社会福祉関連
①近況:健康第一、アンチエイジングを思い立ち、3年くらいサボっていた宅トレを再開しました。筋肉痛が翌日ではなく翌々日にやってくるくらいダメな筋肉でした。まずは3ヶ月続けようと思います。
②コロナ禍における今の思い:東京の緊急事態宣言を受け、大学の授業がズームに切り替わりました。せっかく対面で授業ができる喜びをかみめていたのに残念です。インドの惨状のニュースに接し、昨年度より感染拡大を懸念しています。学生の実習にも影響するので重く受け止めざるを得ない昨今です。
③ルーテル学院への思い等:今年度就任した同僚が心理の修士課程をルーテルで学んだ方で、思い出話で盛り上がりました。学科は別でも、アットホームな大学だから卒業生が共有できることが多いと感じています。また、最近、実習指導や実践現場における連携場面で、ソーシャルワーク実践は価値や倫理が重要だと考えることがありました。思い返すと、多くの専門職が「ああ、あの家族は共依存だから」「ああ、あのお母さんはちょっと認知が入っているから」など、見方によってはスティグマの要素が強い言葉で安易にアセスメントしてしているのが気になっていました。SWは利用者がそれぞれ生きている生活の文脈をどう読み解くか、もっともっと豊かな言葉で表現する必要があるのではないかと思うのです。
ルーテル学院大学の先生方は、ソーシャルワークの価値や倫理についてブレることなく教えてくだいました。制度や政策がいかに変遷しようとも、教えてくださったことは、変わりなく、私のソーシャルワーク実践の礎になっています。 西田ちゆき
投稿日 21年05月04日[火] 9:59 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,大学関連,希望ある明日に向かってメッセージ,社会福祉関連
ルーテルを卒業し、25年以上になります。児童養護施設に勤務し、現在は自立援助ホームでの働きを許され、神さまの御心にかなう実践をと、祈りと感謝をもって、用いられているところです。間違い、見失い、迷うことの多い日々でありますが、そんな時よく、ルーテルで教えていただいた先生方の、お言葉が頭に浮かびます。(と言うと、さぞ真面目で優秀な学生だったかのようですが・・・笑 実際はそれには程遠く、市川先生の老人福祉論では試験の日に朝まで勉強していて寝過ごした私に、先生が代わりにレポート提出という救いの手を差し伸べて下さいました。大変不真面目な学生でしたが、ルーテルでの4年間は、友人や教職員の皆さまのおかげで大変濃密で実り多い4年間であったと自負しております。)
わたくしの入学式で学長が「一人ひとりと向き合うルーテルでの教育を受ける学生は、福祉の現場で、また社会に出た際に、一人ひとりを大切に寄り添う働き人になれる」と話された記憶があります。
このたび、市川先生にお声をかけていただき、初めてこの「希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ」を拝見させていただきました。先輩方や同級生など、ルーテルの卒業生がそれぞれの場所で、日々奮闘されている様子を知り、とても感動いたしました。そして入学式で学長が言われたことは本当だったと強く感じました。と同時に、「私はそうなれているのか?」と日頃の実践を振り返させられ、原点に還る思いがいたしました。自立援助ホームで出会う15歳から20歳までの子どもたち一人ひとりの生きにくさや、つまずきに寄り添えているだろうか?「早く」「上手に」「多く」「効率的に」「正しく」ということばかりに重きを置き自立することを強いらせてはいないだろうか。私がルーテルでしていただいたように、「その人らしく」「その人のペースで」「ゆっくり」「下手でも丁寧に」「間違ってもやり直せばいい」という姿勢で寄り添いたい、ルーテルで教わった目に見えないその人が持つ力を信じるということを改めて思わされました。
これまで世界中でどれほど、この感染症が一日でも早く過ぎ去っていくようにと、篤い祈りが捧げられてきたかわかりません。私たち自身の不安を取り除くためだけではなく、病に罹った方々の苦しみ、医療現場で戦っておられる方々の労苦、親しい方の命を失った方々の悲しみに思いをはせ、祈ってきました。しかし、この感染症が過ぎ去る日はまだ訪れず、現在日本では感染力の高い変異株のために、新型コロナ「第4波」が今までの波をはるかに上回るスピードで急拡大しています。ある日一人の子どもがこの状況を「あまりにも人間が勝手なことばかりするから、神さまが怒って人間に罰を与えているんだ」と言いました。そう感じるその気持ちを受け止めつつも、私はこう答えました。「神さまは罰をお与えになる方ではなく、私たち人間を深く愛していて下さり、その愛は私たちには計り知ることはできないのだ」と。社会で良しとされている「効率優先主義」でなく、目には見えない力を信じることを知っている私たちルーテル生は、肉に頼ることに制約があるこの状況下で、神さまの霊の力、(目には見えないが確かにあるもの)が現れるということを信じ、明るい未来に希望を持ち、歩んでいきたいと思いました。皆さまそれぞれの上に、神様のお守りと祝福が豊かにありますように。97年卒 MK
投稿日 21年05月01日[土] 6:36 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,大学関連,希望ある明日に向かってメッセージ,社会福祉関連
3月には卒業して社会に巣立っていく学生を見送り、4月には新入生が入学し、また新たな歩みが始まったという感動を繰り返して、今年で38年目になります。
この間をふりかえって、私は、さまざまな思いがわき上がります。大学を献身的にご支援下さった前理事長の故石原寛先生、現理事長の松沢員子先生をはじめとする、たくさんの方々への感謝、社会福祉、教育、医療、宣教、地域の現場で困難に直面する人と共にいる卒業生への敬意、全国各地、全世界でルーテルのミッションを掲げて働いている方々との信頼が、今までの私の行動の原動力になっていたと実感しています。
定年まであと2年となり、これからの自分の歩みを考えている時に、阿部先生よりお誘いがあり、阿部志郎監修・著『福祉に生きる君へ〜私は何を伝えてきたか』(燦葉出版社) に「専門職である前に一人の人間であれ〜阿部志郎先生との出会いをとおして」という原稿を書かせて頂きました。阿部先生には、自分が歩んでいく道に迷い、横須賀基督教社会館を訪問した大学生の時に始まり、今日に至るまでご指導頂いております。今回の原稿は、自分の原点を考える大切な機会になりました。
そして、今、新型コロナ感染症が拡大し、不安、恐怖、不信、怒りが生まれ、貧困、孤立等の負の連鎖が広がってきています。だからこそ、私は、大切なもの、大切なことを守る決意が必要だと思います。その中に「人への思いやり」を加えたい。そして、コロナウイルスの脅威にさらされている今、すべきことを考え、できることを実践していきたいと思っています。
今後とも、ご指導頂けますよう、お願いいたします。
2021年4月 市川一宏
投稿日 21年04月18日[日] 4:07 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,大学関連,社会福祉関連
埼玉県社会福祉協議会が発行する月刊紙S・A・Iに以下の原稿を寄稿しましたので、ご報告いたします。
投稿日 4:02 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,社会福祉関連
研究業績一覧(ホームページ公開用)
- 著書
・2021年3月「専門職である前に、一人の人間であれ〜阿部志郎先生との出会いをとおして〜」p.67〜p.111阿部志郎監修・著『福祉に生きる君へ〜私は何を伝えてきたか』燦葉出版
2.書評 他
・2020年5月「ボランティコーディネーターの皆さんへ〜皆さんへのエールと今の私たちにできること」『ボランティア情報2020年5月号』p.4〜6全国社会福祉協議会ボランティアセンター
・2020年7月東京都生活文化局「新しい日常における共助」におけるコメント。
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/chiiki_tabunka/chiiki_katsudo/kyouyo/0000001479.html
・2020年9月『日本の都市特性評価 Japan Power Cities DATABOOK 2020』森記念財団
・2020年9月東京都民生委員児童委員連合会『地域福祉の支え手としての民生委員・児童委員』DVD
・2020年10月全社協中央福祉学院社会福祉主事養成講座『特別講義:求められる社会福祉―コロナ禍における共生社会の再生をめざして』録画
・2020年10月「希望ある明日に向かって歩もう」やまばと534号 やまばと学園
・2021年1月全国民生委員児童委員連合会「民生委員・児童委員活動をすすめるために都道府県・指定都市民児協のリーダーに求められる役割」録画
・2021年2月福祉系大学経営者協議会勉強会「第2部シンポジウム「withコロナ時代の福祉専門職の育成を考える」-Zoom開催-『記録』(HP掲載)
・2021年3月「東社協のこれまでの10年とこれからの取組への期待」『創立70年記念 東社協の歩み この10年 平成23年(2011年)〜令和2年(2020年)』3月8日、p.3
・2021年3月「全国民生委員指導者研修会(第30回全国民生委員大学)総評」
・2021年4月「コロナ禍における地域ケアを考える」『S・A・I2021年4月号』埼玉県社会福祉協議会
・三鷹ネットワーク大学・ルーテル学院大学共催 新型コロナウイルス時代の地域ケアを考えるトークセッション【Zoom講座】~三鷹市・調布市・小金井市の現場から~中間報告
3.講演(研修会講師等)
・長野県地域福祉コーディネーター養成講座、東京都民生委員児童委員初任者研修、全国社会福祉主事養成講座、長野市生活支援コーディネーター養成研修・島根県民生児童委員会長副会長研修・栃木県民生児童委員会長副会長研修等
4.学会活動および地域・社会における主な活動 (学会の役員、査読委員、その他役割など)
<学会等の活動>日本社会福祉学会監事、三鷹ネットワーク大学副理事長
<法人の役員>・東京神学大学評議員・医療法人財団慈生会野村病院監事・東京都つながり創生財団評議員・東京都社会福祉協議会理事・福祉系大学経営者協議会理事
<委員会等>
・三鷹市介護保険事業計画検討市民会議議長『三鷹市高齢者計画・第八期介護保険事業計画』
・小金井市介護保険運営協議会会長『第八期小金井市介護保険・高齢者保健福祉総合事業計画』
・武蔵野市健康福祉総合計画推進会議会長
・調布市高齢者福祉推進協議会顧問『調布市高齢者総合計画(第8期)』
・世田谷区共同募金配分委員会委員長、世田谷区社協評議員専任・解任委員会委員長
・練馬区介護保険運営協議会会長『練馬区保健福祉計画・介護保険事業計画(第8期)』
・東京都社会福祉協議会総合企画委員会委員長、法人理事
・東京都高齢者保健福祉計画策定委員会委員長『第八期東京都高齢者保健福祉計画』
・共助社会を進めるための検討委員会委員長『令和元年度共助社会づくりを進めるための検討会検討結果報告〜2020大会を契機としたボランティア文化の定着に向けた新たな仕組みについて〜』(令和2年3月)、共助社会づくりを進めるための検討会社会貢献表彰専門部会会長
・全国ボランティア市民活動振興センター運営委員長、評議員専任・解任委員会委員長
・ニッセイ財団高齢社会助成審査委員
・寄り添い型相談支援事業等選定・評価委員会委員会委員(厚生労働省)令和3年度選定・評価
・『日本の都市総合力評価(JPCI)有識者委員会(Expert Committee)』 委員<社会福祉担当>(森記念財団)
投稿日 21年04月10日[土] 12:33 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,大学関連,社会福祉関連
日本ルーテル神学大学(旧名称)神学部キリスト教社会福祉学科を卒業して30数年が経ちました。桜の季節になると学内での花見宴会を毎年思い出します。寮生だった私は出身高校九州学院の先輩も多くいらっしゃったので、とても可愛がっていただき、相当やんちゃな自分に、市川先生をはじめ、先生方、職員の方たちにとてもよくして頂き、市川先生の授業のテスト当日に寝過ごして来ない自分を寮の部屋に起こしに来てくれたことを今でも思い出します(笑)。同期の友人や、ラグビー部の連中と30数年経った今でも連絡を取りあうと当時に戻ったような感覚になります。多くの仲間(といっても1学年35人くらいの時代ですが)との学生生活は人生の中でもっとも刺激的で人生観・福祉の考え方はラグビーに出会ったこと、教会に通ったことを含め間違いなく4年間で学んだことが今の自分の人格形成に大きく影響していることは疑う余地もありません。
現在、熊本出身ですが、地元ではない静岡県内の知的障がい者支援施設で寮長を任されています。東日本大震災から10年、熊本地震では高校、大学通しての先輩が天に召されました。令和2年度はコロナ禍で、入所されている利用者の生命を守るための対策を徹底し、幸いにも、職員、利用者の方に感染者をだすことなく現在に至っております。各地で施設内でのクラスターの報道があるたびに他人ごとではないことを感じています。
大きな災害を経験する度、コロナ禍で気持ちが張りつめた状況が続く中で支えとなるのは、全国各地で踏ん張っている先輩、同期の友人も苦しい環境の中にいてそれぞれの立場で頑張っていることです。福祉の仕事を志した覚悟を思い出させてくれる仲間と出会えたことを心から神に感謝し、ルーテル神大に行ってよかったと心から思います。ありがとうございます。
コロナウィルスの影響は今後も続いていき、この瞬間にも苦しい状況の中にいる仲間がいます。乗り越えられない苦難を神様は与えないことを信じ「ワンチーム」で乗り越えていきましょう!
ルーテル卒のブレイブブロッサム 杉原
投稿日 21年03月20日[土] 9:10 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,大学関連,希望ある明日に向かってメッセージ,社会福祉関連
2021年3月11日は、東日本大震災発災後10年の日。当時のことを、鮮明に思い出します。それ以降、私にとって石巻市は、特別な場所になりました。
そして、10年を経た今、改めて思います。あの時歌われた復興支援ソング「花は咲く」を歌い継いでいこうと。まだ復興の半ばである被災地から、この歌を歌い、次の世代に今までの、そしてこれからの取り組みを知らせていこうと。
また、日本全国で、今回の死亡者、行方不明者の数を超える人たちが、自殺、孤立死している現状に、少しでも挑戦したいと思っています。
すなわち、被災地支援を通して、今、日本社会が求めている「希望」と「絆」を再生していくこと。今は、それぞれの場で、互いに支えあい、生きていくことが大切な時期になっています。
私は、その基盤を築き、若者たちが、希望を持って生きていくことができる社会づくりに努力したいと再度思いました。
花は咲く 第2番
夜空の 向こうの 朝の気配に
わたしは なつかしい あの日々を 思い出す
傷ついて 傷つけて
報われず ないたりして
今はただ 愛(いと)おしい あの人を 思い出す
誰かの想(おも)いが見える 誰かと結ばれてる
誰かの未来が見える 悲しみの向こう側に
花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろう
石巻市日笠山公園の桜(2014年、病床にあった教え子に送り続けた桜の花の写真の一枚です)
備えあれば、憂いなし。どうぞご利用下さい。
投稿日 21年03月18日[木] 12:39 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,希望ある明日に向かってメッセージ,災害支援,社会福祉関連
私は、東日本大震災発災後10年を迎え、被災地で復旧・復興は進められたものの、未だ道半ばであると思っています。さらに福島原発の問題は、先がまったく見えない状態です。
私は、2020年3月末をもって、長らく担わせて頂いた「石巻市社会福祉協議会地域福祉アドバイザー」、そして石巻市の同アドバイザーの役割を終えました。ふりかえって。そもそも2011年3月11日の東日本大震災の被害状況を見て、いてもたってもいられず、毎年、何回か石巻を訪問させて頂きました。そして、今日にいたるまで、たくさんのことを学びました。
第1に、いつも一緒にいた家族が津波によって流され、家もなくなり、思い出のかずかずも失なった。当たり前の生活が出来なくなり、そんな失意の中でどう生きていくかを考えながらも、周りの人たちに支えられて共に歩もうと努力しておられるたくさんの方々とお会いしてきました。私は家族や友人との絆といった、自分にとって「あるのが当たり前」と思っていたことが、 実はそこに価値があるのだということを学びました。
第2に、生活の拠点を失った方々の生活を支える様々な支援を見て、学んできました。また自分たちで、コミュニティを再建しようとする住民による地道な活動に出会いました。社協職員や住民、民生委員、ボランティア、関係者等と地域の再建を目指した経験は、かけがえのない友情を築くとともに、地域福祉活動の原点を学ぶことができたと思います。
第3に、いくつもの大切な絆を失なった方に希望を届けられるのか。一人ひとりの可能性と明日への希望をどのようにお伝えすることができるか、私自身が問われていると思いました。そして、被災まもなく、まだ津波の跡が残っている市街地を歩いていて、ある看板を見つけました。そこには、こう書かれていました。 「できることから、始めよう」
私は、被災地で学んだことを活かし、コロナによって今まであった問題がより深刻化し、解決の糸口が見えない今、新たな共生の社会づくりに挑戦する時だと思っています。そして、10年を経て再び歩みを始めようとしている被災地の方々と共に歩みをそろえたいと思っています。
投稿日 21年03月17日[水] 7:04 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,災害支援,社会福祉関連
しなやかな心遣いは、人と人の関係を和ませます。この閉塞感の時代の中で、先を思い悩んだり、先走って焦たり、すぐ結果を求めがちです。しかし、問題や困難な出来ごとに向き合う中で、ちょうど飴玉を口の中でゆっくり転がしながら味わっていくように、物事にじっくり対応する姿勢が大切であり、その中で、忍耐する心が養われ、心が鍛えられやがて熟練したしなやかな心に達し、希望を導き出すと学んできました。心の健康が大事な時代であります。福祉の変革の時代だからこそ、鍛えられたしなやかな心を身につけて、希望を生み出す働きに共に携わってまいりましょう。 横浜の高山
投稿日 21年03月16日[火] 9:59 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,大学関連,社会福祉関連
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