希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 熊本の大学で精神保健福祉士の養成に携わっています。 

 先日、感動したことを報告します。熊本も新型コロナウイルス感染者が増加し、8月から予定していた病院実習の受け入れができないと幾つかの病院から連絡がありました。15名の実習予定学生のうち、4名が学内実習を余儀なくされました。11名が病院実習に行く予定の最後の講義の前に4名の学生が集まってなにかコソコソとしていました。11名の学生ひとり一人に向けた応援メッセージを書いたカードとお菓子をつめた袋を講義のおわりに渡す準備をしていたのでした。

 マタイによる福音書に「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」と書かれています。学生時代の私はよく講義をサボり卒業単位もギリギリでしたが教員・先輩・同級生・後輩みんなが知り合いでぬくもりのある小さなルーテルという場所が大好きでした。そのぬくもりは、ダメな部分も含めてありのままの私を認めて支えてくれていたように感じています。特にI先生には胃袋を含め沢山支えていただきました。

 今の大学では「ルーテルでしてもらったことは、何でも学生にしなさい」をモットーに日々過ごしています。しかし、学生たちはそんなこと関係なく、勝手にお互いを思いやり支え合っていました。そんな学生の姿に勝手に感動し支えられています。                         Patch

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 私は現在、長野県松本市にある松本大学(私立)で教鞭をとっています。総合経営学部観光ホスピタリティ学科で社会福祉士の養成に携わっています。

 <近況>大学では、2020年前期は全て遠隔授業になり十数年ぶりに講義の内容をかなりの時間をかけて見直しました。しかし、今一つ満足感がありません。リモートでは、見直しの内容について学生の反応が確認しずらいのです。遠隔授業の方法を一つ獲得できましたが、この方法が当たり前になってはいけないと素直に思いました。          

 <卒業生への思い>昨年、日本福音ルーテル松本教会(教会員)に清重元学長が説教ご奉仕にきてくださいました。私が現役学生時の学長は清重先生でした。   大学卒業以来はじめてお会いしました。従って、およそ30年ぶりでした。       「キリスト教社会福祉」を学んだことに感謝しますと私は先生にお礼を述べました。30年ぶり(?)、やっと気付いたことでした。 

<私たちが取り組むべきこと> 心配をしていることがあります。インドのコルカタにはマザー・テレサが開設した「死を待つ人の家」があります。世界中からボランティアが集まります。修道会のシスターだけでは手が足りず、ボランティアが加わってこそ運営が維持されていると思います。私も学生と一緒によくでかけます。今年は、このコロナ禍でボランティアが制限されています。この夏はどうだったのかなと心配します。 

 これまでの時々の市川先生からの連絡は、いつも仕事の話です。しかし今回は違いました。「契機は、突然届いた、ニューヨークの病院の看護師として働いている岩◎さんという1992年の卒業生からのラインです。」とありました。          

 心配を分かち合うことの大切さにふと気がつきました。キリスト教社会福祉を同じく学んだ者が今において繋がって心配を分かち合う意義を教えてもらいました。社会福祉の前にキリスト教がつく社会福祉を実践している仲間を心から心配します。
                                  尻無浜/松本大学