思い出記2003年度(旅日記)-2
小泉八雲の家
熊本市内でラーメン店を探していると、小泉八雲が生活していた家にたどり着いた。ビルに囲まれた公園にある。静寂さと、背中にそっと吹きつけるような冷たい風を感じた。
車窓から
日没は、明日への希望である。三重県の経営セミナーで話させていただき、帰りの新幹線から見えた夕日は、社会福祉施設の将来とともに、いやそれ以上に、利用者の生活が向上し、利用者一人ひとりの喜びにつながるならば、私にとってもっとも大きな役割を担えたことになる。この夕日は、ねぎらいか、もしくは厳しい励ましか、今は分からない。ただ、私に分かっていることは、明日も歩み続けること。
雲のネッカチーフ
高知に向かう飛行機から、富士山を見ると、その頂きに雲がかかっていた。富士山は、その時々に、姿を変える。青い空に囲まれた晴天の富士山。厚い雲に包まれた恥じらいの富士山。そして夕日に照らされた赤光の富士山。それぞれに美しい。梅雨入りも近づく6月の晴天の今日、富士山は、雲のネッカチーフをつけていた。
「日本三大がっかり」
高知に立ち寄った旅人なので、高知ではなにが一般的なのか、生活文化なのかわからない。ただ気がついたことは、「はりまや橋」は、どの地図にも載っている、中心的場所であること。そして乗ったタクシーの運転手のほとんどが、「はりやま橋」の話をすると、「日本三大がっかり」の一つだと付け加える。第1は「はりまや橋」、第2は「札幌の時計台」、第3は「沖縄の○○」だそうだ。私が直接行った場所ではなかったので、沖縄の名前は思い出さない。確かに、20年近く前に高知に来て、「はりまや橋」を見に行った時には、その存在を通り過ぎて知った。でも、今は人工的でも川が流れ、なかなかの風情。そしてその近くに、たくさんのおいしい店がある。その中心が「はりまや橋」である。そして、「はりまや橋」を渡って走ってきた路面電車だと思うが、その電車の行き先の掲示を見て驚いた。その行き先は、「ごめん」。
高知空港の夕日
日本地域福祉学会全国大会が高知で行われた。理事会や特別部会での報告の責任を終え、帰りの飛行機に乗る時、夕日が目についた。とても穏やかな夕日、高知女子大学の先生方の大奮闘と学生の礼儀正しさ、もてなしの配慮を企画や運営のいたるところで感じていたことを思い出した。感謝である。
瀬谷の紫陽花
講演の後、今回の報告者であり、町内会の会長である方に、紫陽花が群生している川辺に連れていっていただく。
確かに様々な色の紫陽花が咲いていた。赤い紫陽花のためには、石灰が必要(アルカリ性の土を酸性にする)で、そうすると紫陽花が青くならずに、赤くなるとのこと。
紫陽花の花言葉は、○○。地域福祉にふさわしいかもしれない。
2003年6月