開催場所 ハイブリッド開催(会場及びオンライン開催)

会場:飯田橋セントラルプラザ12階 会議室C・D(新宿区神楽河岸1-1)

申し込み https://www.tvac.or.jp/noto_guidance.html

●都内一斉街頭募金の実施状況および時期日程(3期・4期)の提案

○第3期・第4期の提案

日程 第3期 2024年2月3日(土)-2月12日(月)

第4期 2024年2月17日(土)-2月25日(日)

提案書 https://www.tvac.or.jp/download/di5UpizcnFbK.pdf

○2月5日現在、提案に対し都内で44団体のべ88回の街頭募金が実施(実施予定含む)されています。

詳細は下記ウェブページをご確認ください。過去に実施した報告も記載されています。

・都内一斉街頭募金の状況

https://www.tvac.or.jp/special/r6noto/bokin

●ボラ市民ウェブ「令和6年能登半島地震」

○前回時点から物資支援情報、被災者支援活動団体への助成情報などを更新しています。

物資支援は一部、Amazon欲しいものリスト等で個人からの支援を受け付けています。

石川県での災害ボランティア活動は現在も募集人数が限られている状況です。

https://www.tvac.or.jp/news/50903 <https://www.tvac.or.jp/news/50903>

※各種募金・支援金情報、物資支援情報等、市民向けに幅広く被災者支援情報を発信しています。

各センター/団体のウェブサイトへのアップや相談等にご利用ください。

●支援団体(CS-Tokyo会員団体およびアクションプラン推進会議関連団体)の動き

○ADRA Japanでは、石川県にて活動するボランティアを募集しています。

https://www.adrajpn.org/volunteer_bosyu/7279/

○以下、CS-Tokyo会員団体およびアクションプラン推進会議関連団体のウェブです。

・ADRA Japan

https://www.adrajpn.org/category/kokunai/

・ピースボート災害支援センター

1月13日に実施したオンライン報告会のアーカイブがこちらからご覧になれます。

・シャンティ国際ボランティア会 活動報告

https://sva.or.jp/activitynews/

・全国災害ボランテイア支援団体ネットワーク

https://jvoad.jp/

・ジャパン・プラットフォーム

https://www.japanplatform.org/news/index.html

・東京YMCA

https://tokyo.ymca.or.jp/

・セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

https://www.savechildren.or.jp/lp/emegency_notoearthquake202401/

・防災・災害ボランティア かわせみ

https://www.npo-kawasemi.org/

・災害ボランティア活動支援プロジェクト会議

・真如苑SeRV

https://relief-volunteers.jp/

・IVUSA

https://www.ivusa.com/

・グッドネーバーズ・ジャパン

https://www.gnjp.org/donate/oneoff/emergency/ver3.2/index_2024noto_eq.html

・AAR Japan

https://aarjapan.gr.jp/

・天理教災害救援ひのきしん隊

https://www.tenrikyo.or.jp/jpn/saikyu/

・ピースウィンズ・ジャパン

https://peace-winds.org/

・おもちゃの図書館全国連絡会

https://www.toylib-jpn.org/renrakukaitoha_saigai.html

能登半島被災地支援2(2024年2月5日)

能登半島地震の支援に関する第2弾の情報をお送りします。

⑴2011年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた石巻の関係者等が能登半島地震の被害地を訪問して得た、その特徴。

石巻市も、大震災によって、本当に大きな被害を受けました。被災当初から応援に入っていた私は、その被害の大きさに言葉を失いました。そのような石巻の関係者は、今回の地震をどのように思っているか、紹介したく思います。

https://www.dropbox.com/scl/fi/kaeafv0vq24keu96lc43i/.docx?rlkey=a53jpxok6tp9wuyzcu0neuox4&dl=0

https://www.dropbox.com/scl/fi/j631s7obp52b73iokcfsy/1.JPG?rlkey=x3ciljt4lp7hiwl1o6jx8zs9s&dl=0

https://www.dropbox.com/scl/fi/etfyfzgik113f71hlz4oo/PT-2.pdf?rlkey=ptpupaw2vb8zuyeqhrutaj28w&dl=0

⑵長谷部 治さん(神戸市社会福祉協議会 地域支援部担当課長)より

1.自分の所属組織でどのような支援を行っておられますか。その現状と課題

1)募金活動

1月4日から募金活動を実施しており、市内全域で(1/24入金額9,165,218円)

2)災害ボランティア希望者、支援団体への相談対応、情報提供

  • QR コード

自動的に生成された説明『令和6年能登半島地震_支援者基礎情報』としてWebツール“すまっぽん”で発信。随時情報を更新中

https://smappon.jp/e47rt1gi

(1月1日23:00開設。21日間で20,026件のページビュー)

  • 市社協ホームページ、Facebookページで情報提供を実施
  • 市社協ボランティア情報センター、区社協ボランティアセンター窓口で相談対応

・現地の受入れ情報 ・義援金、支援金 ・物資 ・ボランティアバス

・ボランティア共済への加入手続き ・高速道路無料措置 など 

  • 職員向け自主勉強会の開催

第1回_1月12日及び収録動画共有

https://drive.google.com/file/d/1C0YemAqEnN9PYs5MzUXYwePdhTZrzr6/view

第2回_1月24日開催

https://drive.google.com/file/d/1ErT0YXDNAwXfkWuIXelihoevSTgCEUC8/view

  • 神戸への避難者を対象とした災害ケースマネジメントの実施

市役所と連携して避難者情報を把握し本会のCSWや生活支援コーディネーターによるアウトリーチの実施。

2.今後行おうとしている支援をお教え頂けませんか。

神戸市役所と連携した神戸から現地へ向かう団体への活動助成の実施

3.私たちが共有すべきことがありましたら、お伝え下さい。

これまでの災害とは大きく異なり、県行政の判断が各種支援に多分に影響しています。この点を否定することなく良い方向に進めていくにはもっと多くの社協や福祉の専門職を長期間派遣する必要があるように思います。東日本大震災当時、私が半年間福島県社協に出向した時のような腰を据えた支援が必要に思います。

4.その他、ご意見があればお知らせ下さい。

県による中央集権管理型の支援策の構築では今後は難しいように思う。柔軟に分権型で市町やNPOに権限移譲をし柔軟に支援を組み立てていくべき。

初動は道路が悪くかけざるを得なかったブレーキだったと思いますが、早期のイメージチェンジと受け止める地元の体制や権限を創らなくてはいけないと思います。

このままだとボランティアが来てくれない災害になると感じています。

⑶河西 あかねさん(東京都保健医療局保健政策部東京都多摩府中保健所地域保健推進担当課長)より  

東京都の実施している能登半島地震への保健医療支援活動について、1月24日にプレス発表した際の資料です。

https://www.dropbox.com/scl/fi/i9s8imala3ns0n6wnhv3f/2-240124_-1.pdf?rlkey=c2mh0sxd5x3cxlb9ofsdg4c1o&dl=0

1. 自分の所属組織でどのような支援を行っておられますか。その現状と課題と思っていることをお伝え頂けませんか。

〇東京都保健師チームの一員として保健所保健師が、現地と国の要請に応じて、1.5次避難所である、いしかわスポーツセンターに支援に入っています。

活動内容は、「避難所における住民の健康管理・衛生管理業務等」が中心ですが、参考資料1の5以降、参考資料2の6~14のとおり、

「避難者の個別支援対応、必要な支援の見極め、専門職との支援調整」「1 5 次避難所の避難者の健康状態の全体把握、課題抽出、対策本部への改善策の提案」「事故予防を含めた生活環境整備、感染症対策の徹底」を実施していところです。

*資料に1.5次避難所で対応している事例の紹介があります。個人情報に係る内容が少し記載されているのですが具体的な対応事例があった方が良いのではと思いましてそのまま添付しています。お取扱いにご注意いただければと思います。

課題:入所者250名前後、高齢化率約80%の避難者の方々の2次健康被害、災害関連死の予防対策、生活支援(医療及び介護支援を含む)の調整(2次避難所とのマッチングが難しい1週間以上の滞在者が26%:1月20日現在)、2次避難所入所後の支援継続(医療や介護の継続を含む)の調整等

〇現地行政職員等の負担軽減、メンタルヘルス対策等の継続的な支援が必要と思います。

2. 今後行おうとしている支援をお教え頂けませんか。

〇東京都保健師チーム、東京都DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)の一員としての応援派遣の継続

支援から見えてきた課題を、チームを通して石川県の対策本部へ改善策とともに提示していく。(被災地の負担とならない範囲での実現可能な提案としていくことを考慮。)

3. 私たちが共有すべきことがありましたら、お伝え下さい。

〇半島については、他県の保健師チームが巡回訪問し、避難所及び在宅避難者の健康状態の把握や継続支援の調整をしつつ、DHEATが保健医療課題の抽出、対策本部への課題の提示を実施中ですが、2次避難所、1.5次避難所の要支援避難者のその後の継続的な支援の体制が整っていないと思われます。特に、今後、仮設住宅や公営住宅等に入所される方々のそれまでの継続的な支援、その後の支援体制の構築や、自分から相談行動をとれない方々が埋もれてしまわない体制の構築が必要と思います。

4. その他、ご意見があればお知らせ下さい。

〇私自身は、東京都の行政に所属する保健師ですが、全国保健師長会(http://www.nacphn.jp/)という保健師の任意団体の副会長と日本公衆衛生看護学会の災害・健康危機管理委員会

https://japhn.jp/category/hokenshi_supply)の委員長の役割を担っておりますので、その立場からできることは何かと模索しており、まずは情報発信と共有から実施しています。

全国保健師長会のHPでは、災害関連のページを設け、住民の方の命と健康を守るために、災害時においても保健師の専門性が発揮できる様、後押しをしております。(http://www.nacphn.jp/02/saigai/index.html#20240131

各HPにつきまして共有いただければと思います。

今後ますます、要支援の在宅避難者や、2次避難所から先の居住先での要支援者の支援体制の構築やコミュニティづくりが重要になるのではと思っています。

東京都保健師チームで支援に入っている、1.5次避難所では、80歳以上の避難者には、DWATに同席していただき、保健師による問診(こころのケアを含めた心身の状態の確認や、バイタルチェック、避難までのご苦労、介護状況、家族状況などの把握等)後、必要に応じてすぐに介護支援の調整をお願いできる様に、連携体制が整ってきていると聞いています。

今後も、お互いの活動状況を共有し、それぞれの専門性を発揮しつつ、連携した支援活動ができると良いと考えます。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

⑷小池正志さん(長野県の地域福祉の源流)より

奥能登入浴支援プロジェクトの調整・後方支援を担っています。作成した情報誌(県社協・県介護福祉士会のHP用)を添付します。

https://www.dropbox.com/scl/fi/d1iz911iebvrio9ajkht9/PT.pdf?rlkey=qok0ciflvjbofdswbhlj66nro&dl=0

https://www.dropbox.com/scl/fi/etfyfzgik113f71hlz4oo/PT-2.pdf?rlkey=ptpupaw2vb8zuyeqhrutaj28w&dl=0

能登半島被災地支援(2024年2月1日)

1月22日15:30〜17:30に、全国社会福祉協議会において、全国ボランティア・市民活動振興センター運営委員会が開催され、能登半島被災地支援に関する情報交換が行われました。今回は、運営委員会で情報を提供して下さった委員を中心に、改めて資料を整えて頂きましたのでお送りします。被災地支援を行っておられる皆様、今後の支援を考えている皆様に、現状をご確認頂ければ幸いと思います。ルーテル学院大学 名誉教授 市川一宏

Ⅰ)日本赤十字田中康夫さん(日本赤十字社 業務執行理事/事業局長)より  私共日赤のHPに掲載している活動速報をご覧頂きたく思います。リンクは以下のとおりです。最初の頁の「詳細を見る」をクリックして頂けると、「令和6年能登半島地震にかかる日本赤十字社の対応等について」がございます。https://www.jrc.or.jp/

Ⅱ)阿部陽一郎さん(中央共同募金会 常務理事)より   

1.現在の活動と課題

(1)「支援金」として、支える人を支える仕組み「ボラサポ(災害ボランティア・NPO活動サポート募金)」による助成の実施(当面、1月から、ほぼ毎月ペースで応募受付)

(2)被災者へのお見舞い金としての「義援金」の募集(石川・富山・新潟・福井)

(3)石川県内の災害ボランティアセンターの運営支援

  石川県内の市町社協が設置する災害ボランティアセンターに対し、「支援P」(災害ボランティア活動支援プロジェクト会議・中央共募が事務局)からの運営支援者の派遣  https://shienp.net/

(4)石川県・富山県の災害ボランティアセンター等への運営経費支援として、全国の共同募金会から「災害等準備金」拠出の連絡調整

(5)内閣府、全社協、JVOAD(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)、中央共募による被災地支援の課題、対応等について協議を行う「全国情報共有会議」の開催(適宜)

2.今後行おうとしている支援

(1)特に、奥能登地域は、被災者に加え、支援者も過酷な状況のなかで支援活動に尽力しており、支援者に対するさまざまなサポート体制を作ることが必要となっている

(2)生活支援、復興までの過程は、相当の期間を要すると考えられ、地域の状況、援のフェーズの変化に対応した、柔軟でスピード感をもった息の長い支援に取り組んでいきたい
3.私たちが共有すべきことがありましたら、お伝え下さい。

今後、ライフラインの復旧などにより、少しずつ被災地の災害ボランティアセンターから活動ニーズが発信されてくると思うので、ボランティア活動等被災地支援について、長い目で応援していただきたい。

Ⅲ)金田晃一さん(株式会社NTTデータ サステナビリティ経営推進部 シニア・スペシャリスト)

NTTグループとして、総額5,000万円を義援金として拠出することを決定いたしました。

https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2024/011200/

こちらは、能登半島地震のみに関連したお話ではありませんので、ご参考情報ではありますが、2月13日に緊急人道支援学会の第1回大会が開かれます。

https://jashas.org/conference/announcement/240213.html

私もパネリストとして参加することになり、
https://jashas.org/data/media/kinkyu_shien/page/news/symposium/1st/SP7.pdf

別途設けられる分科会では、特に、防災・減災・緊急・復旧・復興期に、企業がどのように関わり、テクノロジーがどのように活用されるかについて議論を進める予定となっております。

https://jashas.org/data/media/kinkyu_shien/page/news/symposium/1st/S1A4.pdf

Ⅳ) 後藤麻理子さん(日本ボランティアコーディネーター協会 事務局長)

1.WEBサイトに短いメッセージを掲載したこと

  「令和6年能登半島地震」の発生にあたり、それぞれの強みを生かした被災者支援を。

2.WEBサイトに以前から掲載しているボランティアコーディネーター向けのページを伝えていること

  災害ボランティアコーディネーションにたずさわる皆様へ https://jvca2001.org/notohanto/

3 全社協運営委員でもある長谷部治理事が作成し、随時更新している情報サイトをシェアしていること

  すまっぽん https://smappon.jp/e47rt1gi (管理者:長谷部治さん)

Ⅴ) 前田 昌宏さん(日本生活協同組合連合会 社会・地域活動推進部 地域コミュニティグループ マネージャー)

下記のように被災地の生協と連携した取り組みを進めています。

1.「令和6年(2024年)能登半島地震」の被害に対する支援のお知らせ「コープ被災地支援センター」を設置 ニュースリリース:日本生活協同組合連合会をご覧下さい。

2.生活協同組合コープいしかわ お知らせ投稿

Ⅵ)前山 憲一さん(半田市社会福祉協議会 事務局次長)

現時点では災害支援協定を締結している氷見市社協への支援が中心です。本会は以下の支援を実施しております。

 ① 災害ボラセンの運営支のための職員派遣

 ② 活動支援金の募金

 ③ ボランティアバスの派遣

 ④ 雑巾ちくちくプロジェクト(足ふき、機材清掃のための雑巾の作成と寄付)

・上記①は専門職を含めた本会職員を現地災害ボラセンに派遣し、現地調査(被災者のニーズ確認)の同行や、支援計画策定会議(仕分け会議)のファシリ等をお手伝いしています。

・上記②③④は広く市民に協力をお願いしています。

https://www.dropbox.com/scl/fi/v38kks5tlfbkos99gn4in/2024.2.1.docx?rlkey=4h84k6pki5ksvtonj01suzud2&dl=0

東海北陸ブロックの割り当てでは石川県珠洲市が担当となっていますので、いずれ職員の派遣があるとは思いますが現時点では未定です。

Ⅶ)長峰 夏樹さん(長野県社会福祉協議会 まちづくりボランティアセンター所長)より

https://www.dropbox.com/scl/fi/afvw0vxxjq6h7qiawogbi/.pdf?rlkey=9qrme9zrh7x1ndh8sxnpeo0jt&dl=0

Ⅷ)森純一さん(東京都社会福祉協議会 地域福祉部 部長)より

能登半島地震について、東社協の支援活動の現状は以下のページを更新しているところです。

https://www.tcsw.tvac.or.jp/saigai/documents/240123_notoShien.pdf

東社協では現在、以下を取り組んでいます。

(1)東京ボランティア・市民活動センターでは、1月4日に都内の区市町村ボランティアセンターに街頭募金活動を呼びかけました。

1月に実施した第1期・第2期では44地区で取組みが行われていると聞いています。

https://www.tvac.or.jp/special/r6noto/bokin

(2)関東Aブロック(関東を西側のB、東側のAに分けています)は、今年度の幹事県である千葉県社協を中心にブロックを越えた支援要請に対応しています。

①1月31日からは関東Aブロック社協から1クール4名体制で石川県内灘町、かほく市の災害VCの運営支援に入ります。

②東京は第4クールを担当しており、2月12日から同地区に4名を派遣します。派遣者は東社協職員と区市町村社協職員になります。

③2月の北陸の雪がどのように支援活動に影響するかが危惧されます。まずは雪の中、2地区を責任もって対応することが関東の社協としては大事にしたいところです。

④東海北陸ブロックが輪島市や珠洲市等の奥能登の社協本体への支援、近畿ブロックが七尾市などの中能登への支援に入っているようです。

⑤今後、関東に追加支援の要請があるのは確実で、春先以降、二次避難者が戻る時期にはニーズが高まると思われ、長期化も予想しています。

⑥東京は災害VCの応援派遣を地域福祉部、DWATを福祉部と分けて対応していますが、県によっては災害福祉支援という形で災害VCとDWATを一体的に取り組んでいるところもあるかと思います。そういった県社協ではDWATにも対応してくださりながら災害VCの応援派遣も同じ部署で対応している状況かなと思います。

(3)石川県内での緊急小口資金の貸付のため、全社協が第1クールを関東ブロックに応援職員の派遣要請を行っています。

①現在、千葉県社協・千葉市社協が現地に入り、1.5次避難所となっている金沢市内のスポーツ総合センター、金沢以南に点在する二次避難所を訪問し、貸付の案内をしているとうかがっています。

(4)1月10日に厚労省→東京都→東社協福祉部のルートで福祉施設職員の応援派遣の要請が来ています。

①東社協からは種別部会からの65施設161名の施設職員の応援派遣が可能な旨を回答しています。

②各県からの名簿をもとに全社協が直接マッチングしているとうかがっています。

③どこの施設から派遣されているかを福祉部で各施設に確認をとっており、1月現在、11名が派遣されたようです。

④派遣先はおそらく1.5次避難所等が中心かもしれませんが、もととも輪島市は全国で最初の福祉避難所を設置した自治体でもあり、熊本地震の経験から考えるとそろそろ福祉避難所の設置に伴う施設職員の応援派遣も出てくるのではと思います。

⑤種別の部会も応援職員を派遣して支援したい施設は多いと思いますが、全ての施設が対応できないので、種別ごとに石川県の施設に必要な物資や義援金を送る取組はしていると思われます。

(5)施設職員の応援派遣と別に各県のDWATが避難所支援に入っているようです。

(6)東社協地域福祉部では、1月は都内避難者の支援に力を入れてきました。

①1月12日より東京都総務局からの依頼で能登半島地震に伴う都内避難者総合相談窓口を開設しています。地域福祉部に配置している職員が受けています。

https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1028426/index.html

②1月29日までに47件の相談がありました。

③以下は、主な相談例です。【相談①】能登半島地震で被災した高齢の親を自分の家に避難させたい。受けていた医療を同じように継続できるかということや荷物をもってこられないので当面の生活に不安もあるが、慣れない地域での生活になじめないのではないかと不安に思っている。【相談②】被災した家族を自分の家にいったん避難させ、区内に住むところを探したい。家族が呼び寄せる自主避難なので、どれぐらい公的な支援が受けられるかわからない。【相談③】ひとり暮らしの兄が都内に避難する予定だ。制度や手続きのことは役所に聞けるが、ずっと地元で暮らしてきた兄が東京の生活でわからないことも多いと思う。制度や手続きのようなこと以外で身近に相談できるところがあるとよい。【相談④】娘の子どもたちが避難してきて、都内の学校へ転入することになった。まずは生活のことが不安ではあるが、先々に心配なことも出てくるだろう。【相談⑤】親が能登半島から避難して都営住宅に入居したが、入居時に受け取った集会や町内会の案内は必ず参加しないといけないものか?気持ちが落ち着かず、慣れない場に参加しなければならないと思うと不安になってしまう。【相談⑥】能登半島から避難してきた両親は歩行に不安があり、集合住宅での生活が初めての中でゴミ出しができていない。

④都内に家族を呼び寄せたいというニーズが一定程度あり、そういった方をインフォーマルな社協の支援につなげることが大切と感じました。

⑤そのため、区市町村社協事務局長会では、都内社協全体でこれに取り組もうと決めて、相談があった場合に区市町村社協のどの部署につなぐかを登録してもらう取組みをすすめています。

⑥また、東日本大震災の避難者に対して行っている孤立化防止事業も対象を能登半島地震の避難者にも拡大していく予定です。

都内避難者総合相談窓口はここ数日、電話が落ち着いてきていますが、ご不安に思っている方がまだまだいると思いますので

この取組みを知っていただいて多くの相談をいただき、必要な方には区市町村社協とのつながりを作っていたいと願っているところです。

Ⅸ)厚生労働省 社会・援護局地域福祉課より

1 厚生労働省・政府の取組みについて

今回の災害に係る被災者の皆さまへの支援情報を集約したページを特設しました。また昨日、内閣府防災が「被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケージ」を公表し、具体的な各種支援策について取りまとめたところです。

被災地支援に関わっていらっしゃる方々は、様々な役割や得意分野をお持ちであると推察いたしますので、全般的な情報にはなりますが、これらのホームページ情報を共有いたします。 

[厚生労働省HP 令和6年石川県能登地方を震源とする地震について]  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00442.html

[内閣府防災担当HP 令和6年能登半島地震について]

https://www.bousai.go.jp/updates/r60101notojishin/index.html

※ ページ上部に「被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケ―ジ」という資料がございます。

2 よりそいホットラインの取組みについて

「よりそいホットライン」におきましても、今般の災害に際しチャットルームの開設等の対応をしております。

 [よりそいホットライン 令和6年能登半島地震で被害に遭われた皆さま]

Ⅹ)全国社会福祉協議会 地域福祉部(令和6年1月29日現在)より

1.石川県

  • 石川県が募集した一般の災害ボランティアが、1月27日より七尾市、穴水町、志賀町で活動を開始。金沢からバスで現地に入り、日帰りで活動。

(1)穴水町社協

  • 27日は県ボラ募集のボランティア16名が参加。
  • ニーズ受付で上がってきた災害ごみの撤去作業を行う。主に、外に出された災害ごみの撤去のニーズに対応していた。
  • 応急危険度判定で赤紙の住宅内のニーズは、全て断っている(ニーズ票は残している)が、赤紙率が高く、それでいいのか社協としても悩んでいる様子。安全性の判断ができる技術系NPOの支援が必要。→レスキューストックヤードに相談
  • 運営は、県内応援社協+全国応援等でどうにか社協職員で回しているがもう少し運営側に協力いただける地域住民を巻き込めれば。
  • 当日のニーズ受付は10件。

(2)七尾市社協(Facebookより)

  1. 1月27日は35人のボランティアの皆さんにご参加いただき、6件対応し、3件のニーズを完了しました。参加されたボランティアの皆さん、ありがとうございました。
  2. 七尾市災害ボランティアセンターの活動は、現在、七尾市内在住の方の軽トラボランティア、県民ボランティアセンター登録のボランティアの方のみとさせていただいております。ご理解のほどお願いいたします。

(3)志賀町社協(Facebookより)

  • 本日、27日より県民ボランティアセンターからのバスを迎え入れての活動を開始しました。オリエンテーションを行ったあと、各活動先に向けて出発。災害ごみの片付け等の活動を行っていただきます。
  • また運営スタッフには、地元ボランティアの方にも参加していたき、サポートを行なっていただいています。ニーズの聞き取りなどの作業は土地勘がないと聞き取りが難しいこともあり、貴重な戦力です。

2.富山県

  • 射水市、小矢部市、高岡市、氷見市が災害ボランティアセンターを設置。

氷見市社協

  • 発災直後から高齢者や障害者等の安否確認、ニーズ把握。1月2日からは地区社協や民生委員・児童委員からの聞き取りを開始。1月5日に災害ボランティア・支えあいセンターを立ち上げ。
  • 1/24までに170件以上のボランティア依頼を受け付け。1200人以上の方がボランティア(県内の方のみ)に登録している。
  • 富山県内の社協や県外の社協が応援に入っているほか、地元の青年会議所やライオンズクラブ、連合高岡、富山県生活協同組合連合会などの団体もボランティアセンターの運営スタッフ(ボランティア)として活動。
  • 平成26年から開設したふくし相談サポートセンターの経験を活かし、ボランティア担当と生活支援担当が連携して、片付けだけではなく生活全体のアセスメントを行い、必要な支援につなげている。
  • 支援活動に必要な物資・資源・資材・人材の調達に充てるため、クラウドファンディングを実施。
  • 地区社協による被災者支援活動(被災された住民をお風呂まで送迎支援、サロンを緊急開催して心のケア等)に対しする助成(10万円)を開始。

3.新潟県

  • 新潟市西区で災害ボランティアセンターを設置。事前登録制で1日あたり20人~50人程度(県内のみ)が活動中。県弁護士会と連携し、自治会単位などで法律相談を実施。

4.全国応援派遣

  • 追加派遣や2月中旬以降の延長等について協議するため、2月6日にブロック幹事県・市会議を開催予定。

能登半島地震被災地支援情報(2024年1月10日)

現地で活動する吉村誠司さんが現地の状況、私たちへの期待を伝えてきてくれています。

彼は、ルーテル学院大学の卒業生で、私は、度々石巻市でお会いしました。東日本大震災の発災後、すぐに石巻に着いて、活動していました。災害が起こると、すぐに駆けつけ、必要な支援を始めます。

紹介します。特に彼の最後のメッセージが心に残っています。

吉村 誠司さんの紹介

・NGOヒューマンシールド神戸代表・一般社団法人OPEN  JAPAN 理事

通称 助さん、きこりおやじ 

・1965年8月 三重県生れ。聖パウロ学園高(全寮制)、日本ルーテル学院大(社会福祉コース)卒業。在学中に、在学生を中心にグループを組織し、フィリピンで台風被害の教会再建やマレーシア、スリランカでのワークキャンプを組織し、また他大学、教会に働き掛けて交流国際NGOを発足した。この頃から困難に直面している人を見過ごさず駆け寄って一緒に歩むという生き方が一貫し、多くの方々に共感を生み出している。

・18ヶ国を自転車等で一人旅しインドで荷物を失い人生が変わる。25歳で国分寺市議会議員にトップ当選。国分寺子ども劇場会員、東京YMCA運営委員、多摩ワイズメンズクラブ会長、国分寺青年会議所副理事長、専務理事歴任(転居の為退会)。95年阪神淡路大震災では、神戸市長田区へ入り支援活動、後日「神戸元気村副代表」になり、仮設住宅等の孤独死を防ぐ24時間の緊急通報システムや子どもケア、動物保護など様々な活動展開し、市政へも提案。97年日本海重油流出事故では、情報HPを神戸から発信(NHKプロジェクトXで紹介)。00年カンボジア対人地雷撤去支援活動開始、03年 反戦活動でイラク入り、バスラ近郊や病院で湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾被害の現状調査し医療支援、NGOヒューマンシールド神戸を設立。中越、中越 沖地震、パキスタン、中国雲南や四川省、インドネシア各地震でも活動し、アフガニスタン選挙NGO監視団では難民キャンプへ。12年間(約8年神戸元気村、約4年ヒューマンシールド神戸として神戸で活動し、災害時は、初動救援から曳き起し手法での修復技術なども紹介、被災者生活再建支援法の活用や問題点なども伝える。各地や学校で講演会や防災の講師を務める。 東日本大震災では、発生直後に出発し、翌早朝には宮城県気仙沼、岩手県陸前高田へ入り1週間は初動救援などの活動。石巻災害ボランティアセンターと連携するNPO連絡協議会の立ち上げ協力し、石巻市周辺で活動。(社)OPEN JAPAN理事(2013年3月11日共同代表辞任し、顧問2014,4まで)、旧石巻ボランティア支援ベース”絆”代表を経験。 また、カヌーガイド、長野県森林整備技術者、元立教大学非常勤講師、消防団員であり、車両系建設機械・大型特殊免許などもって、被災地で貢献している。

・下手な手品師を自称している。

●吉村さんの国内外災害支援活動カンパ先

郵便振替口座00980 – 7 – 264796

※吉村誠司さんの活動の詳細を知りたい方は、吉村さんのFBをご覧ください。

能登半島地震被災地支援情報(2024年1月8日)

まずは、能登半島地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに、今もなお被災されている方々の生活が脅かされていることを本当に心配しています。

私たちにどのような支援が可能か、現状はどうなっているのかということを多くの方にお伝えし、少しでも支援に繋がることを願い、限られた情報ですが、お伝えします。

1.全社協 被災地支援・災害ボランティア情報第3報と第4報を送ります。

https://www.saigaivc.com/202401notojishin-houkoku03/

https://www.saigaivc.com/202401notojishin-houoku4/

2.OPEN JAPANの理事で、被災地支援のスペシャリストである吉村誠司さんのFACE BOOKには、能登半島地震の被害の実態と支援について写真入りで紹介されています。現地の状況と支援の難しさが書かれています。ご覧下さい。

3.認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンは、空飛ぶ捜索医療団を派遣しました。同医療団は、医師・看護師やレスキュー隊員、災害救助犬チームからなる緊急支援チームを現地に派遣し、本学の卒業生も一緒に現地に行っています。珠洲市健康増進センターに到着して活動を始めたとの連絡が、別の卒業生に入ってきます。本当に混乱しているようです。

4.特定非営利活動法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク

https://jvoad.jp/

5.防災科研

https://www.bosai.go.jp/

6.東京ボランティアレガシーネットワーク(VLN)に

「令和6年能登半島地震の支援について」というページを作成しています。

https://www.tokyo-vln.jp/learn/topics/288729

最終講義(2023年3月4日)

最終講義録画

https://www.dropbox.com/s/prbth8qesexd3h6/%E5%B8%82%E5%B7%9D%E5%85%88%E7%94%9F%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%AC%9B%E7%BE%A9.mp4?dl=0

最終講義レジメ

https://www.dropbox.com/s/70znhe1bbu1xjax/%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%AC%9B%E7%BE%A9%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A1%28%E6%8F%90%E5%87%BA%E7%94%A8%293.4.pptx?dl=0

参加者へのメッセージ

https://www.dropbox.com/s/ekapth9ac7ltu9s/%E3%80%90%E9%87%8D%E8%A6%81%E3%80%91%E5%B8%82%E5%B7%9D%E5%8B%95%E7%94%BB.mp4?dl=0

明日に向かって歩むぞメッセージ

 2021年3月11日は、東日本大震災発災後10年の日。当時のことを、鮮明に思い出します。それ以降、私にとって石巻市は、特別な場所になりました。

 そして、10年を経た今、改めて思います。あの時歌われた復興支援ソング「花は咲く」を歌い継いでいこうと。まだ復興の半ばである被災地から、この歌を歌い、次の世代に今までの、そしてこれからの取り組みを知らせていこうと。

 また、日本全国で、今回の死亡者、行方不明者の数を超える人たちが、自殺、孤立死している現状に、少しでも挑戦したいと思っています。

 すなわち、被災地支援を通して、今、日本社会が求めている「希望」と「絆」を再生していくこと。今は、それぞれの場で、互いに支えあい、生きていくことが大切な時期になっています。

 私は、その基盤を築き、若者たちが、希望を持って生きていくことができる社会づくりに努力したいと再度思いました。

花は咲く 第2番

夜空の 向こうの 朝の気配に
わたしは なつかしい あの日々を 思い出す

傷ついて 傷つけて
報われず ないたりして
今はただ 愛(いと)おしい あの人を 思い出す

誰かの想(おも)いが見える 誰かと結ばれてる
誰かの未来が見える 悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろう

石巻市日笠山公園の桜(2014年、病床にあった教え子に送り続けた桜の花の写真の一枚です)

備えあれば、憂いなし。どうぞご利用下さい。

2021年3月11日を思う

 私は、東日本大震災発災後10年を迎え、被災地で復旧・復興は進められたものの、未だ道半ばであると思っています。さらに福島原発の問題は、先がまったく見えない状態です。

 私は、2020年3月末をもって、長らく担わせて頂いた「石巻市社会福祉協議会地域福祉アドバイザー」、そして石巻市の同アドバイザーの役割を終えました。ふりかえって。そもそも2011年3月11日の東日本大震災の被害状況を見て、いてもたってもいられず、毎年、何回か石巻を訪問させて頂きました。そして、今日にいたるまで、たくさんのことを学びました。

第1に、いつも一緒にいた家族が津波によって流され、家もなくなり、思い出のかずかずも失なった。当たり前の生活が出来なくなり、そんな失意の中でどう生きていくかを考えながらも、周りの人たちに支えられて共に歩もうと努力しておられるたくさんの方々とお会いしてきました。私は家族や友人との絆といった、自分にとって「あるのが当たり前」と思っていたことが、 実はそこに価値があるのだということを学びました。

第2に、生活の拠点を失った方々の生活を支える様々な支援を見て、学んできました。また自分たちで、コミュニティを再建しようとする住民による地道な活動に出会いました。社協職員や住民、民生委員、ボランティア、関係者等と地域の再建を目指した経験は、かけがえのない友情を築くとともに、地域福祉活動の原点を学ぶことができたと思います。

第3に、いくつもの大切な絆を失なった方に希望を届けられるのか。一人ひとりの可能性と明日への希望をどのようにお伝えすることができるか、私自身が問われていると思いました。そして、被災まもなく、まだ津波の跡が残っている市街地を歩いていて、ある看板を見つけました。そこには、こう書かれていました。 「できることから、始めよう」

 私は、被災地で学んだことを活かし、コロナによって今まであった問題がより深刻化し、解決の糸口が見えない今、新たな共生の社会づくりに挑戦する時だと思っています。そして、10年を経て再び歩みを始めようとしている被災地の方々と共に歩みをそろえたいと思っています。

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 東日本大震災ルーテル教会救援「となりびと」の支援活動時に、大変お世話になりました市川一宏先生のご依頼を受け、現在、医療・福祉現場で新型コロナウイルスの対応に苦労されている方々に、震災10年を覚えて、ショートメッセージをお送りします。

 今年3月11日、東日本大震災から10年を迎えました。その10年を前にして先月には、大きな余震がその被災地を襲いました。幸いにも「となりびと」で支援した方々には物理的な被害はありませんでしたが、その精神的な痛手は私たちの想像を超えるものでした。

 宮城県では、この震災で亡くなられた方々に追悼の意を表し、震災の記憶を風化させることなく後世に伝えるとともに、震災からの復興を誓う日として毎年3月11日を「みやぎ鎮魂の日」とし、亡くなられた方々を追悼するため、震災の発生時刻である午後2時46分に黙祷を捧げられれるよう呼びかけられます。特に今年は特設サイト『東日本大震災10年オンライン行事 あの日を学びに10年目に伝えあう』が開設されています。

 先日、その10年を前にして、「となりびと」で支援をしていたわかめ養殖をされていた方から、三陸の春の便りである「めかぶ」が今年も届きました。この方は震災時に義理のお姉さんと甥を津波で亡くされ、わかめ養殖のための漁具もすべて流されてしまいました。そんな時に「となりびと」の支援が始まりました。その後、わかめ養殖は再開されましたが、その働き手であった旦那さんが、震災後の心労などにより突然、旅立たれたのです。しかし、その後、毎年送られてくる「めかぶ」などの宅急便には、その旦那さんの名前とその方の名前が並んで印刷されています。それは、彼女にとって、今も旦那さんがいつも一緒にいてもこの震災後の10年も共に歩んできた証なのです。

 被災地の方々は、この10年、彼女と同じような思いで過ごしてきたことだと思います。そして、私たちもこの10年、被災地のことを覚えてきました。その証が、「ルーテルとなりびと」http://lutheran-tonaribito.blogspot.com/のブログのアクセス数です。その数は、2021年3月10日現在で375,011ページビューとなっています。

 教会の暦では、今、私たちひとり一人の罪を贖われるために十字架へ向かわれるイエスさまを覚える四旬節に入っていますが、その第2主日(2月28日)の日課(創世記)には次のように記されていました。

「わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める」

 私は、その「虹」が、津波によって84名が一度に召された石巻市立大川小学校旧校舎にかかった姿に一度だけ「となりびと」の活動中に出会い、この聖句を思い浮かべました。そして、この神さまの契約が守られるよう祈ったのです。

 今、私たちは新型コロナウイルスによって、東日本大震災のように未曽有の大災害に見舞われています。特に、医療現場や福祉現場などで働かれているエッセンシャルワーカーと呼ばれる方々の苦労は図りしれないものがあると思います。

 しかし、イエスさまはマタイによる福音書の最後で、その苦労されている方、お一人お一人に次のように言ってくださいます。

「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」

 私たちはこれからもこのみ言葉を信じ、被災された方々と新型コロナウイルスで苦しんでいる方々のことを覚え、一日も早い、新型コロナウイルスの感染終息を祈りたいと思います。

  みのり・岡崎教会牧師 野口勝彦(元東日本大震災ルーテル教会救援派遣牧師)