希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 コロナウィルス感染症の最前線で活動している、医療関係者の方々に新ためて感謝いたします。

 大学の実習は特別養護老人ホームで行いましたが、現在は私立の中学校高等学校で責任を担っています。

 武漢やクルーズ船の頃は、学校が休業になることは、全く想像していませんでした。

 けれども、期末試験を中断し、卒業式を中止してから、学校現場は対応に追われる毎日でした。いつも通りではないことに、誰もが不安を抱えていました。学校がどのように方針を決めても批判を受けるような状況でした。

 学校は、根本が密だらけの現状です。生徒と教職員があらゆる場面で接触する場です。教室や体育館での授業や部活動、会議や面談など。そのため、学校の利益だけでなく、生徒や教職員の感染リスクを避け、安全安心な環境をどのように提供するか。少しでも教育活動を進めることができるか、という極めて狭いマトリックスに解を探していました。

 勤務校では、5年前から授業の理解力の向上のために、iPadを使った授業を行っていました。そして、4月から中1から高3まで生徒一人に一台のiPadの環境が整う予定でした。そこで、3月に急遽研修をして、休業期間中も生徒が自宅で同時双方向型のオンライン授業ができました。オンライン授業は、保護者や生徒からの励ましや協力があったので、続けることができたと思います。

 6月から、分散登校で学校は再開しました。けれど、体育祭も文化祭も中止となりました。それぞれの行事を楽しみにしていた生徒や保護者はとても残念そうです。生徒と教職員の命を守るための決断ですが、コロナのせいとここで足踏みをするのではなく、前進するためには、どうすべきかを日々、教職員で話し合っています。そして、文化祭は中止しましたが、WEB上で、生徒の活動の発表や交流ができる方法を模索しています。ウィズコロナとして、自分たちでできることは、何かを考えて少しでも前向きになるように行動していきたいと思っています。

 ノートルダム女学院中学校高等学校は、「新型コロナウィルス感染収束を求める祈り」を発表しています。https://www.notredame-jogakuin.ed.jp/11612/

「主よ、今この時にあたり、皆で心を一つにして、あなたのみ声に耳を傾け、私たちは祈り求めます。多くの命が危機に脅かされている状況下で、一日も早くこの地球規模での感染拡大が収束することを願い求めます。そして世界中の一人ひとりの尊い命が感染のリスクから守られますように祈ります。

次の方々を特にあなたのみ心に留めてください。

  • 自らの命をリスクにかけて日々様々な状況下で病人の治療に懸命に当たられておられる医療従事者を、特にあなたの慈しみの中でお守りください。
  • 世界中の為政者たちに、懸命な知恵が与えられ、良い意思決定ができるように彼らをお導きください。
  • 弱い立場に追いやられている人々や情報から取り残されていく人々、孤独と哀しみの立場に置かれている人々に慰めと希望をお与えください。
  • 世界中のすべての子供たちが、毎日学び舎に来ることができない者たちも含め、彼らの健康を守り、日々の学びが深まるように、自分を世界に向かって自由に開き、新しくチャレンジすることに勇気を持ち、そこから知的な喜びを得ることができるように、どうぞ彼らを守り、あなたの光でゆく道を照らし、導いてください。
  • 世界中の教育に従事する者たちが、学習者に真摯に向き合い、新しい価値を創造することを躊躇せず、固定概念から自由になって新しい試みや取り組みにチャレンジしていく勇気を、あなたの知恵とともにお授けください。

これらすべての願いを、あなたの御手にゆだねます。

私たちの主イエス・キリストによって。

アーメン

 学生時代は、学長から先生方を含めて、誰とでも知り合いになれて、友人もできて、素晴らしい環境だったと思います。たくさんの先輩や後輩の方々が宣教、福祉、医療、保育、教育などの様々な分野でコロナと向き合われているのを知り、あらためて自分も踏ん張らなければ、と思いました。 S.S.