練馬区介護保険運営協議会

 8月28日18:00より、練馬区介護保険運営協議会が開催された。ほとんどの委員が参加し、第8期練馬区高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の答申(たたき台)等に関し、討議がなされました。

 今回の計画は、新型コロナ感染症の影響で、高齢者、介護する家族等の現状はきわめて厳しい。また高齢者が感染しないように配慮を重ね、福祉事業者等も疲弊してきている。このような現状で、行政事務局は、きちんと議論を積み重ね、答申(たたき台)として提案しており、私は会長として評価しています。

 なお、今後は、委員の意見を踏まえ、以下のことを詰めていくことが必要となっていますが、十分可能であると思っています。

 第1に、ニーズの現状分析の強化⇒医療保健福祉の現状把握と課題の明確化⇒課題への対応の具体化と新たなサービスの開拓という視点が大切です。今までの計画づくりとは違うので、覚悟が必要になります。

 第2に、練馬区の実績を活かすこと。練馬区は、①1,000を超える介護事業所があり、施設や在宅の介護サービスを実施していること、②練馬区介護サービス事業者連絡協議会との連携がとられ、定期的な情報共有・意見交換の場を設置し、介護従事者養成研修等の事業を連携して実施していること、③練馬区医師会との連携がとられ、平成25年度から医療・介護関係者や介護家族等で構成する在宅療養推進協議会を設置し、「区民への啓発」「相談体制の充実」「地域での支え合い」「専門職のネットワークの充実」「サービス提供体制の充実」の5つの柱を掲げ、在宅療養の推進に取り組んでいること、④「街かどケアカフェ」「はつらつシニアクラブ」など、様々な団体やボランティアが高齢者を支える区独自の介護予防事業を区民との協働により実施していること、⑤練馬介護人材育成・研修センターによる研修、人材確保、相談支援事業の実施と、練馬区による介護従事者養成研修(区独自基準型訪問サービスの担い手養成研修)、介護従事者養成研修(区独自基準型訪問サービスの担い手養成研修)、元気高齢者による介護施設業務補助事業、介護職員資格取得費用助成事業等の介護人材確保・育成・定着支援事業を実施していること、⑥社会福祉協議会の生活支援コーディネーターによる生活基盤整備 関係機関が参加する協議体を開催。全区だけでなく、練馬地区と大泉地区の協議体を開催され、2020年度から石神井地区の協議体を開催する予定。また、元気なお年寄りがケアの必要なお年寄りのケアに関われる機会を作れるようなコーディネーションも行われていることである。

 以上の実績を踏まえ、現在の状況に当てはめて、①住民の現実の問題を把握し、計画に反映させること、②7期の評価だけではなく、コロナ禍下の保健医療福祉施策の状況を踏まえた8期の計画とすること、③新たな取り組みの可能性を提案すること、に留意する必要があると思います。