2017年4月7日、浦和ルーテル学院の入学式が行われました。同学院は、心の教育とキリスト教教育、国際交流と英語教育、きめ細かな教育と12年一貫教育という、他の学校では学べない機会を提供しています。私は、教育の本道を歩み、経済的利益のみを優先する現代社会において希有の存在である同学院のことを、少しでも多くの方に知って頂きたく思っています。
光栄にも、全校生徒にお話をする機会を頂きました。小学校1年生等もおり、生徒の状況を見て、話の内容を決めていきますので、原稿通りお話することはまずありません。そのことを前提に、原本となる原稿を掲載します。
When You Wish Upon a Star(星に願いを)
今日、入学した学生の皆さん、そして保護者の皆さん、ご入学おめでとうございます。私は、今日、新たなスタートを始める方々に、星というテーマでお祝いの言葉を差し上げさせて頂きます。
新入生の皆さんは、ディズニーのアニメ「ピノキオ」を観たことがありますか。主人公のピノキオは、人形でしたが、天使に命を与えられ、いろいろな経験をしていきます。そして、サーカスで鳥かごに閉じ込められた時などの、自分が本当に辛い時に、妖精が現れました。その時に流れた歌が、When You Wish Upon a Star(星に願いを)という歌です。
「星に願いを懸けるとき 誰だって 心を込めて望むなら きっと願いは叶うでしょう」(訳詞:聖ひかる)
星は、明るい都市よりも、人工の光が少ない場所で良く見えます。寒い時ほど、夜空が澄んで、きれいな星が輝いています。
私は、2011年3月11日に起こった東日本大震災以来、宮城県石巻市という被災地に行き、働きの場を与えられています。感謝しています。ただ、悲しいことですが、多く家が流されたところもあります。その地で、寒く、そして天候が良い時に、たくさんの星が見えます。私は、その星の一つひとつに、今まで気がついていなかった意味があったのではないかと思っています。
一つは、ありがとうと言う「感謝の星」です。今まで当たり前に思っていたことが、大切なことであったことが分かる。自分のことを大切に思い、支えてくれていた家族や友人を覚え、普段の生活の大切さと意味を知る。だから、感謝が生まれる。
二つめの星は、「希望の星」です。今をスタートに、あらたな生活を築こうとする働きが、たくさんの地域で生まれています。また、希望を失った方々に、たくさんのソーシャルワーカーが、希望を届けています。
三つめの星は、「目指す目標となる星」です。自分が目指す明日を描くこと。自分なりの目標をもつこと。100人いれば、100通りの目標があると思います。
時には夜空を見上げ、ありがとうと言う「感謝の星」、「希望の星」、「目標となる星」を見つめ、一日一日を大切にして下さい。
ご入学おめでとうございます。
投稿日 17年04月08日[土] 9:56 PM | カテゴリー: 大学関連,教会関連
2016年10月26日、クローバープラザ アリーナ棟 大ホールで、
平成28年福岡県社会福祉大会が行われ、多世代交流・共生型まちづくりというテーマで話をさせて頂きました。その内容を、福岡県社協がまとめて下さいました。感謝しています。
抜粋ふくおかのふくし160号
投稿日 9:41 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
2017年2月、花巻で、研修会が開催されました。今回の研修は、2013年度に続く2回目です。
東日本大震災で、たくさんの民生委員の方々が亡くなられました。民生委員ご自身で一旦は避難場所にたどり着くことができたものの、相談相手の住民がおられないことを心配し、その方の自宅に戻り、そこで津波に遭われた多くの方々がおられたことを知っています。だからこそ、私は、感謝の気持ちを込め、講演の前日の食事会の時に、東京より持参したお酒をお注ぎすることにしています。今回もお礼を申し上げ、お話をする機会を与えて下さり、感謝しています。
その時の講演内容を、岩手県社協が記録に残して下さいました。感謝です。
岩手2017.2民生委員
投稿日 9:38 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
2017年度に民生委員制度は100年を迎えます。その時期にあって、一斉改選を経て、新たな体制での活動を始めようとする新任委員の方々へ、「安心して暮らすことのできる地域づくりのために」というテーマでメッセージを書かせて頂きました。私は、2017年度を、住民、関係機関等が、民生委員の方々の役割を十分理解する機会になればと思っています。
民生委員ひろば(新人へ)
投稿日 9:32 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
2016年12月4日、ふれあい・いきいきサロン全国研究交流会in埼玉が開催されました。埼玉県社協は、地域福祉活動を推進する社協であり、長年、ふれあいいきいきサロンの定着に力を注いできました。私も20年近く前から、ボランティアコーディネーター養成講座や社協関係の仕事で、ご一緒に仕事をさせて頂き、感謝しています。

2006年のふれあいいきいきサロンセミナー
今回は、埼玉県社協が、全国研究交流会を実施し、広くサロンの意義を伝え、全国で実際に行っているサロン活動を伝える機会を提供して下さいました。なお、その陰には、一貫して取り組んでこられ、2016年度をもって退職された、埼玉県社協職員辻純子氏の働きがあることは間違いありません。本当にご苦労様でした。
埼玉県サロン2016
投稿日 9:26 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
2016年度は、全国ボランティア・市民活動センターの運営委員長の責任を担い、ボランティア活動のあり方について、学ぶ機会を与えられました。報告書『多者協働の場づくりに向けて〜ボランティアボランティア・市民活動支援のための体制整備・協働のネットワークづくりのヒント〜』は、若き実践者、研究者を加えた調査研究報告書である。調査対象は、都道府県・指定都市範疇の三重県ボランティアセンター、京都市福祉ボランティアセンター、市区町村範疇の調布市市民活動支援センター、小諸市市民活動・ボランティアサポートセンター(愛称ぼらせんこもろ)、志布志市社会福祉協議会志布志市ボランティアセンター、南富良野町ボランティアセンター、NPOの範疇の山口市市民活動支援センター さぽらんて、あきた中央市民活動サポートセンター、秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎と広範囲に及び、その実績を検証しています。
是非、お読み下さい。
2016年度全社協報告書
投稿日 9:14 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
私は、松本に行くと、どうしても寄りたい店があります。中町通りという旧い町並みを歩いて行き、右に道を入ると、中町通りから看板が見えないですが、静かなたたずまいの料理店があります。店長は若いですが、料理も店も、格式があります。
私は、いつもほんの1時間ぐらいですが、間違いなくおいしい料理を食べ、旅の疲れを癒して、翌日の仕事のエネルギーを蓄える場として、大切にしています。

白身の刺身

焼きサバ

渡り蟹、紅心大根、糸瓜(ソーメンかぼちゃ)、土佐酢ジュレ、おろし生姜
投稿日 17年04月05日[水] 10:55 PM | カテゴリー: 思い出記
農業協同組合が、有力な構成員であった方々の高齢化の問題に本格的に取り組んでいる。その取り組みの一部を紹介します。。
日本農業新聞
投稿日 17年03月20日[月] 9:31 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
2016年8月、宮崎市において、「未来の都市を創る市長の会」が宮崎市において開催された。私にとって、宮崎市の戸敷市長は、佐土原町長時代からご指導いただいた方であり、調布市の長友市長は、日頃から御指導いただいている。また、岐阜市の細野市長に初めてお会いし、リーダーとしての手腕に感銘を覚えた。良き経験でした。
市川先生記事
投稿日 9:24 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
社会福祉協議会が住民等とともに策定する地域福祉活動計画は、その策定プロセスを大切にすることとが不可欠である。そもそも、住民や、保健医療福祉に関わる専門職、専門機関に留まらず、地域にある教育機関、ボランティア、民生委員児童委員、町会、商工会、農協等との協働を図り、地域を耕していかなければ、課題の解決にはほど遠い。したがって、地域座談会等で開催し、課題を共有し、築いていく地域の姿を描き、それぞれの役割を確認していく協働作業をするかしないかは、地域福祉活動計画が実現できるかできないかの分岐点である。
笛吹市社会福祉協議会は、地域に根ざした社協を目指し、活動計画の作成を行っている。その実績を掲載します。
はじめまして、笛吹市社会福祉協議会です。
私達は、今年6月から市川一宏先生に、第3次地域福祉活動計画策定の特別アドバイザーをお願いしています。そこで、私達が市川先生にご指導いただいて実践した「地域座談会」の様子をご報告させていただきます。
「住民のムーブメントが感じられない。」「住民の同意は得ているの?」私達の計画策定における本当の作業は、市川先生のこの言葉から始まりました。今年の8月のことでした。私達が、住民に計画の意義をきちんと伝えてこなかったことや、住民と共に作り、それを根拠に、活動実践を進めていくことの意識に欠けていたことが反省としてありました。そこで、住民主体の原則を改めて意識化し、直接、住民の声を聞き、住民とともに活動することを具体化した計画の策定を行うことを目的として、市川先生のご指導により、「住民座談会の開催」を行なうこととなりました。
9月15日、笛吹市において、「第2回地域福祉活動計画策定委員会」が開催され、市川先生に「多世代交流・共生のまちづくりの実現における地域福祉活動計画策定の意義について」の講義をしていただきました。また、特別アドバイザーとして、委員の皆さんにその意義と策定委員の役割についてお話していただきました。


同日、策定委員会の時間をはさんで、笛吹市社協職員が、計画策定の意義を改めて市川先生から学び、また、住民との協働を実現するための一歩として「住民座談会の運営方法」を具体的に学びました。

先生のご講義を聞いて、社協職員としての意識と姿勢を改めて学びました。

先生から、学んだ職員たちは、早速、「住民座談会」の開催に向けて動き出しました。KJ法による実際の座談会の運営方法を学びました。2時間で、いかに住民の意見を聞き取ることができるか、皆真剣に学びました。
先生から、学んだ職員たちは、早速、「住民座談会」の開催に向けて動き出しました。笛吹市は、7つの町が合併しており、笛吹市社会福祉協議会(以下、笛吹社協という)は、7つの地域事務所に職員を配置して、各町の特性に応じた地域づくりを推進しています。そこで、7つの町の地域福祉推進委員会で、まず最初に,地域福祉活動計画についての説明を住民の皆さんに行い、住民主体で計画策定することをご理解いただき、座談会開催について同意をいただきました。そこまでの準備を11月までに行ないました。
11月14日・15日、いよいよ住民座談会の本番です。
特別アドバイザーの市川先生は、笛吹市においでくださり、2日間にかけて、2町の座談会に実際に参加して、直接指導をしてくださいました。開催時間前には、運営についてスケジュールの立て方、住民への配慮、まとめ方などについて、職員と綿密に打合せをしていただき、ご指導をいただきました。


座談会では、住民の皆さんへの直接のアドバイスもしていただきました。
住民の皆さんは、先生の貴重なアドバイスを真剣に耳を傾けていました。市川先生のお話は、どこでも住民に大人気で、「先生に『ボランティアは自分のためにするんですよ』と、励ましてもらった。」というボランティアさんや「先生のお話を聞いて、自分にも何かできると思った。」と住民達が楽しそうに話していました。

「昔のように、縁側でお茶を皆で飲みたいね」「近所でどうやって声をかけていいかわからない家がある」「子ども達が笑顔で育つといいね」などたくさんのご意見が住民の皆さんから出されて、当初、どうなることかと心配していた職員も驚くほど活発な座談会になりました。住民の皆さんの声は、そのまま7つの町の「こんなまちだったらいいな・・〇〇町のまちづくり」という活動計画にすることを皆さんと約束し、また、笛吹市全体の活動計画の資料とさせていただくことをお伝えしました。
座談会を終えた住民の皆さんからは「楽しかった。自分の地域のことを話せて本当に良かった」「子ども達に、今のふるさとを残していってやりたいね。」「声をかけたりして、簡単なことから始めればいいんだね」など、たくさんの意見が聞かれました。また、座談会を開催したことで、職員は、住民の皆さんと共に地域づくりを始めることができたとの一体感を感じることができました。

12月15日現在、6つの町の座談会が終了しています。山間の過疎の町、温泉街のある繁華街のある町・・・7つの町の住民が、それぞれに、皆「幸せになりたい」と願う気持ちをもっていることを職員は直接聞かせていただきました。この気持ちを大切に受け止めて、今後はその実現に向けて、一緒に地域づくりを進めていきたいと改めて考えているところです。
さて、「住民のムーブメントが感じられない」・・・市川先生のご助言で始まった、私達の本当の活動は始まったばかりです。住民の皆さんから「自分の地域でも座談会を開いて話し合いたい。」とのうれしい申し出もありました。これからもムーブメントを起こし続けられるように頑張っていきたいと考えています。
市川先生には、組織として、職員を育てて指導する上での大切なことと、何より住民を一番に考えることの大切さを改めて教えていただきました。それは、先生のご講義だけでなく、座談会の終了時に、職員と一緒に、住民のひとりひとりに丁寧に挨拶をされていた姿からもしっかりと教えていただきました。極度の緊張から、涙した職員に、市川先生がそっとハンカチを差し出して「よく頑張ってますよ。大丈夫」と励ましていただいたことを職員一同忘れないでしょう。
市川先生に心より感謝申し上げます。また、これからも、ご指導をお願いたします。笛吹社協の地域福祉活動計画が、住民のための活動計画として、すばらしいものとなるように職員一同頑張って参ります。
(笛吹市社会福祉協議会 事務局次長 古屋)
笛吹20174
過分な評価を頂いて、私も感謝しています。そして、これからが本番。私も汗をかきたいと覚悟を決めています。(市川記)
投稿日 16年12月20日[火] 10:35 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
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