2020年09月の投稿

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

新型コロナウイルスはすべての人の生活に影響を与えています。こ れまでできていたことや、やりたいたいことができなくなる、いま までの生活様式を変える、いままでの仕事の仕方を変える、人との 距離をとる、人との関わり方を変える、人と関わらない・・・とさ まざまな「変える」「変わる」を今まさに経験しています。新型コ ロナウイルスに「感染しないため」に。
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先日、以下のような話をとある大学の先生から伺いました。
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「私のすんでいる地域はいわゆる“田舎”です。先日、母子家庭のお 母さんが新型ウイルスに感染しました。お母さんと高校生の娘の世 帯です。それまでその地域では新型コロナ感染者は出ていなかった のですが、このお母さんが感染したことによって起こったこ と・・・それは「うわさ」による地域からの差別・排除でした。 “田舎”に暮らしたことがあればわかると思いますが、住民の間では 『どこどこの誰々さんはどんな仕事をしていて、子どもはどこの学 校に行っていて・・・』とプライバシーが住民の間ですぐに共有さ れてしまいます。うわさも含めて。結局、その母子はその地域で暮らしていくことができなくなり、 引っ越しを余儀なくされました。」
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この話を聞いたとき、とても大きな衝撃・悲しさとともに、地域に 暮らす人びとの「恐さ」に、私たち福祉に携わる人間は目をそらし てはいけないと思いました。そもそも感染してしまったことは罪なのでしょうか。私たち(ソーシャルワーク専門職養成教育界隈)はこれまで、「地 域」や「地域住民」像をキラキラしたきれいで理想的な一面だけを 切り取って伝え過ぎていやしないか・・・(自戒の念です)
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いま、「地域共生社会」という政府の政策理念のもとで社会福祉士 等の国家資格養成教育の内容も見直されることとなりましたが、 ソーシャルワーク専門職の養成に携わる人間は、国の政策理念がど うであれ、すべての人が持っている「個」を大切にし、多様性を認 め、「社会的つながりが弱い人」「つながることができない人」 「つながりたくない人」「つなぎたい人」などいろんな考え方の人 たちがいることを認めた上で「共生」を考えなければならないと思 います。そして、社会で弱い立場にある人が差別(うわさ)され、 抑圧(いやがらせ)され、排除(引越し)される状況を良しとせ ず、変えようとするソーシャルワーカーを育てなければならないと 思っています。このスタンスは「変えてはならない」「変わっては ならない」ものでしょう。
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新型コロナウイルスを正しく恐れる事はとても大事なことですが、 もっと恐れるべき「こと」が起こっています。それはソーシャル ワーク専門職養成にとって極めて重要なイシューであること、そし て私たち福祉に関わる人間はこのイシューにもっと敏感にならなく てはなりません。そのために私もがんばろうと思います。

小森 敦/日本ソーシャルワーク教育学校連盟事務局(日本ルーテル教団北見教会と繋がりのある方です:市川より)

希望ある明日に向かって歩もう

静岡にある「やまばと学園」が毎月発行する「やまばと」(2020年10月1日)に原稿を投稿させて頂きました。

 やまばと学園は、静岡県牧之原市にある社会福祉施設です。牧師長沢巌先生がリーダーとなり、「地域に仕える教会」の目標を掲げ、重度知的障がい児の施設建設に取り組まれました。施設運営にあたっては「ともに生きる」や「施設民主主義」などキリスト教精神を土台にしつつ、「他者との対話」を重んじる方針を貫かれました。私は、青春時代、長沢巌先生の『にじを仰いで』を読み、福祉が目指すべき姿を学びました。やまばと学園は、現在、障がい者支援施設、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、通所サービスを実施しています。

なお、やまばと学園との関わりをたどりますと、1985年8月に学生と共に、やまばと学園にボランティアに行った時にさかのぼります。ただ、宿泊していた晩に、日航ジャンボ機が墜落したことを知り、衝撃を受けました。ジャンボ機は、エンジントラブルを起こし、私たちがいた学園の上空近くを飛行していたと聞きました。

「新型コロナウイルスの広がりは、今までの関係を打ち砕き、不安、恐怖、不信、怒りを生み出し、負の連鎖が広がってきています。だからこそ、私は、大切なもの、大切なことを守る決意が必要だと思います。私は、その中に「人への思いやり」を加えたい。そして、コロナウイルスの脅威にさらされている私たちだからこそ、今、すべきことを考え、今できることを実践していきたいと思っています。

<自らの働きを問い直す>

そのために、まず、私たちが、日々の働きの意味を問い直すことが必要です。確かに、コロナウイルスによって、様々な支援が止まりました。その結果、大切なFACE to FACEの関わりができにくくなってきました。そのことによって、互いの心の交流ができなくなり、支援してきた方々が寂しさのただ中に置かれてしまったならば、今までの関わりが大切であったことを意味します。何としても関わりを再生するか、それに代わる行動を生み出していかなければなりません。

 私には、たくさんの教え子がいます。今、病院は、院内感染に敏感になっており、面会を制限しています。ガンセンターに勤める教え子は、家族と会いたがっておられる入院患者の方々と、見舞いに行きたくても行けずに病院の外からずっと病院を見上げている家族や友人の方々との関わりをどのように繋いでいくか、患者の傍らにいて、日々苦闘しています。私たちは、何をすべきか、コロナに問われているのではないでしょうか。

<希望の光を灯す>

お金を失うと生活の危機、名誉を失うと心の危機、希望を失うと存在の危機と言われます。私たち福祉の担い手にとって、大切なことの1つは、希望を失わないこと。

私は、『「おめでとう」で始まり、「ありがとう」で終わる人生〜福祉とキリスト教』(教文館)という書籍を出版しました。誰もが神様から祝福され、命を与えられた。誰もが神様から祝福され、命が与えられた。神様から愛された命を皆で大切にしていきたい。また、老いて亡くなる時に、私は世話になった人に「ありがとう」と言うことが、私の最後の役割と考えています。また、「ありがとう」と当事者が言うことができる環境をつくることが、医療や福祉従事者の仕事ではないでしょうか。

「あんなに人に迷惑をかけてまで生に執着するなんてエゴだ」という言葉を聞きますが、懸命に生きている人が放つ光が忘れられている。共に明日に向かって日々歩んでいく先に、希望の光が見えていると思っています。

<これからの勝負は、コミュニティをどのように再生するか>

今、孤立、貧困、虐待、自殺、認知症や要介護状態にありケアを必要とする人々が着実に増加しています。しかし、これは今に始まったことでなく、今まで見て見ぬふりをしてこられた現実が深刻になり、明らかになったと考えることが正しい。ならば、より多くの方と協働して、その防止と対応に取り組む機会が生まれたと考えたい。そして、生活の拠点であるコミュニティを再生しないと、コロナの予防・対応もできません。感染を恐れ、罹った人の非難・排除、最前線で対応している医療や福祉従事者に及ぶ中傷は、互いの存在を認め合ったコミュニティがいたる所で寸断されている証拠。ならば、様々な関わりの方法を開発し、地域にある資源を掘り起こし、相互の関わりを取り戻すことが急務であると思います。困難が深まる今、私たちは、覚悟をもって明日に歩んでいきたい。」

いつの間にか 新しい風が吹く

 不意に、思わず引き込まれてしまう会話に出会う時があります。

 その時は、ルーテル学院大学大学院・三鷹ネットワーク大学共催の「新型コロナウイルス時代の地域ケアを考えるトークセッション」の企画調整、卒業生等による「希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ」の依頼等で疲れ、ソファーに横になって、NHKの<ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜(6)「新しい風」>を見ている時に突然来ました。

 その第6回は、中規模な病院の女医である真野千晶(貫地谷しほり)が、乳児を抱え、無関心な夫に絶望し、一人で子育てをして追い詰められている20歳代前半と思われる患者さんに、どのように接したらよいか、悩みながら、共にあろうとする内容でした。

 真野医師が実家に戻り。母親に「お母さん 患者さんでね 生後5ヶ月の赤ちゃんを抱えて 大変な人がいるの。家庭にも問題があって 私 なんて言ったらいいのか 分からなくて・・・」と聞いた時に、母親が何気なく返した言葉です。

「人生はつらいことがたくさんあるわ

でもね つらいことって そう長く続かないのよ

長く生きていると だんだん そういくことが分かってくる

だから 悩んだ時は 焦らず ただ立ち止まる

立ち止まっていると 本当の自分の気持ちが見えてくる

そしたら いつの間にか 新しい風が吹くのよ」

 真野医師は、その患者さんに伝えました。「少し休んで 心が落ち着いたら 自分の心に問いかけてみて下さい。自分がどうしたいのか」

令和2年度長野県主任介護支援専門員研修「地域援助技術」(コミュニティソーシャルワーク)

 2020年9月、本研修を行った。例年とは異なり、本年はコロナウイルス感染予防のために、ZOOMのよるビデオ動画を配信することで、今までの研修を基礎としつつ、教材を作り直し、ほぼ1日がかりの録画を行った。

プログラムは以下の通りである。

1.「これからの地域福祉と主任介護支援専門員の視点」(講義) ①今日における社会福祉問題の所在、②介護保険を含む今日の社会福祉政策の動向、③展開されている特徴ある地域福祉活動、④コロナ禍における福祉施策及び活動の現状と課題

2.Q1.家族の介護態勢の検討、Q2.理解促進問題の解答(自己学習)と解答の確認 

3.「地域福祉を進める専門職の目指す方向」(講義) ①社会福祉の援助体系、②社会福祉士・介護支援専門員等の専門職の現状、③地域援助の内容、④高齢者虐待の現状と支援の専門性

4.Q3.高齢者虐待事例の検討、Q4.在宅の一人暮らし高齢者が認知症を発症した事例の検討(自己学習)

5.4.の解答(録画配信)

6.地域資源と協働の可能性ー地域ケア会議を中心に(講義)

7.明日の地域社会を描くー被災地の復興は、私たちの未来である(講義)

確かに、教材の作成には、膨大な時間がかかる。また、受講生の雰囲気を見て理解することはできず、補足もできないので、不安はある。一括して受け止める受講生の質問と評価を待つことになる。但し、様々な可能性も期待されると思っている。後は、技術革新に、私の能力がついていくか、私自身の理解力との折り合いをつけることになるであろう。

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 現在、私はがん専門病院の緩和ケアチームに属し、未成年の子どもを育てる若年がん患者とそのご家族の支援に携わっております。この支援の目的は、「病気の患者」という側面からだけでとらえず、「その人らしさ」を大切に、その人と家族の社会生活を含めて支えることですが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、支援もこれまでどおりとはいかなくなりました。入院患者さんへの面会は制限されています。患者さんは感染症からの安全は守られるかもしれませんが、ご家族やご友人など親しい方と、身を寄せ、触れながら安らぐ関係性が得られにくくなりました。同じく看護や支援のあり方も変化せざるを得ません。

 そういったなか、日常の中で“いたみ”に気づくことが増しています。患者さんやそのご家族のみならず、力を尽くす医療関係者も、これまでの「当たり前」を失い、それぞれにいたみを抱えています。誰でも、疲れた身体と揺らぐ気持ちから、理解し合うことが難しくなること、思いやる行動に気づきにくくなることがあります。それぞれがいたみを抱えるこの現状に、未来が臨めず闇が深まる感覚をおぼえることがあります。

 ですが、「希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ」を読ませていただくと、現在が未来と断絶されているのではないということが感じられます。皆さまのお姿は、それぞれの地において現在の一断面にあって、なしうる工夫を重ねながら、支え手として、誰かを伴走しつつ、いたみを分かち合うバトンを、明日のために引き継いでおられるように思えます。先行きの見えない現状にあって、そのことは、一筋の光のように、私には感じられます。

 市川先生にお招きいただき、このような先生方、岩◎様をはじめ卒業生の方々の交わりに加えていただき、ありがとうございます。

 どうぞ、それぞれの場で、安全と安心が守られますように。

                 2020年9月8日 小嶋(左近)リベカ

2020年9月19日 朝日新聞「be report]

練馬区介護保険運営協議会

 8月28日18:00より、練馬区介護保険運営協議会が開催された。ほとんどの委員が参加し、第8期練馬区高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の答申(たたき台)等に関し、討議がなされました。

 今回の計画は、新型コロナ感染症の影響で、高齢者、介護する家族等の現状はきわめて厳しい。また高齢者が感染しないように配慮を重ね、福祉事業者等も疲弊してきている。このような現状で、行政事務局は、きちんと議論を積み重ね、答申(たたき台)として提案しており、私は会長として評価しています。

 なお、今後は、委員の意見を踏まえ、以下のことを詰めていくことが必要となっていますが、十分可能であると思っています。

 第1に、ニーズの現状分析の強化⇒医療保健福祉の現状把握と課題の明確化⇒課題への対応の具体化と新たなサービスの開拓という視点が大切です。今までの計画づくりとは違うので、覚悟が必要になります。

 第2に、練馬区の実績を活かすこと。練馬区は、①1,000を超える介護事業所があり、施設や在宅の介護サービスを実施していること、②練馬区介護サービス事業者連絡協議会との連携がとられ、定期的な情報共有・意見交換の場を設置し、介護従事者養成研修等の事業を連携して実施していること、③練馬区医師会との連携がとられ、平成25年度から医療・介護関係者や介護家族等で構成する在宅療養推進協議会を設置し、「区民への啓発」「相談体制の充実」「地域での支え合い」「専門職のネットワークの充実」「サービス提供体制の充実」の5つの柱を掲げ、在宅療養の推進に取り組んでいること、④「街かどケアカフェ」「はつらつシニアクラブ」など、様々な団体やボランティアが高齢者を支える区独自の介護予防事業を区民との協働により実施していること、⑤練馬介護人材育成・研修センターによる研修、人材確保、相談支援事業の実施と、練馬区による介護従事者養成研修(区独自基準型訪問サービスの担い手養成研修)、介護従事者養成研修(区独自基準型訪問サービスの担い手養成研修)、元気高齢者による介護施設業務補助事業、介護職員資格取得費用助成事業等の介護人材確保・育成・定着支援事業を実施していること、⑥社会福祉協議会の生活支援コーディネーターによる生活基盤整備 関係機関が参加する協議体を開催。全区だけでなく、練馬地区と大泉地区の協議体を開催され、2020年度から石神井地区の協議体を開催する予定。また、元気なお年寄りがケアの必要なお年寄りのケアに関われる機会を作れるようなコーディネーションも行われていることである。

 以上の実績を踏まえ、現在の状況に当てはめて、①住民の現実の問題を把握し、計画に反映させること、②7期の評価だけではなく、コロナ禍下の保健医療福祉施策の状況を踏まえた8期の計画とすること、③新たな取り組みの可能性を提案すること、に留意する必要があると思います。

浦河ベテルからのお願い

ベテルの伊藤さんからお願いのメールが届きました。ご支援をどうぞよろしくお願いします。

こんにちは。べてるの伊藤知之です。
べてるから夏の商品のお知らせです。
〇「SOSセット(スペシャル・お得・セット)」新型コロナの影響でべてるも大きなイベントや全国への出張販売が中止や延期になり、べてるの昆布の販売も落ち込んでいます。そこで大変お得な”あけてびっくり、幸せなたっぷり昆布セット”をご用意しました。ぜひご贈答用やご自宅用にご利用ください。・ぱぴぷぺぽセット 2500円(税込み・お楽しみグッズ付・送料無料)・あいうえおセット 5000円( 税込み・お楽しみグッズ付・送料無料)
〇夏苺アイスセット夏涼しく冬暖かい浦河町ならではの夏苺「すずあかね」です。苺農家さんが大切に育て、べてるのみんなでへた取りをして急速冷凍させた夏苺をアイスにしています。果肉たっぷり55% 「北のハイグレード食品2019」に選ばれました。・6個入り 2500円(税別・送料別) ・12個入り4500円 税別・送料別)送料 北海道900円 北東北1100円 南東北1200円 東京・関東・信越1300円北陸・中部1400円 関西1600円 中国1700円 四国1800円 九州1900円
〇凍らさったしゃっこいいちごべてるでへた取りをした浦河産夏苺”すずあかね2を急速冷凍しました。香りがよく、さわやかな酸味を感じられ、ジャムやムース、ケーキなどの材料にピッタリです。べてる自慢のこおらさったしゃっこいかちこち苺です。どうぞお試しください。・A  凍らさったしゃっこいいちご 500g入り×2袋 1200円・B  凍らさったしゃっこいいちご 500g入り×1袋 3100円・C  凍らさったしゃっこいいちご 13㎏×1箱 15300円・送料北海道 A・B900円 C2000円北東北  A・B1100円 C2200円南東北  A・B1200円 C2300円関東・信越  A・B1300円 C2400円北陸・中部  A・B1400円 C2500円関西 A・B1600円 C2700円中国 A・B1700円 C2800円四国 A・B1800円 C2900円九州 A・B1900円 C3000円
よろしくお願いします。
伊藤知之noriyuki752@gmail.com