6月2日、全社協で全国ボランティア・市民活動振興センター運営委員会がありました。また、関係する会議や現場で、今日のボランティア活動の課題と可能性が話し合われました。以下がその概要です。
1.ボランティアコーディネーターの役割や養成、全国各地のボランティアセンターのあり方が、急激に変わる社会情勢、福祉の制度設計において、十分説明できているか。特に、介護保険等で地域福祉の制度化が図られ、生活医困窮者自立支援制度、地域共生社会の取り組みの中で、ボランティア自身が従来の考え方で十分説明できなくなっているのでは。
2.伝統的なボランティア活動団体、住民参加型在宅福祉サービス供給組織の継続性の問題が顕在化しています。また休止しているボランティア活動を再び開始することには、相当な力量が必要とされることが予想されます。今後、ボランティア・活動支援はどのようなことに取り組んでいくことが必要になっているのか。
3.コロナ禍にあってそもそもボランティア活動の内容の変化が見られているのか、現状把握が必要。コロナウイルスのワクチン申し込みに関し、大学生ボランティアが活躍しているという情報も入っています。ITを活用した取り組みも広がりを見せています。それらの検証が不可欠。
コロナの影響で、生活問題はより広がり、深刻化してきています。この現状に対して、どのような取り組みが必要か、多くの団体が検討を始めており、それぞれが置かれている場で、上記1〜3の議論を進めていくことが必要と考えています。また、ご報告させて頂きます。
なお、IT活用に関わるNPOの状況調査がばされましたので、お知らせします。
コロナの猛威が続いています。皆さん、健康にご留意下さい。
投稿日 21年06月25日[金] 9:47 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,社会福祉関連
私には、たくさんの研究者仲間がおり、今までも、そして今でも多くの刺激を受けています。感謝にたえません。そのような学友が一人、亡くなっていたことを本年になってから知りました。大学院時代から恩師である杉森創吉先生の元に8名の院生・若手研究者が集まり、自分の研究報告をし、互いに意見を述べ合いました。特に福祉系大学ではなく、法学部で学んでいた私は、社会福祉研究において皆から何歩も遅れ、自分の能力のなさを痛いほど知りました。それが、謙虚さを身につける要因となり、今の研究に活かされていると思っています。ただ、恩師が40数歳の時に倒れ、また兄弟子と言える方も二人、病に倒れ、辛い思いを味わいました。そして、今回の学友の死。
その友人は、数年前、ある公立大学法人を定年で退職し、単身で生活していました。地道な研究を積み重ね、読んだ本の冊数は数え切れません。
2021年1月に、昨年送った年賀葉書が、「郵便ポストが一杯で入れません」と書かれた紙を貼り付けられて戻ってきました。不安に思った杉森先生の奥様と、その学友と同期の研究会メンバー、そして私が事情を調べ始め、2020年6月に自宅で急に亡くなっていた事実を把握することになりました。6月に数日、郵便ポストに郵便が溜まっていたため、管理人が保証人と一緒に部屋に入り、机の横で亡くなっていた友人を発見したとのことでした。警察は事件性がないことを確認しましたが、マンションはそのままの状態で残されていました。
亡くなっていた事実が分かってから、ある機関に預けられていたお骨は、大学の同僚であった方のお寺に納められています。
元気だと思っていた学友が6月に亡くなり、年をまたいで、そのお骨が安置されなかったことを知り、私の周りでも起こる無縁現象の広がりを痛感しました。
今年は、東京から遠く、コロナの緊急宣言も出され、一周忌の法要に出席することはできませんでしたが、時を見て、皆で法要に出かけようと考えています。
ご冥福をお祈りいたします。
2021年6月末日
投稿日 9:38 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,大学関連