大学関連

卒業生の仕事紹介(カゴノオト)

この度、市川先生に気にかけていただきこちらにメッセージさせていただきました。

94年に入学して98年に卒業した小清水緑と申します。

2011年の東日本大震災の年に東京から高知県四万十町へ移住しました。

今は、夫と共にカゴノオトという屋号で四万十のものを使ったタルトとシュトーレンを作って全国へ販売しています。この事業も10年が経ち、「何のためにやっているのか」ということを言語化していき、表現していく必要があると考え、今年、理念を作りました。

・カゴノオトに関わる全ての人が豊かになり出会えてよかったと思う事業を展開する。

・出来ても出来なくても認められる社会に貢献していく。

この2つを掲げました。

どちらも大事な理念なのですが、特に2つ目の「出来ても出来なくても認められる社会に貢献していく」というのは、ルーテルで学んだこと、そして、その後、社会福祉のお仕事に携わっていたこと、今も障害を持つ方にお仕事のお願いをしていることなど、自分が生きていて大切にしていることが今の事業につながっているということが表現できていると思っています。

厳しい時代を迎えていると思います。日々、この事業をしていても厳しさをひしひしと感じています。ただ、商売をする。商品を販売する。というだけでなく、自分達のミッションをより明確に商品に乗せて多くの人に届けていきたいと思って日々精進しています。

最後までお読みくださりありがとうございました。

カゴノオトサイト

https://www.kagonote.com/

髙橋健三さんへの感謝

髙橋健三さん、大学の発展期にあって、大学のために誠心誠意働いて下さり、本当にありがとうございました。

私は、1983年にルーテル学院大学で働き始め、本年の3月で40年を迎えました。この間、大学はブラウンホールの増築、トリニティホールの新築、寮の改築、図書館や食堂の増改築、バリアフリーの改修等を行い、大学のカリキュラムの充実と学生定員の増加を図ってきました、しかし、当初は、教職員の数も限られ、財政的にも毎年、大変でした。そのような大学の基盤をつくる1980年、90年代前半に、髙橋さんは本当に大学のために働いて下さいました。その思い出を3つ、上げさせて頂きます。

一つは、学生を守る働き。学生が安心して勉強できるように、バリアを取り除き、枯れ葉が貯まって雨漏りがした時にはその修繕をし、手すりが壊れれば修復し、学生が安心して学ぶ環境を維持して下さいました。また女子学生の寄宿舎が、ICU側にありましたが、不審者が入ってきた時、髙橋さんは危険を顧みず、対応して下さったことを思い出します。

二つめは、大学の自然環境の整備。ルーテル学院大学は、自然の中に校舎がある大学です。秋にはたくさんの葉が落ちてきます。また綺麗な桜が至る所に咲いていますが、花は散ります。髙橋さんは、小型のトラックを使い、落ち葉や花を集め、片づける仕事を1年を通してすることになります。

その仕事を、時には学生のバイトを使って迅速に行って下さいました。小型トラック、長靴姿の髙橋さんを今でも思い出します。

三つめは、建物の将来計画。例えば図書館の活用方法、改築方法や大学校舎の維持運営について、24時間365日、いつも考えて下さいました。朝、そのお考えを中山事務長に相談し、時には口論をしておられました。当時、教職員は、早朝のデスカッションと言っていたことを思い出します。また私が大学に行くと、待っていたかのように、髙橋構想を語るその姿を懐かしく思い出します。

私は、熱き思いと夢を語る髙橋さんの姿勢があったからこそ、困難な時にあっても、大学は将来に向かって、一歩一歩歩んでいくことができたと確信しています。学院にとって、髙橋さんは、かけがえのない方であったのです。

髙橋さんのお働きを振り返り、改めて感謝いたしますと共に、ご家族の皆様に神様からの豊かなみ恵みが注がれますことを、お祈りいたします。

                 2023年7月24日

                 市川一宏

(高橋さんは、昭和30年代に鷺宮にありましたルーテル神学校に勤められ、三鷹に移転した後も、管財責任者として大学・神学校の運営に携わり、定年退職後は図書館司書として2008年まで学生、神学生、院生の学びを支えて下さいました。)

卒業生の仕事紹介(エンプラス)

私たちエンプラスは、2004年の創業以来、ビジネスで来日する外国人材の「住まう」「暮らす」をサポートする企業として延べ8,000社を超える企業にサービスを提供してまいりました。​

来日する外国人材にとって日本は言語や慣習等の障壁が高い事から、「More Value, Less Barrier」というビジョンを掲げ、我々の提供価値が外国人材が直面するバリアを取り払い、来日するための手続き関連のコーディネートから住まい探し、生活立上げ、その後の生活支援をワンストップでサポートする「グローバルリロケーション事業」を展開しています。​

2020年11月よりリコーリースグループとなり、Withコロナ、Afterコロナで需要が高まる来日外国人受入れ支援サポートの拡充を加速しています。外国人材の採用をご検討中の企業様、受入れに課題感を感じられている企業様のお役に立てれば幸いです。​

​日本へ行くならエンプラス、外国人材受け入れ国内No.1企業となるべく日々価値の創造に努めていきます。優秀な外国人材の受け入れや共生を実現することが日本の将来のためになり、そのノウハウを長期的にはアジアへ展開してまいります。グループのリソースやシナジーも余すところなく発揮し、バリアの高いアジア域内において優秀な人材がストレスフリーに移動・就労することで経済発展していく一助になるよう邁進してまいります。

※リロケーションとは:入社や転勤に伴う来日、海外への移動、海外間移動のことです。日本では「リロケーション=留守宅管理」という理解されるケースも多いですが、グローバルな企業活動においてリロケーションというと転勤を伴う異動の事を指します。  代表者雲下加奈さん

先日放映されました!

卒業生の仕事紹介(蘭のすずひろ)

ルーテル学院大学の卒業生が夫婦で経営している蘭のすずひろを紹介します。

私も何度か注文して、蘭の素晴らしさを体感しました。お勧めです。

申し込みは、以下のホームページよりお入り下さい。私は、お世話になった先輩の教員の方々に、お送りしました。https://www.u-agrinet.jp/member/425

2023年7月現在履歴

1. 現在 ルーテル学院大学名誉教授

2.学歴 

 早稲田大学法学部、日本社会事業学校研究科、東洋大学大学院社会学研究科社会福祉専攻博士前期課程・後期課程、ロンドン大学ロンドン・スクール オブ エコノミックス(LSE)特別研究員2002~2004年

3.専門分野:社会福祉政策・地域福祉・高齢者福祉

4.研究テーマ:全国・都道府県・市区町村の行政、社協、民間団体における計画の策定、実施、評価および調査研究、人材養成・研修等に多数関わる。全国各地の実践から、様々な「地域の福祉力」を学び、各地域に合った地域福祉実践を研究テーマとしてきた。特に近年、地域の福祉力を高め、孤立を防ぎ、「おめでとう」で始まり、「ありがとう」で終わる一人ひとりの人生が守られる、希望あるまちづくり、共生型社会づくりに挑戦している。

5.学会の活動

日本地域福祉学会監事、前日本社会福祉学会監事、前キリスト教社会福祉学会会長

6.法人関係

・東京神学大学幹事

・医療法人財団慈生会野村病院監事

・東京都つながり創生財団評議員

・東京都社会福祉協議会評議員

・日本ケアシステム理事

7.最近の主な学外活動 

・三鷹市社会福祉協議会地域福祉活動計画策定委員会委員長・作業委員会委員長(2022年度)、副会長

・三鷹市介護保険事業計画検討委員会市民会議会長

・小金井市介護保険運営協議会会長

・武蔵野市健康福祉総合計画推進会議会長・地域福祉計画策定委員会委員長(2022年度まで)

・調布市高齢者福祉推進協議会顧問

・世田谷区共同募金配分委員会委員長、評議員専任・解任委員会委員長

・練馬区介護保険運営協議会会長

・東京都社会福祉協議会総合企画委員会委員長、法人評議員

・東京都つながり創生財団評議員

・全国ボランティア市民活動振興センター運営委員長(「市区町村社会福祉協議会ボランティア・市民活動センター強化方策2023〜社協VC5つの役割と25の視点』、全社協評議員専任・解任委員会委員、「単位民児協運営ハンドブック(令和4年3月版)」編集委員会委員長

・ニッセイ財団高齢社会助成審査委員

・厚生労働省寄り添い型相談支援事業等選定・評価委員会委員

・『日本の都市総合力評価(JPCI)有識者委員会(Expert Committee)』 委員<社会福祉担当>(森記念財団)

8.最近の講演、執筆等

(執筆)・2022年12月「リーダーに求められる役割」『View221』p.10〜13,全国社会福祉協議会民生部 

・2023年1月「全国大会活動交流集会9民生委員・児童委員を支える民児協機能の強化」報告『ひろば』全国社会福祉協議会民生部 

・2023年2月「市川一宏の足跡~ 50 年の歩みをふりかえって~ 退職記念随筆」ルーテル学院研究紀要『テオロギア・ディアコニア』 ルーテル学院大学・日本ルーテル神学校紀要

・2023年3月「新体制を迎えた単位民児協の運営について」『View227』p.2〜7,全国社会福祉協議会民生部 

・2023年5月「福祉職が語る:ソーシャルワーカーは、新たな絆をつくり、未来の社会を切り開く」東京都社会福祉協議会『福祉情報』

・2023年6月「巻頭言 信州の実践者・開拓者の思いを紡ぐ」『実践者・開拓者であれ!信州の地域福祉の歩み』長野県社会福祉協議会・信州の地域福祉研究会

(講演等)・2022年キリスト教社会福祉学会大会基調講演「危機の中にあるキリスト教社会福祉―新たな使命を考える」

・2022年8月6日「地域福祉を推進するルーテル学院大学卒業生の集い・希望の会」主催研修会 テーマ「コロナ禍における地域課題と地域福祉の展開」基調講演 認定NPO法人抱樸理事長奥田知志氏「孤立のない社会をめざして~コロナ禍における伴走支援の現場から」

・2022年8月27日「縁の会」主催 令和4年度(2022年)研修会 講演「当事者の社会参加とは ~共に歩むソーシャルワーカーの想いとは~」 ソーシャルワーカー 伊藤恵里子(ルーテル学院大学卒業生10期)グループワーク

・2022年度オンライン一日神学校シンポジウム「ルーテルのミッション ~心と福祉と魂と」司会:石居基夫 学長 シンポジスト:市川一宏、ジェームス・サック教授、金子和夫教授

2022年12月22日都立練馬高校 ボランティアの日(東京都・東京ボランティアセンター・練馬区ボランティアセンター共催)

・2023年3月4日 最終講義『市川一宏の足跡』 

・家裁調査官研修7月4,11日『社会福祉学』

・4月〜6月国際キリスト教大学「社会福祉概論」

・京都府・宮城県・横浜市・新潟市・横浜市・岩手県において講演・ワークショップ、民生委員大学において講演・ワークショップ

・自治大学校「地域福祉の課題と自治体の政策〜コロナ禍における地域ケア」(4回)

・中央福祉学院社会福祉主事資格認定通信課程 特別講義『求められる社会福祉〜コロナ後における共生社会の再生をめざして』(3回)

・2023年6月NHK ハートネットTV「フクチッチ」「社会福祉協議会」特集

福祉職が語る『ソーシャルワーカーは、新たな絆をつくり、未来の社会を切り開く』福祉情報

最終講義(2023年3月4日)

最終講義録画

https://www.dropbox.com/s/prbth8qesexd3h6/%E5%B8%82%E5%B7%9D%E5%85%88%E7%94%9F%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%AC%9B%E7%BE%A9.mp4?dl=0

最終講義レジメ

https://www.dropbox.com/s/70znhe1bbu1xjax/%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%AC%9B%E7%BE%A9%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A1%28%E6%8F%90%E5%87%BA%E7%94%A8%293.4.pptx?dl=0

参加者へのメッセージ

https://www.dropbox.com/s/ekapth9ac7ltu9s/%E3%80%90%E9%87%8D%E8%A6%81%E3%80%91%E5%B8%82%E5%B7%9D%E5%8B%95%E7%94%BB.mp4?dl=0

ドキュメンタリー映画「帆花」

さて、卒業生から、以下にメールが届きました。よろしければ、ご覧下さい。

ドキュメンタリー映画「帆花」
http://honoka-film.com/
帆花さんお母さん記事

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/2022-kaiko-honoka-1


95年にルーテル神学大学時代に社会福祉学科に入学し皆さんと同じ場で学んだ卒業生の雲下加奈と申します。
ほのかさんは胎児の時、お母さんのおなかの中で元気に動き回っていたそうです。出産時にへその緒が切れてしまうというハプニングがあり、10分間の心肺停止状態に陥った事で、脳死に近い状態となり、今に至ります。
ほのかさんのお母さんの理佐さんは私の中学・高校の友人で、卒業以来連絡を取っていなかったのですが、彼女がSNSを通してほのかさんとのお家暮らしを発信していたことから再開を果たしました。何度かご自宅に伺っていますが、ほのかさんの瑞々しい生命力にはいつも元気をもらっています。彼女の周りはほわんと明るく、暖かな空気で包まれているんです。理佐さんは一人でも多くの人にこうしてお家で暮らしている子供がいる、と知って欲しいと願っています。学生の皆さんで興味があればご自宅への見学も歓迎されるそうです。福祉を学ぶ皆さんにとって、とても素敵な出会いになると思います。

よかったらぜひ、記事を通して、映画を通して、そして実際のほのかさんに会うことで何か感じて頂けたらと思います。 

自称ほのかさんの叔母(笑)雲下 加奈

子どもたちにクリスマスプレゼントを

第42回ルーテル学院大学学園祭(愛祭)

11月5日(土曜日)・6日(日曜日)の両日、3年ぶりに愛祭が開催されました。在学生の多くが、学園祭を経験していない中で、試行錯誤しながら準備を進めていました。たいへんであったと聞きました。しかし、両日とも天気が良く、多くの在学生、卒業生、そして子どもを連れた近隣の方々が、学園祭に来られていました。感謝しています。

私も本年度で定年を迎え、今回が在職中の最後の学園祭となります。今まで、卒業生の方々がよく来られていたので、お会いすることを楽しみに、学園祭に参加していました。そうしましたら、学年を超えて、たくさんの卒業生が来て下さり、久しぶりに笑顔で挨拶を交わし、懐かしい学生時代を一緒に振り返ることができました。ある人から卒業生の年齢の巾はと聞かれましたが、本年で在職39年目を迎えることを考えますと、少なくとも、35年の幅があることになります。

卒業生は、それぞれの思いをもって、大学に戻ってきて下さいます。私が本年で定年を迎えることを知っていて、会いに来て下さった方々もおられるし、自分の仕事での戸惑いを感じながら、相談する方々、ご家族を連れて近況を報告してくれる方々等々、一人ひとりにお会いして、私は大きな宝物をもらった気持になりました。

社会で、貧困、孤立等の深刻な問題が広がり、コロナ禍で相互の関係がズタズタにされた今だから、また日本国内だけでなく、世界中で、戦い、自然災害が起こり、皆が不安の中にある今、私は、「大切なもの」「大切なこと」を守っていきたいと思っています。私にとって、ルーテル学院大学・大学院、神学校のネットワークは、もっとも「大切にしたい絆」です。卒業生同士の絆、教職員と卒業生の絆、ルーテル学院の土壌に広がるネットワークは、これからも強められていくと思っています。何故なら、現にコロナ禍にあって、厳しい環境に置かれながら、卒業生は、社会福祉現場、医療現場、教育現場、民間企業、地域、家庭で、それぞれが歩み、働き、また神様から与えられた自分の人生を生き抜いています。それぞれの存在が輝いているのです。だから、出会った一人ひとりから、生きていく勇気を与えられるのです。

ただ、私は39年をふりかえり、ルーテル学院で学生生活を送った皆さんに、何ができたか甚だ不安です。もっと良い教育やアドバイスができたのではないかと反省し、要望に十分答えられないことが多々あったことお詫びしたいという気持が大きい。しかし、今回、多くの卒業生が会いに来て下さり、同時に励ましを頂きました。また来られない卒業生からも、仕事で来られないという返事、健康を心配するメールがたくさん届き、私はただ感謝するのみです。神様がお許しになる限り、非力な私ですが、卒業生の方々と一緒に希望ある未来に向かって歩いていきたいと思っています。

学園祭に来られた方にはお渡ししたクッキーです。多くの方々に届けたいです。