民間社会福祉の現状と課題

 6月2日、全社協で全国ボランティア・市民活動振興センター運営委員会がありました。また、関係する会議や現場で、今日のボランティア活動の課題と可能性が話し合われました。以下がその概要です。

1.ボランティアコーディネーターの役割や養成、全国各地のボランティアセンターのあり方が、急激に変わる社会情勢、福祉の制度設計において、十分説明できているか。特に、介護保険等で地域福祉の制度化が図られ、生活医困窮者自立支援制度、地域共生社会の取り組みの中で、ボランティア自身が従来の考え方で十分説明できなくなっているのでは。

2.伝統的なボランティア活動団体、住民参加型在宅福祉サービス供給組織の継続性の問題が顕在化しています。また休止しているボランティア活動を再び開始することには、相当な力量が必要とされることが予想されます。今後、ボランティア・活動支援はどのようなことに取り組んでいくことが必要になっているのか。

3.コロナ禍にあってそもそもボランティア活動の内容の変化が見られているのか、現状把握が必要。コロナウイルスのワクチン申し込みに関し、大学生ボランティアが活躍しているという情報も入っています。ITを活用した取り組みも広がりを見せています。それらの検証が不可欠。

 コロナの影響で、生活問題はより広がり、深刻化してきています。この現状に対して、どのような取り組みが必要か、多くの団体が検討を始めており、それぞれが置かれている場で、上記1〜3の議論を進めていくことが必要と考えています。また、ご報告させて頂きます。

なお、IT活用に関わるNPOの状況調査がばされましたので、お知らせします。

https://www.jnpoc.ne.jp/wp-content/uploads/2020/12/JNPOC_report_ppt.pdf

 コロナの猛威が続いています。皆さん、健康にご留意下さい。