思い出記2003年度(旅日記)-6
松江城
松江城は、宍道湖をのぞむ亀田山にあり、天守閣と石垣のみが残る城である。5層6階で、高さが約30メートル。景色が良いだけでなく、とても涼しい。私の好きな城の一つである。
松江城堀川めぐり
飛行機の時間まで約5時間。2度目の松江城に登る前に、お薦めの観光スポットを教えていただいた。松江城堀川めぐりである。宍道湖に伝わる川もあるが、これはあくまで松江城を囲む堀川を、船が約45分かけてまわる。お堀であるので、松江城が見えるスポットは限られている。しかしいたるところに橋があり、また横を走る道には、武家屋敷、小泉八雲の旧居等の名所が見える。なかでも私が気にいったのは、橋の数々。橋の下くぐりの旅でもある。数カ所では、船の屋根が低くなり、乗客も頭を低くする。また船が橋桁を擦りながら進む所もある。その橋の上には、車が走り、人が歩く。松江の文化を下から見るようで、とても楽しい。観光客シーズンには、15分ごとに船が出る。水の涼しさと、堀の高さ、橋の美しさ等を楽しむことができる。
下から見る雲と、上から見る雲は違う。下から見るより近いからかもしれないがさまざまな雲に出会う。出雲から東京に向かう飛行機から見えた雲のじゅうたん? のような雲を横切って着陸するには、大きな揺れを覚悟しなければならないのだが、離れて見ると、なかなか居心地の良いじゅうたんである。7月中旬。
雲の上の夕焼け
大分は晴天であったが、関東は大雨が降っているという情報が届いた。このような天候は、飛行機がとても揺れる。覚悟を決めて飛行機の乗る。
外を見ていると、雲が地上を覆っている。確かに、雲の下は雨だろう。雨雲を横切る時は、パイロットを信頼し、覚悟する。
「しばらくしたら、降下を始める」とのアナウンスがあった頃だっただろう。横に夕日が輝いていた。思わずカメラを取り出し写したが、雲がなければみられない風景。これも自然がつくり出すメッセージである。