「三鷹ろうなん防災委員会」の研修に参加して

三鷹ろうなん防災委員会は、三鷹市の聴覚障がい者協会と登録手話通訳者会、手話サークル鷹の会の3団体で構成され、災害が起きたときに聞こえない人が安心して避難できるように様々な対策を考える活動をしています。私に直接メールが届いたことを契機に、聴覚障がい者:防災イベント体験に、参加しました。

日時:2024年11月30日(土)16:00~18:00 

会場:元気創造プラザ 3階1~4会議室

私は、被災地支援には随分参加しましたが、それぞれの課題について、踏み込んだ議論をしていないことに反省しています。

 会場の部屋は2つに分かれ、体験学習をする部屋には、テントが並べられ、まず耳栓と音を遮断するヘッドホンをつけて、テントに一人入ります。そして、一定の時間、電気が消され、条件を渡され、実体験をすることにしました。そこで体験したことは、後でグループに別れ、カード方式でまとめられました。

また別の部屋では、聴覚障害者会の方から講義を受け、掲示した模造紙から、何が課題か学びます。聴覚に障がいがあると言っても、千差万別であり、またコミュニケーションに違いがありますが、災害など緊急事態になると、体力も精神も参る状態に陥ったり補聴器の電源が切れて、普段とれていたはずのコミュニケーションが取りづらくなります。さらに、周りの人に「きこえない」と気づいてもらえないとか、アナウンスや呼び出しがわかりません。実体験をして、不安や戸惑いでストレスが大きいことを感じました。さらに自分で出す音の大きさもわからず、周囲とトラブルになることもあるそうです。

 最近、被災地に行くことが多くあります。いや、地震だけでなく、大雨、洪水、台風等で被災を受けているところが多くなっていることでもあります。東日本大震災の関係では、いわき市、多賀城市、宮城県、福島県、石巻・女川・東松島ブロック等を訪問し、現状を知ることができました。まだ、地震の影響が残っています。だからこそ、私たちは、忘れてはいけない。また能登半島地震においても、まだまったく問題が解決できていない。日本のどこでも、自然災害が起こる危険性がある。だから、被災地支援を通して、今までの取り組みと現状を学び、自分たちのい地域の防災力強化に努めていくことが必要だと痛感しています。

今回の三鷹市ろうなん防災協会の研修に参加して、その思いを強くしました。被災地のことを決して忘れません。       

 なお、同委員会が資料をまとめています。非常に貴重な資料です。

https://www.dropbox.com/scl/fi/9mxf48t675lwa36ahtesk/.pdf?rlkey=gf2bbphkphwnbfz6touvcn4a9&dl=0