希望のある明日に向かって歩むぞメッセージ

児童養護施設でファミリーソーシャルワーカーをしています。市川先生、岩◎さん、そして皆さんの言葉に日々励まされています。

 東京では2月末から学校や幼稚園が休校・休園となってから、3月・4月・5月の3か月間は完全にお休み、6月になってようやく分散登校が始まったところです。完全に元通りの学校生活に戻るのは、順調に状況が収束しても、今月下旬から7月になる見込みです。

 これだけ長い期間が休みになることはもちろん子どもにとっても職員にとっても初めてのこと。「毎年の夏休みでも1か月以上休みだったじゃないか」という意見もありましたが、夏休みであれば、学校のプールがあり、キャンプなどの行事があり、映画や花火大会を見に行ったり、受験生は夏期講習だし、毎日部活やアルバイト漬けという子もいます。感染症の脅威と闘いながら、施設の敷地から何十人もの子どもたちが一歩も外に出ないような生活が何か月も続くことは、誰も経験したことがありません。

 家庭の保護者にとっても、子どもの夏休みというのは負担があります。朝食の片づけが終わったと思ったらもう昼食の準備と、早く2学期が始まってくれないかなと思うものですが、当園の場合は本園に30名以上、それに3か所のグループホームにそれぞれ6名の子どもたちが生活しています。この人数がこれだけの長い引きこもり生活で、大丈夫かと心配していましたが、子どもというのはやはりたくましいもので、午前中は学習・午後は外遊びという生活リズムに適応し、もちろん小さな不満はあったものの、大きな問題は起きずに過ごせました。

 職員一人一人の日々の働きもさることながら、多くのご支援をいただきました。特に唐突にやってきた「リモート学習」の波。教育委員会からの調査に「子どもが使えるPCが部屋に1台ずつある」と回答したところ、小中高校すべてでリモート学習を行いますとの通知。PC1台を多いところでは子ども6人で使わなければいけない状況になりました。しかも「決まった時間にZOOMでホームルームで出欠確認をします」などと言われ、複数の子が同じ時間に重なったらどうにもできない…と困っていたところ、ご寄付でPCやタブレットを用意していただけることになり、急遽各ホームへWifi環境を構築して乗り切りました。本当に感謝です。

 余談になりますが、特に学校関係のICT化の推進と守秘義務は矛盾しませんか?利便性と施設以外の保護者の総意を理由にして、顔写真や氏名といった子どもの個人情報をネット上に出すのが当然と言わんばかりのさまざまな要請に対して、日々頭を痛めています。出せませんから。

 さて、厚労省によれば、この3月の虐待件数は昨年よりも12%多かったそうです。 先ほども書きましたが、普段はそれぞれ別の場所で活動している家族がずっと一緒に家で顔を合わせているという状況は、時にストレスを抱くことがあります。食事の準備や片付けなど家事負担も増えます。休業で収入が減るという経済的なダメージもあります。STAY HOMEというこの密室の中で、虐待やDVのリスクが高くなることは容易に予測できます。

 施設の中で私の役割は、虐待など不適切な養育によって、家庭から保護され施設で暮らす子どもたちを、再び家族のもとに帰すための支援です。日々電話や面接で保護者と接していると、コロナとは関係なく、この人たちは、家庭の中でストレスにさらされ、負担を強いられ、経済的不安の中を生きてきたことが分かります。そして周囲に信頼できる相談相手も味方もおらず、自分がなりたかった親の姿とはまるで違った状況になっていることに打ちのめされています。

 生活や養育におけるさまざまな課題が解決できるよう、保護者に対し時に励まし、時に支えながら、さまざまな機関との連携をもとに親子の再統合を支援しています。なぜならば、暴力などの虐待の被害を受けていたとしても、施設に来た子どもたちの多くは、家に帰って家族とまた一緒に暮らしたいと思っているからです。その願いをかなえることは児童福祉法第48条の3にあるように、施設の役割です。もちろん例外はありますが、多くの子どもは、18歳で高校を卒業するまで家族と離れて暮らすことを求めていたわけではなく、ただ家族と仲良く暮らせるようにしてほしくて、支援を求めたのです。

 コロナ第2波や経済不況など、今後も楽観できない世の中の状況ではありますが、これからもひとつひとつの課題、そしてひとりひとりに向き合いながら、日々の働きを続けていきたいと思います。

 皆様、これからもどうぞご活躍ください。             N

コロナの脅威に直面しながらも、新たな挑戦が始められています。

「未来の豊かな“つながり”のための全国アクション」ホームページ https://www.tunagari-action.jp

埼玉県社協の取り組みです。「できるだけ多くの情報を発信し、参考にしていただくことで、地域福祉活動が維持・発展していくことに、少しでもつながればと思っております。」とのこと。

【シャキたま生活支援コーディネーター活動紹介】

HTTPS://WWW.FACEBOOK.COM/FUKUSHISAITAMA.SYAKITAMAKUN.SC/

奥田知志(抱樸理事長)さんからの呼びかけ

皆さん、こんにちは。お元気ですか。奥田知志(抱樸理事長)さんより、以下のメールが届きましたので、掲示しました。奥田さんの活動に対し応援したいと思います。

コロナ緊急|家や仕事を失う人をひとりにしない支援」と題し、4/28から初めてのクラウドファンディングに挑戦中です。    https://readyfor.jp/projects/covid19-houboku
開始から6週間が経過し、これまで2000人近い方々にご支援を頂きました。まもなく3000万に届きそうなのですが、この3000万円までは、村上財団が「同額を寄付(寄付が2倍)」というマッチング寄付を提供して下さってます。
その村上財団の創設者、村上世彰さんと抱樸の奥田理事長のオンライン対談を今週末おこないます。withコロナ時代の社会と経済はどうなるか、日本の抱える格差の問題、寄付文化の話など、ご期待下さい!
6/13(土)20時~21時 対談番組 #村上さんに聞くお金の使い方 【出演】村上世彰(村上財団) 奥田知志(抱樸理事長)    https://www.youtube.com/watch?v=yMFOIYEJ1Cg

1億円で行う事業に関しては、6/9に、「住宅提供全国展開に向けて」とパートナー法人会談を行い、最初のコロナ緊急事態宣言の出た北海道、関東圏の千葉、そして大阪の3団体が、それぞれの状況と構想を語りました。こちらもご覧ください。    ▼コミュニティワーク研究実践センター(北海道)    ▼生活困窮・ホームレス自立支援ガンバの会(千葉)    ▼釜ヶ崎支援機構(大阪)    司会:奥田知志(抱樸理事長)    https://www.youtube.com/watch?v=_ugN9Hrloec
    

 家を失うことは、いのちの危機です。コロナ関連死を食い止めたい。この働きを全国で行えるように、引き続き7/27までクラウドファンディングの応援を、どうぞよろしくお願いいたします。
※毎週【火曜・土曜】にyoutubeで報告や対談で、抱樸の活動・理念をお伝えしています。チャンネル登録も宜しくおねがいします。https://www.youtube.com/channel/UCgRCvmRHJVIvv254i19rNWw
    

コロナ困窮対策事業に関するお問い合わせ    TEL 093-653-0779    NPO法人抱樸 総務部