社会福祉関連
「のわみ相談所」で学ぶさまざまな出会い
2014年9月、愛知県一宮で活動する「のわみ相談所」を訪問しました。同相談所の代表者、三輪憲功さんとは、9月27日、岐阜県で行われる全国ボランティアフェスティバルの「清流トーク・セッション第1部」でご一緒にシンポジウムを行います。そのため、私は、実際に活動を見て、肌で感じ、臨場感のある感想を参加者の皆さんにお伝えしたく、相談所を訪問させていただきました。
尾張一宮駅の改札口を出て、おまわりさんに行き方を聞きしました。名前を伝えると、「ああ、のわみですね」とすぐに道を教えて下さり、自然な対応に私は驚きました。
近くに行き、電話をおかけましたら、三輪さんは、相談所の前で待っていて下さいました。遠くから、三輪さんが高齢の女性とお話をされている姿を見ましたが、その方が、以前相談所の利用者の方で、今はボランティアとして関わっておられる91歳の女性だということを、後でお聞きしました。
相談所に入り、お話をお聞きすることができました。写真のように、1階が相談所、2階がシェルターです。


三輪さんと(相談所内部)
相談所の事業は以下の通りです。
①日本人・外国人の生活・労働相談、支援
②ホームレス・生活困窮者支援
③シェルターの運営(宿泊、食事、衣類、日用品の提供)*6ヵ所<DV専用シェルター2ヵ所>
④フードバンク活動
⑤生活困窮者自助組織(救生の会)の運営 *約200人、月2回(学習会、炊き出し)
⑥のわみ断酒会の運営
⑦共同墓地・位牌堂運営事業
⑧チャリティピアノリサイクルの開催
⑨医師による無料健康相談(月3回)
⑩便利屋 *大工、塗装、引っ越しの手伝い、修理、清掃・・
短い時間でしたが、活動現場を訪問して三輪さんからお話をお聞きし、実践の意味を以下のように感じました。
⑴ホームレスは、「居場所」がない人のことであり、家がない人(野宿者)ではない。私たちは、引きこもりでも外国人でも、(「衣食住」の優先ではなく)「住食衣」を基本として支援している(「居住〔居場所〕福祉」)とのこと。
「住まいが当事者を変化させる」と三輪さんは言われましたが、私は、「一人では何もできない。人を頼れ。何度でもここにくればよいというお節介。あなたのことを気にしていますよという言葉と生き方が大切であり、<寄り添う>ことが、<寄り添われる>ことにつながっていく」という言葉が強く印象に残っています。つまり、家という建物に心を入れ込み、絆をつくっていると思いました。だからこそ、利用者は明日に向かって歩む決意ができるのではないでしょうか。
サポートセンター
企業内シェルター
⑵活動は、①当事者主体、②ボランティアの参画(当事者→支援者)、③市民理解促進、④あらゆる階層のネットワーク化 の4原則で行っているそうです。私は、当事者自身が家を設計し、組み立て、そして住むというプロセスから互いの絆が生まれ、生きていく場と自信、住まいに対する愛着が生まれてくるのではないかと思いました。そして、野宿者本人の力が活かされ、意欲が生まれ、自分で生きる場を見つけることができると思いました。


利用者自身によるシェルターの建築
⑶「念じれば通じる」・・・協力者は集まってくる。
協力者は、議員、スーパー、民生委員、商店、銀行、ボランティア200人ほど。個人・企業の寄付は 2千件を超える。民間企業の協力(人材派遣会社を含む15社程度)で就職のあっせんを行っているそうです。三輪さんは、こうした「寄り添い」型の支援は、その「志」が確かなら、仲間が集まり、それが新たなつながりを生み、さらなる活動に結びつき、積み重なっていくとおっしゃいました。だからこそ、市民や企業から品物、お金が届けられる。

フードバンク。企業等から、たくさんの食料が寄付され、それを材料に食事が作られ、配達されます。
活動は、名古屋から始まり、稲沢へ移り、一宮市に定着したとのことです。18年前に、図書館通いをしながら、ご自分の生き方を模索なさったおられた時、公園で寝ているホームレスと出会ったそうです。その後、三輪さんは高台から公園の様子を見ていたとのこと。通行人は、皆、ホームレスを避けて歩いて行ったそうです。それを見て、駆け寄った人が、三輪さんでした。「ホームレスは、生きていく勇気を与える」「問題がたくさん起こることは、生きている証拠」との言葉が、私に説得力をもっていると思いました。
投稿日 14年09月14日[日] 8:51 AM | カテゴリー: 社会福祉関連
2014年9月中旬、石巻市に行きました。たくさんの方々が、復興を目指して努力しておられましたが、年々、地域福祉問題は深刻化していると思っています。被災地の現状を忘れてはならないと思います。
訪問して3日目に、牡鹿半島の支所を訪ねました。行き帰りにたくさんの浜を通りました。港は、復旧しているところも多く見られましたが、壊滅的な打撃を受けた住居地域では、家の土台を残して、復旧はなされていませんでした。今後、それぞれの浜ごとに高台に移転する予定だそうです。
たまたま、石巻市社協の友人が運転して下さった車を降りて、その実情を写真に撮っていましたら、浜から少し離れた家の片付けをしている方々を見ましたので、どこのボランティアかと思い、近づいていきましたら、「先生じゃないの」という声が聞こえました。驚いて呼ぶ声をたどると、その先に卒業生の吉村誠司君が働いていました。私は、うれしくなり、思わず駆け寄りました。
彼は、被災後からずっと牡鹿半島等の復旧のために石巻市で活動しています。今は、壊されそうになっていた古民家を購入し、皆の力で改修し、喫茶店等にして、この古民家を拠点に、観光地であった地域の復興に貢献しようとしていました。私は、吉村君の思いを知り、強い感動を覚えました。
「一本の木を植えなければ、砂漠の緑化は始まらない」という、森がどんどん砂漠化しているアフリカで、もう一度、森に戻そうと働いているNGOのメンバーの言葉を思い出しました。
頑張ってほしい。吉村君は、私が誇る教え子の一人です。

海岸線をはしる道路から見た住宅地跡(奥には、古民家が見えます。写真を撮る時には気がつきませんでしたが、向かって右側で吉村誠司君が働いていました)

古民家の正面

古民家の内部(指さす先は、津波が到達したところ)

古民家の裏の蔵(この蔵は、100年近く前に来た大津波にもたえ、2011年に再度の津波を受けても、残ったそうです)
この古民家を改修し、食堂にするには、長い時間がかかるかもしれません。しかし、関わっている方々は、やり遂げるでしょう。そのためにも、たくさんの方々の支援が必要です。「古民家再生IBUKIプロジェクト」(一般社団法人OPEN JAPAN)の取り組みを、より多くの方々にご理解いただき、ご支援を賜ることができますことを、切に願っています。
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古民家再生IBUKIプロジェクト2
投稿日 14年09月13日[土] 9:06 AM | カテゴリー: 社会福祉関連
2014年8月30日、笠岡市福祉大会で講演させて頂きました。テーマは、「福祉施設・団体・住民のネットワーク形成と住民主体の活動の必要性」です。笠岡市においては、社会福祉の実績が積み重ねられており、社会福祉協議会の会長は、全国でも有名な児童養護施設の責任者。講演に先立って、福祉に貢献してこられた方々の表彰があり、その地道なお働きに敬服しました。


また、私が驚いたことは、豊かな自然の実りです。道の駅には、たくさんの魚と果実、野菜が並べられていました。

さらに、仏教の信仰の歴史は、笠岡市の特徴です。四国88カ所巡りは、弘法大師信仰の一つと言われています。笠岡市にある神島霊場88カ所は、約250年前、笠岡の人今田彗弦氏が、大師の夢告により開創。島は周囲16キロで、地型、気候、風土が本四国に類似しているとされています。また、私が宿泊した駅近くの「辻与旅館」は、犬養毅元首相等が何度も通った老舗旅館だそうで、本当に風格というものがあり、歴史を感じました。さらに、近隣には、歴史をもつ寺や教会があり、豊かな文化と信仰豊かな土地柄を感じました。
神島霊山

遍照寺多宝堂
大仙院

浄心寺

金浦西浜教会
旅館
笠岡市の方々が、神への信仰と人への思いやりを大切にしていることを感じた2日間でした。
投稿日 14年08月30日[土] 9:29 PM | カテゴリー: 思い出記,社会福祉関連
2014年7月29日(水曜日)に、下関市地域福祉推進大会で講演をさせて頂きました。下関市は、坂道の多い地域ですが、その分、地域の助け合い活動が活発な市だと思いました。
前日、豊城東自治会を訪問しました。長府駅がからタクシーで約15分ほど丘に向かって走りますと、自治会館がありました。自治会の戸数は130戸、人員320名で、2011年段階で、高齢化率は36.7%に達していました。自治会は、3年前にサポート隊を発足させ、「高齢者。お一人様、不自由な方を対象に、話し相手、電球などの取り替え、水回りの簡単な修理、庭掃除、庭木の伐採、買い物、簡易な家具の移動」をサポートするようになりました。高齢者自身も、担い手として参加し、地域の支え合いのメンバーになり、「一生現役いきいき活動」「安全・安心で温かい町づくり」「一人ひとりが健康づくり」の町づくりを目指して活動しておられました。
2013年より、自治会組織の中心に福祉推進の企画、新しい活動計画の策定等を行う福祉推進委員会を位置づけ、また自治会役員会の下に、サポート隊、ふれあい・いきいきサロン、リフレッシュ豊城東(自主活動グループ)を置き、支え合いを強化していました。日頃の町内行事が活発であったこと、自主活動が盛んであったこと、知識・技術・技量の持ち主が多い等の強みを積極的に活用した取り組みでしたが、このような活動が下関市の地域福祉の基盤をつくっていると思いました。

また、当日の午前中に、日本福祉ルーテル下関教会牧師竹田大地牧師ご夫妻と、合同会社「有歩道」を訪問しました。有歩道は、居宅介護支援事業所、デイサービスセンター道、お年寄りの住まい道がある下関市本町の本店、デイサービスセンターさんぽ道、お年寄りの住まい道の家がある唐戸店、通い所歩き道、住まい所道の家、集い所より道、旬肴旨酒処一颯のある赤間町の商店街という3カ所の地域拠点を運営しています。まちづくりの視点、運営の柔軟性、地域への広がり等、多くを学ぶことができました。



下関NPO1 下関NPO2 下関NPO3
午後2時より、「これからの地域福祉と住民参加によるまちづくり」というテーマで話させて頂きました。そして、下関市の伝統と文化、地域の根底を築く絆を大切にする自治会活動、さまざまな地域福祉活動を学び、下関市の成熟した福祉文化と明日の社会を切り開こうとする熱き思いを確信することができました。是非、日本全国に発信して頂きたく思っています。

投稿日 14年07月26日[土] 10:50 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
大学教育の質の保証
参照基準
日本学術会議社会学委員会は、大学における社会福祉分野の質保証について報告をまとめ、公開しました。今回の21日に大正大学で開催された以下のシンポジウムは、改めてその意味を確認するものでした。
私は、指定討論者として、以下のことを申し上げました。 「学術会議連携会員として、また日本社会福祉士養成校協会前会長白澤先生を長とし、現副会長上野谷先生、前副会長で現相談役である3名を作成委員としている今回の報告書に対し、責任をとる立場であり、その意味で意見を申し上げたい。
1.今回の報告は、各大学の多様性を尊重し、今後のカリキュラムの選択肢を提示した意味で、現実にあったものである。
2.市民性の涵養をめぐる専門職教育と教養教育についての記述は、福祉教育の根幹である。すべての学生に対する福祉学教育は、意義がある。但し、自分の将来に向けて、ソーシャルワーカーとしてのアイデンティティを養う教育も重要視する必要がある。
3.国際NGO論やNPO論、まちづくり論等の幅広い学問を取り入れたカリキュラムの可能性を模索している。
4.価値を踏まえて役割を実行する福祉マインドを示した。そして。獲得すべき基本的能力を、①個人の尊厳を重視し支援する能力、②生活問題を発見し、社会化・普遍化する能力、③社会資源を調整・開発する能力、④社会福祉の運営に貢献する能力、⑤権利を擁護する能力、⑥個人の力を高め社会を開発する能力と示した。
5.社会福祉専門職間のネットワークに留まらず、保健学、医学、看護学、教育学、介護福祉学等の隣接科学との連携教育を推進し、他領域の従事者とのネットワークを模索し、幅広い知識をもったソーシャルワーカーの養成を目指した点で、現場に通用する人材の育成に寄与する。
6.諸外国の専門職教育との連携を主張している。」
未来を切り開く社会福祉専門職教育の存在意義を、広く示し、幅広い理解を得るためのさまざまな行動が行われている。社会で本当に大切な役割を担うソーシャルワーカーの教育の意味を知って頂くさまざまなチャレンジをしていきたい。
投稿日 14年07月24日[木] 10:28 PM | カテゴリー: 大学関連,社会福祉関連
何回目の会だったでしょうか。2001年、ルーテル学院大学で開催されたなんじゃもんじゃの会の案内には、以下のように書かれていました。
「ご案内
なんじゃもんじゃの会は、社会福祉に携わる者が、日頃直面する課題や取り組み方策等の情報交換と親睦を兼ねて、自主的に集まる場を言います。今回は、特に行政では部長、社協では局長になられる前の方々が、自由に、肩書を外して話し合う場を考えております。
皆様方にご参加いただければ幸いに存じます。
日:2001年9月22日(土曜日)
時:13時〜17時
場所:ルーテル学院大学 三鷹市大沢3ー10ー20
なお当日は、土曜日のため電話連絡がつきにくいので、担当の方の携帯にご連絡なさるか、市川の携帯にご連絡ください。
プログラム
13:00〜13:10 オリエンテーション
13:10〜15:00 報告
1.介護保険の現状と課題(渋谷区高齢者福祉課長千葉博康氏)
2.高齢者福祉の現状と課題(三鷹市介護保険課玉木博氏)
3.小地域福祉活動の現状と課題(世田谷区社協古閑学氏)
4.子育て支援施策の現状と課題(三鷹市吉岡雄司氏)
5.障害者福祉の現状と課題(武蔵野市江幡五郎氏)
15:15〜16:30 分科会
上記テーマで小グループの情報交換を行います。
16:35〜17:00 討議報告
17:45〜19:45 懇親会 」
そもそも、なんじゃもんじゃとは、「見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称」と言われています。型にはまらず、自由に、なんらの拘束もなく、率直に、日頃の悩みを気軽に話し合い、互いの働きを語り合い、意見を聞き合う場を設けようと、私が関わりのあった自治体の責任者の方々と話し合って、なんじゃもんじゃの会をつくりました。なんじゃもんじゃの会は、互いの情報ネットワークをつくる場でもありました。
現在のなんじゃもんじゃの会の構成メンバーは、区部で千代田区、世田谷区、練馬区、市部で小金井市、西東京市、調布市、三鷹市、武蔵野市の行政、社会福祉協議会です。私は、長いところで30数年前より、短いところでも約10年前より、さまざまな形で関わらせていただいています。私にとって、参加者は、社会福祉施策や活動を一緒に考え、作り上げてきた方々です。当初の責任者は世代が代わりましたが、今でもお付き合いのある方々は少なくありません。
ただ、土曜日であるにもかかわらず、参加者は100人を超え、事務局を引き受けてくださる自治体や社協の負担が重いことが、毎回の悩みです。
今回も、三鷹市が事務局になり、7区市の他、ルーテル学院大学社会福祉担当教員、地域医療機能推進機構、厚生労働省、全国社会福祉協議会、神奈川県、東京都、東京都社会福祉協議会の方々も参加しておられました。
2014年度のプログラムは、以下の通りです。
なんじゃもんじゃの会 次第 (平成26年度 三鷹市)
日時:平成26年7月12日(土)
13:30~17:30
会場:ルーテル学院大学トリニティホール(三鷹市大沢3-10-20)
(開場・受付開始 13:00~)
1 開 会
13:30~13:40
(1)開催市挨拶 (三鷹市副市長 津端 修氏)
(2)会長挨拶 (ルーテル学院大学学事顧問・教授 市川一宏氏)
(3)資料確認
2 議 事
テーマ「地域包括ケアをめぐる取り組み」
(1)基調講演
講 演<1> 13:40~14:20(質疑含む)
『介護保険改革と地域包括ケア』
講師 遠藤 征也 氏(厚生省老健局振興課総括課長補佐)
講 演<2>14:20~15:10(質疑含む)
『地域包括ケアをめぐる取り組み』(近年の諸関連改革をふまえ)
講師 和田 敏明 氏(ルーテル学院大学大学院社会福祉学専攻主任)
(休 憩 15:10~15:25)
講 演<3>15:25~15:50(質疑含む)
『東京都における地域包括ケア』
講師 東京都福祉保健局高齢社会対策部介護保険課長 榊 美智子 氏
(2)グループディスカッション 15:50~16:50
(3)話し合いの共有 16:50~17:15
(4)総括(各区市の責任者) 17:15~17:30
3 閉 会 17:30
☆懇親会☆ 18:30
私は、今、地域福祉には、以下のような課題があると考えております。
1.地域における孤独死、孤立、虐待、行方不明、貧困による子どもの学習の機会の喪失、子育て中の親、介護している家族の混迷等々、地域でたくさんの問題が顕在化している。そして、それに対応してきた町会、民生委員・児童委員等も様々な課題に直面している。
2.2015年に実施される生活困窮者自立支援法に基づく支援、社会的養護に関する改革で示される児童虐待予防と子育て支援、高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画に示される地域包括ケアは、どのような地域をつくるのかという共通の取り組みを必要としている。特に人口に占める高齢者の割合が急激に増加し、認知症、一人暮らし、老々介護、認知症の高齢者が認知症の家族を介護するという状態が増加する2025年をにらんで、今から取り組んでいかなければならないことは多い。
3.社会福祉法人も、どのように地域貢献に取り組むか、緊急の課題としています。関係者が、今、同じスタートラインに立ち、取り組もうとしている。
4.今までの行政施策によって築かれた圏域、施策の拠点が錯綜し、システムの再編が必要とされている。
5.福祉領域間、医療と介護・福祉、教育や就労、防災、まちづくり等他領域との協働が実際には難しい。
これらの課題への取り組みは、「どのような地域をつくるのか」「住民、ボランティア、民生委員・児童委員、社会福祉法人、民間事業者、行政、社会福祉協議会がどのように協働していくか」という目標において共通していると思います。
ちなみに、行政の審議会に出て、差を感じることがあります。住民が要望のみを言う地区と、問題を指摘しつつも、自らの役割を提案する地区とがありますが、私は、後者に期待しています。また、行政も、以前の計画策定は、当時者、家族、住民、事業者等から十分なヒアリングをしないまま、内容を固めていく「アリバイづくり」計画でしたが、今は、問題を共有化し、目標と役割を合意し、協働で取り組むシステムが定着してきました。簡単に解決できる問題は少ないのであって、たえず確認し合って計画を実現していくことが大切と思っています。
今回も、参加者は、多くの収穫をもって帰られました。そのことが、種になって、各自治体で実を結ぶことができることを切に祈っています。
ルーテル学院大学 学事顧問・教授 市川一宏
基調講演

ディスカッションの分かち合い
投稿日 14年07月14日[月] 5:35 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
日本ケアシステム2014
20数年前から、「まごころサービス」日本ケアシステム協会と関わりを持たせて頂いた。1990年に出版された黒田輝政・兼間道子編『在宅ケアの展開』(ミネルヴァ書房) では、山下隆資・黒田輝政・鎌倉伊都夫・須加美明・袖井孝子・藤武・吉沢勲・西山和子・高橋英与・早原敏之・細川勝久・竹森康彦・稲川利光・兼間道子・川上美佐子・堀口大作・近藤圭子・仲丸美知子とともに私も執筆させて頂いている。それから現在に至るまで、非営利民間社会福祉の様々な試練を本協会は乗り越えてきた。私は、その証人でもある。
投稿日 14年07月13日[日] 10:00 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
なりまパワーアップカレッジが、本年で、第6期になる卒業生を送ることができたことは、本当にうれしいことです。私は、準備段階より関わらせて頂き、たくさんの貴重な体験をしてきました。特に、卒業生の活動が地域に根付き、広がってきたことを実感し、感慨にたえません。それぞれの力強い活動は、もう私には制御不能。このような学びの機会をつくり、強く推進して下さった故志村豊志郎前練馬区長に心より感謝し、つつしんで、哀悼の意を表したいと思います。
学長としての祝辞
第6期生の皆さん、卒業おめでとうございます。この2年間のそれぞれの努力に敬意を表し、「ふるさと」というテーマのお話をさせて頂きます。
「ふるさと」の歌は、卒業していった方々がオカリナやハーモニカ、6期生で結成された「ソーレ」で演奏なさった曲でもあります。では、皆さんにふるさとはありますか。かつて住んでいた所ですか?自分の幼い時に、青春時代に住んでいたところでしょうか。
本年の5月26日、陸前高田市に行きました。宿泊したホテルはキャピタル1000。ホテルの名前に数字の1,000が付いていますので、ご存知かもしれませんが、千昌夫が生まれた町でもあります。千昌夫の『北国の春』では、「季節が都会ではわからないだろうと 届いたおふくろの小さな包み あの故郷(ふるさと)へ帰ろうかな 帰ろうかな」と歌われ、母親の姿が故郷への思いを強くさせます。
しかし、私が行きました時には、陸山高田市の歌に歌われた自然はまったく見られませんでした。7万本あった高田松原の木々は流され、唯一、一本残った奇跡の一本松が保存されて植えられていました。そして復興のため、近くの丘から土が運ばれ、地面を高くして町を再建する工事がなされていました。
目に見えるふるさとの姿は、多くを失いましたが、私がある若者に「これからのどのような陸前高田をつくっていきたいですか」と聞いた時に、帰って来た返事は、「昔のような豊かな自然と、被災した時に皆で助け合った強い絆のある町です」というものでした。
私は、思っています。私たちは、今、様々な困難を生み出している、それぞれが住んでいる地域を「ふるさと」にできないかと。ねりまパワーアップカレッジで養ったそれぞれの力を合わせて、新たな「ふるさと」を作り上げていく。その思いを支援する「ふるさと」として、ねりまパワーアップカレッジはたえずあり続けていくと思っています。
卒業おめでとうございます。

投稿日 14年07月10日[木] 4:12 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
私と長野市社会福祉協議会との関係は、20年近くになりましす。私の長野市社協への思い入れは、決して小さくありません。
感謝しています。
長野市社協広報
長野市社協地域福祉
投稿日 14年07月09日[水] 9:24 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
調布市とルーテル学院大学との相互友好協定に関して、調布市から、以下の記事が出されました。
「6月16日(月)午前10時00分,調布市役所でルーテル学院大学(三鷹市)との相互友好協力協定を締結しました。江藤直純学長,市川一宏学事顧問と長友貴樹市長が協定書に署名を行いました。本協定は,文化,教育,学術の分野で援助,協力することにより相互発展を図ることを目的として,地域の福祉向上,福祉人材の育成支援,生涯学習,教育などに関することでの協力となります。
ルーテル学院大学は,これまでも地域福祉及び高齢福祉分野において,調布市の各種審議会等の委員や顧問を担うなど,長きに亘って市の福祉分野の計画づくりに御協力いただいております。
調印後のあいさつで,長友調布市長は「福祉部門で多大なる御協力をいただいていたルーテル学院大学と協定を締結でき大変嬉しく思う。この協定を契機に,さらに良い事業ができればと思っている」と話していました。
また,江藤学長から「今回の協定が,本学の研究や教育の資源で地域社会に貢献するための具体的な手がかりとなるよう望んでいる。」との挨拶をいただき,市川学事顧問からは,「育ってきた木に「つぎ木」をしていくように,今まで市民や行政、そして民生委員や社協等の関係団体が築いてきた地域福祉をもとに,調布市にあったプランをどう作っていくか考えていきたい」とのお話をいただきました。今後は,地域福祉の向上や福祉人材の育成・支援,教育に関することなどの具体的な事業の連携を検討していきます。」
また、読売新聞でも、以下の記事が出されました。
「調布市とルーテル学院大学(三鷹市)は16日、地域福祉の向上や人材育成などの分野で相互連携する協定を締結した。同市が周辺大学と同様の協定を結ぶのは7校目。ルーテル学院大学には、「地域福祉開発」など福祉に関するコースがあるほか、多くの教員が自治体の福祉行政の会議に委員として参加している。調布市でも、同大の教授が地域福祉計画を策定する会議の会長を務めており、より連携を強化することにした。具体的には、同大の協力を得て、子育てや障害者理解に関する市民向け講座の開催などを検討していく」(2014年6月17日武蔵野版)
今は、日本社会が様々な深刻な問題を生み出しています。貧困、自殺、孤立と引きこもり、虐待等の問題が毎日マスコミに取り上げられ、そのたびに、心は凍り付きます。私たちの生活はどのようになっていくのでしょうか。
私は、コミュニティの再生が求められていると思います。それぞれの地域に相応しい、安心して生活できるコミュニティを再生しなければ、私たちの未来は描けません。
本学大学院社会福祉学専攻主任和田教授とともに、私も、市民の方々、当事者の方々、専門職等々と協働して、調布市らしい、地域福祉の創造、地域の再生に取り組んでいきたいと思っております。

左より、市川、長浜市長、江藤

市の幹部の方々と江藤、市川、高瀬事務長
写真は、調布市より提供して頂きました。 感謝。
6月27日付けで、キリスト教インターネットメディア「クリスチャントゥデイ」にも取り上げられました。
→詳細はこちら
投稿日 14年06月22日[日] 9:30 PM | カテゴリー: 社会福祉関連
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