社会福祉関連
2023年3月の初旬、社協の理事会が開催され、本計画を認めて頂きました。今月の末に行われる評議員会の決議によって、正式に認められます。そのことを前提に、案として掲示させて頂きます。
策定委員の方々、調査に協力して下さった方々、社協職員が、誠実に現状を把握し、可能で、かつ有効的な取り組みが提案されています。dropboxから見ることができます。
もし皆様の取り組み、活動の参考になるのでしたら、策定に関わった私たちも、うれしく思います。
共に啓発し合いながら、希望ある明日を築いていきましょう。
https://www.dropbox.com/s/cwttyyogya975of/%E4%B8%89%E9%B7%B9%E5%B8%82%E7%A4%BE%E5%8D%94%E7%AC%AC%E2%85%A6%E5%9B%9E%E8%A8%88%E7%94%BB.docx?dl=0
投稿日 23年03月12日[日] 12:20 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,社会福祉関連
1992年に創設された「ほのぼのネットワーク」は、30年の歴史を刻んできました。それを記念する会が、たくさんの関係者の参加のもと、盛大に行われました。私は、ご依頼を受け、記念講演をさせて頂きました。
ほのぼのネットへの期待、互いに支え合い、地域を耕して30年 ほのぼのネットの実績が明日の三鷹を拓く
1.私たちにとっての1992年(設立当初の状況
①社会状況
②福祉状況
・参加型福祉社会をめざして、市民の福祉活動を支援する基盤づくりを強調された。そして、㋐労働省による勤労者の社会参加としてのボランティア活動の推進施策、㋑個人の豊かな生活のためのボランティア活動の推進施策、㋒各ライフステージにおける学習をすすめるためのボランティア活動推進事業が実施された。
・老人福祉法等八法改正による自治体のサービス実施責任の強調
③三鷹市の状況とほのぼのネットの創設
・高齢化率16%弱
・世帯あたりの家族員数は2.1人弱
・昼間人口は84%で市外へ通勤通学する者も多く、家庭内の介護などの福祉機能の低下がある。さらに近隣の付き合いが減少してきた。
⇒ほのぼのネット活動事業がふれあいのまちづくり事業の地区指定を受ける。
<私が考えるネットの特徴は>
特徴1.地域住民がボランティアとなり地域でボランティア活動を行う「靴に足を合わせるのではなく、足に靴を合わせる活動」
特徴2.自主的な運営、多様な活動「0か100ではない本来の地域福祉活動」
特徴3.社協は住民が主体の地域福祉活動を支援「社協は歌舞伎の黒子である」
参考「ほのぼのネット活動」三鷹市社会福祉協議会海老沢芳宏氏執筆
2.活動を始めて30年という意味を振り返る
- いくつもの自然災害により、地域の福祉力が問われた。
- 地域のつながりの希薄化により、孤立化する住民が増加し、行政だけでは対応が難しくなった。共助の必要性が確認されている。
- 貧困状態にある子ども、家族が増加し、公的支援と共に、様々な支え合いが増えた。ちなみに貧困と孤立は、児童虐待の大きな要因となっている。
- ハートビル法、交通バリアフリー法、バリアフリー新法等に見られるバリアフリーの社会作りが進められた。
- 介護保険制度に地域包括ケアシステムが位置づけられ、当事者、住民に等よる支援が重要視された。
<私が考えるほのぼネットの貢献>
①本来の地域福祉活動の原点を守り、地域における定着を進めた。継続が、信頼のネットワークになっている。
②接ぎ木ができる実績。新たな取り組みのほのぼのネットの実績があるから、実現可能になる。「1本の木を植えなければ、砂漠の緑化はなりたたない」そもそもほのぼのネット員は、地域ケアネットの取り組みに貢献なさっておられます。
③ほのぼのネットの活動があるから、心のバリアフリーを含むバリアフリーの社会づくりを目指すことができる。
④どれだけ多くの住民が助けられたか。ご近所同士のインフォーマルなつながりの中で課題がある方を発見してもらい、社協や地域包括支援センターなどにつないでもらうことで適切な支援につなげてもらい、その後も見守りや声かけ、ちょっとした支援をしてもらえている現状を十分評価したい。
・社協職員から一言「ネット員さんが見守りや声かけ、特にお茶会や外出行事などのイベントを行うことで、地域のたくさんの方が笑顔になり幸せな暮らしにつながっていることは非常に大きいと思っており、我々職員としてもネット員の皆さんに感謝しています。」
これらのほのぼのネットワークの実績は、確実に三鷹市の地域福祉の基盤を作り上げてきたと確信しています。
投稿日 12:09 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,社会福祉関連
11月末、都立練馬高校の先生より、ボランティアの日の講演のご依頼を受けました。内容をお聞きすると、全校生徒740名に向けて、約80分の講演をさせて頂けるとのこと。高校生に向けて30分程度のお話をすることは何回もありましたが、さすがに80分、高校1年生から3年生まで満足してもらえる自信はありませんでした。そこで、私は、今までボランティア活動を実践し、また一緒に検討してきた信頼している方々とともに、学生諸君に満足してもらう企画を立てて、実行したいと思いました。
そこで、東京ボランティア・市民活動センターの実績のある方、東京都共助社会を目指す委員会でご一緒に討議してきた生活文化局の方々、練馬区内で様々な実践、研修、生涯学習を実施してきた練馬区ボランティア・地域福祉推進センターの方、そして長く高校におけるボランティア活動の推進に関わられてきた2人の教員の方に呼び掛けさせて頂きました。その文章は、以下の通りです。
「私は、孤立、貧困、災害、戦争等、混乱する社会にあって、困難に直面するたくさんの方々がおられることを学んでいます。そして高校生もたくさんのことを諦め、閉塞感の中に置かれているかもしれないと心配しています。だからこそ、私は、ボランティア活動を通して、大切なもの、大切なこと、すなわち互いの絆の大切さを学んでほしいと思っています。今回、練馬高校より、ボランティアの日に講演をすることを依頼されました。しかし、私の講演だけで練馬高校の学生に満足を与えることはできないと思っています。そこで、今まで一緒にボランティア活動の推進等に関わってきた仲間にご連絡をし、相談しながら、練馬高校の生徒が納得してもらえる企画を考えていきたいと思いました。
なお、今回は、以下のことに留意しています。①当事者の方々から、思いを直接聞いて頂きたいし、ボランティア活動をしている方の活動の思いを知ってほしい。学生に手話、ぼっちゃの意味を理解してもらいたい。②決して希望を失わず、明日に向かって、共に一歩一歩、歩いていく力を育てたい。③それぞれの可能性を考え、活動をしてみたいという気持になってもらいたい。
その依頼に応えて、集まって下さった方が、「練馬高校のボランティアの日を企画した仲間たち」です。準備期間は決して十分ではありませんでしたが、すばらしい企画ができあがりました。プログラムをお示しします。高校生の反応はとても良かったと、練馬高校の先生、ボランティア部の学生からお聞きしました。本年最後のビックな企画を、仲間の方々とご一緒に完成できたことに心より感謝致します。私は幸せ者です。
練馬高校ボランティアの日の講演とワークショップ (2022年12月22日)レジメ『ボランティア活動とは何ですか』
1.私にとってのボランティア活動(お話) 市川 特色⑴ボランティア活動の可能性は、様々な出来事、人との「出会い」です。 ㋐大学時代のボランティア活動 ㋑練馬高校の学生との出会い
2.ぼっちゃ競技の体験 平野さん、在学生、熊谷さん、市川 特色⑵ボランティア活動の主人公は、活動に関わる皆さんです。
ぼっちゃ選手の平野さんから 『私が申し上げたいことは、「何事も経験してみよう!一歩を踏み出してみよう!」ということです。本日の講演でお話しした、ボランティアやパラスポーツの魅力のひとつはその経験や競技・ふれあいを通して、「多種多様な多くの人たちとの繋がりができる」ことだと思います。これは今後皆さんが進学や就職、社会に出ていくうえでとても貴重な財産になります。「人は、かけがえのない宝」です。これからも様々なボランティアやたくさんのパラスポーツを見聞きし、実際に経験して自分自身の可能性や自分から見える世界(視野)を広げていってください!私も自分ができる事を精一杯取り組んでいきますので、ぜひ一緒に「よりよい未来を創っていきましょう!」』 参考資料『わたしのTOKYO2020-平野』teamsに入っています
3.東京都がめざすこと(ボランティアのチカラ)村田さん 特色⑶ボランティア活動の可能性は、新たな広がりです。
『みなさんは「ボランティア」という言葉からどんなことをイメージしますか。身近にできることから大きな活動まで様々なものがあります。昨年は多くのボランティアがオリンピック・パラリンピックを支えました。そうした活動は社会の役に立つだけでなく、自分のためにもなります。東京都は、「東京ボランティアレガシーネットワーク」などでみなさんを応援しています。皆さんもできることをできる範囲でチャレンジしてみませんか』
4.多様なボランティア活動 熊谷さん 特色⑷ボランティア活動は、時間、場所、内容、方法等きわめて多様な内容です。
『様々な分野・人たちとの出会いが、身近な地域で、東京や日本中で、海外で待っています。活動時間や内容も、また直接活動に参加するだけでない応援(会員になる・グッズを買う・寄付や募金)の方法も様々です。見学や体験からでも大丈夫!ボランティアセンターに何でもきくことができます。teamsに、ガイダンス『ボランティア活動を始めようと思っているあなたへ』『ボランティアの実際 思い立ったがボラ日〜活動するボランティアの生の声』が入っています』
5.手話から学ぶボランティア活動 目黒さん、吉田さん 特色⑸ボランティア活動は、互いに学び、共に歩むことです。
練馬区聴覚障害者協会の目黒和子さんより『身体障害者の中でも、聞こえない人は、障害の様子がわかりにくいため、理解されないことが多くあります。聞こえないというのはいつも何を言われているのかわからないと言うことです。「不幸」ではなく、「不便」です。手話は言語です。手話を覚えてくれるのは有り難いですが、コミュニケーションには手段が色々あります。手話の単語を2つ3つ位覚えてくればよいです。いろいろなコミュニケーション方法についてお話しましたが、『一番大切なのは、相手に伝えたいという気持ち』です。ボランティアから学ぶきっかけを得ることは大事です。積極性(勇気)に 気づく、視野が広がる、価値観の共有、社会のつながりのあり方など、視野は広がります。自分の合う行動を探してください。』
6.最後に 市川、目黒さん 特色⑹ボランティア活動は、「互いの違いを認め合い、共に生きる社会を目指した活動」です。
市川の思い 「一本の木を植えなければ砂漠の緑化は実現できません」
練馬高校のボランティアの日を企画した仲間たち 市川一宏(ルーテル学院大学)、熊谷紀良(東京ボランティア・市民活動センター)、村田陽次・戸田未央・白善仁(東京都)、河島京美・吉田麻莉子(練馬区ボランティア・地域福祉推進センター)、山下慎司(練馬高校)、正木成昭(赤羽北桜高校) 協力者:平野裕人さん(NECボッチャ部・NECマネジメントパートナー)、目黒和子さん(練馬区聴覚障害者協会)、小川加代子さん、渡邉早苗さん(手話サークル練馬こぶし会)
お願い:ボランティア活動を始める際には、どうぞ、『ボランティア活動を始めようと思っているあなたへ』(東京ボランティア・市民活動センター)を参考にして下さい。
投稿日 22年12月23日[金] 7:19 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,社会福祉関連
皆さん、こんにちは。04年から06年まで、ルーテル学院大学大学院の博士前期課程でお世話になった藤田孝典と申します。
主査である市川一宏先生だけでなく、各福祉領域のスペシャリストであった先生方に研究や学術の基礎を厳しくも温かくご教授いただきました。
当時の私はいわゆるホームレス状態にある方にかかわり、大学卒業後、社会福祉士として、福祉事務所で生活保護担当をしながら、夜間と休日に大学院で指導を受けていました。
働きながら大学院を志望した理由は、生活困窮者に対する支援方法を確立するためでもありました。
当時、ホームレスを含む働ける年齢層に対する福祉事務所の支援は、就労支援、経済的自立に偏り、アルコール依存症やギャンブル依存症、知的障害や精神障害など多様なニーズを抱える方への対応は不十分でした。
そんな福祉事務所内におけるケアや支援に限界を感じ、NPO法人の設立あるいは独立を構想していた際、市川先生や大学院の仲間たちの後押しを受けました。
大学院では、私たち支援者側の枠、基準に当てはめるのではなく、当事者主体で支援関係を構築すること、社会資源がなければ自ら創造すること、実践を言語化して社会発信し続けること、支援介入の際には実証・論拠を大事にする「evidence-based practice: EBP」などを教わりました。
そのような経緯もあり、現在はさいたま市見沼区にあるNPO法人ほっとプラスという生活困窮者支援をする団体のほか、貧困問題を縮減するための反貧困ネットワーク埼玉の組織化、団体運営などをしています。
また、市川先生たちの教え、市川イズムを次世代へ繋ぐため、埼玉県内の複数の大学で社会福祉士養成に取り組んでいます。
さらに2015年から施行された生活困窮者自立支援法の策定にも委員として関わらせてもらいました。課題がありつつも、それによって全国の市区町村に、様々なニーズを抱える困窮者向けの自立相談支援機関が立ち上げられています。大学院での研究、議論、蓄積が具体的な政策立案場面で実用されたことは嬉しかったです。
しかしながら、様々な政策立案にもかかわらず、新型コロナ禍は猛威を奮っています。生活困窮世帯が増加し、相談件数も増え続けています。支援や給付メニューの不足も顕著であるため、政策変更を求めて、与野党国会議員、厚生労働省などへ働きかける毎日が続いています。
政策変更を促すだけでなく、民間企業によるSDGs推進のため、ホテル経営大手企業と共同し、困窮世帯向けのシェルター設置に取り組んでいます。上場企業が困窮者支援に力を貸してくれるのは画期的であり、大変ありがたいことです。
そして、福祉拡充の理解を得るため、相談支援現場の実態、想いを出版物などにしながら社会発信してきました。ネーミングにお叱りを受けたこともありましたが、高齢者の貧困状態を告発する「下流老人」は2015年に流行語としてノミネートされ、様々な政策論争を巻き起こすことができました。市川先生の教え通り、毎年一冊を目標に執筆活動も続けています。
まだまだ不十分でありますが、ソーシャルワーカーとして、当事者に向き合うミクロレベルの相談支援だけでなく、地域や企業、組織を変えるメゾレベルの実践、制度政策や世論に働きかけるマクロレベルのソーシャルアクションなど、幅広い実践を仲間たちとおこなっています。
今後もソーシャルワークの面白さ、醍醐味を後輩に伝えていけるように、皆さんと頑張っていきます。引き続きご意見、ご指導、叱咤激励いただきますようお願いいたします。
藤田孝典
投稿日 22年08月25日[木] 10:31 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,大学関連,希望ある明日に向かってメッセージ,社会福祉関連
「日々職場と家の往復で場面場面を真摯に向き合ってはきていますが、忙しさから肝心の「人とのつながりで生まれる言葉、動機づけ」を置いてけぼりにしているようでインプットも忘れるべからずですね。ソーシャルワーカーの心に響く学びと出会いの場はなかなかなく、後輩たちにもぜひ参加いただきたいと思います。」RA
「奥田さんの生の話を始めて聞きました。さすがです。課題がきちんと整理されていて、理論的。そして、曲がらない、尊敬です。 家族機能の社会化、葬式を出してもらえるとしたら安心しますね。血縁のない人は地縁が支える。ひとつの答えをもらいました」もみ
「現在、CSWとして生活困窮や精神疾患、様々な生きづらさを抱えた人たちを支援していて、今日の奥田先生のお話しの一つひとつにうなずきながら、改めて伴走型支援について考えさせられました。ひとりにさせない、諦めないでつながり続けることを大事にしていきたいです。」飯島ともえ
「ご講演ありがとうございました。高齢者虐待防止に携っておりますが、虐待が起こる要因は個人・世帯の孤立・孤独だと痛感しています。虐待対応は問題解決型ですが、高齢者が65歳になってから関わったのでは遅くもっと前から予防しなければ虐待は無くなりません。昨年度の関わった調査で自治体等による虐待防止計画が策定されていない実態が把握できたので、今後人口は減少していくため、縦割りで施策を考え、お金を縦割りつけている場合ではないので、「丸ごと」で考えたいと思います。ありがとうございました。」乙幡美佐江
「地域における課題はより幅広い内容が求められると思います。それを忘れずにしたいね、という確認をし合うテーマ、分野を限らず奥田さんたちのように必要なら広げていく、そんな地域福祉について考えたいと思います。」河島京美
「希望の会でさまざまな分野でご活躍されてる卒業生に会え、つながりの場を持つことができ、自身を振り返る機会、視野を広げることができました。また、自分にとって安心、希望を持つことができました。つながることは個人にとって、組織にとってプラスのパワーになると信じています。」田丸隼土
「ソーシャルワーカーの役割は、明日への希望を伝え、共に創っていくこと。ルーテル学院で共に学び合った仲間として、これからも共に支え合い、希望を伝え合い、未来への架け橋を創っていきましょう。それぞれの場でソーシャルワークを実践していきましょう。」山本繁樹
「去る8月6日に開催されました「希望の会」の研修会に参加させてい頂き、ありがとうございました。認定NPO法人「抱僕」理事長、奥田知志先生の基調講演を拝聴しまして、福祉の原点に目覚めさせて頂きました。自分が何のためにこの福祉の仕事をしているのか、あまりにも変化の著しい社会のあり様の中で、迷える子羊の状態に陥り、心が折れそうにになる自分との闘いが多々あります。私も児童福祉現場で長年働きルーテルで臨床心理の分野で学び直し人間理解を深めていく努力をしていますが、眞に「我一人」では生きられない!福祉の原点はこの一点にあることに改めて気づかされました。というより再起されました。「あなたを一人にしない」。これは主イエスキリストがみ言葉を通して示されている「一人一人が愛される存在ある。どんな命も価値ある命である。私が共にいる。」という真理に一致します。キリスト教社会福祉は言葉の実践であることを強く教えられました。福祉のスペシャリストとしてご活躍の方々でさえ、どのような仕事をすすべきか悩みを抱え込むことがありますね。聖書のみ言葉の原点に立ち返って考えると、何をなすべきかは、社会のあり様や人々の暮らしをしっかり捉えながら、援助を必要とする方を覚えて祈りつつ向き合うときに、主がお示しくださると私は信じています。一人ではなく、働き人である私たち自身も共同体として共に繋がり合って、学びを深め励まし合うこの「希望の会は」大切だと思います。これからもメンバーに加えてくださいますようにお願い致します。幹事の皆様・会員の皆様のお働きに、祝福が豊かにありますようにお祈りいたします。」社会福祉法人ベタニヤホーム 綱春子
家族と企業による日本型の社会保障に替わる新しい制度、家族機能を持った住宅という話が考えさせられました。研修会の後もYouTubeの抱樸チャンネルで「希望のまち」や「家族の変容とこれからのケア」などを見ています。準備をして下さった方々に心から感謝いたします。M.K.
希望の会は、ルーテルの皆さんとのつながりを感じた時間となりました。また、来年も近況を語り合う機会が持てればと思います。コロナ禍は続き、さまざまな困難も立ちはだかりますが、このつながりを忘れずに、アフターコロナを見据えて、乗り越えていければと願っています。福祉実践の新たな地平を切り開いている、そんな瞬間に立ち会っているということを頭の片隅に置きながら、力を合わせて前進していきましょう。この会を牽引していただいた市川先生、原島先生、和田先生、幹事の皆さまに感謝いたします。桑原信人
投稿日 22年08月24日[水] 7:20 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,大学関連,希望ある明日に向かってメッセージ,社会福祉関連
ルーテル学院大学・大学院・神学校卒業生の皆様
皆さん、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。
8月6日(土曜日)午後2時より4時半まで、卒業生を対象にした「地域福祉を推進するルーテル学院大学卒業生の集い・希望の会」主催研修会が行われました。参加申し込みは43名を数え、北九州にある認定NPO法人抱僕理事長の奥田知志氏による「孤立のない社会を目指して〜コロナ禍における伴走支援の現場から〜」というテーマの基調講演をお聞きし、グループで分かち合いをしました。私たちの生活、働きの原点を学ぶことができましたこと、心より感謝しております。
Zoomを通してですが、何人もの卒業生と久しぶりにお会いし、励まし、励まし合い、今まで長いこと積み重ねてきたルーテル学院の絆が、厳しい時にあって、なくてはならないものとして、輝き続けていることを私は確信しました。参加者からは、たくさんの感想が届きました。一部ですが、ご紹介します。
「もやもやしていた、仕事の課題が、整理された気分です。ありがとうございました。幹事の皆様、ご準備、今日の時間をありがとうございました」
「奥田先生のお話は気づきの連続でした。日々仕事をしていると、<何のために働いているのか>を見失いかけてしまいますが、奥田先生のお話を聞いて、福祉に携わることの本質的な部分を見直すことができました。」
「まずは先生、幹事の皆様に今日この機会を設けてくださったことに心よりお礼申し上げます。日々職場と家の往復で場面場面を真摯に向き合ってはきていますが、忙しさから肝心の<人とのつながりで生まれる言葉、動機づけ>を置いてけぼりにしているようでインプットも忘れるべからずですね。ソーシャルワーカーの心に響く学びと出会いの場はなかなかなく、後輩たちにもぜひ参加いただきたいと思います。」
「ソーシャルワーカーの役割は、明日への希望を伝え、共に創っていくこと。ルーテル学院で共に学び合った仲間として、これからも共に支え合い、希望を伝え合い、未来への架け橋を創っていきましょう。それぞれの場でソーシャルワークを実践していきましょう。」
「認定NPO法人抱樸の理事長の奥田知志先生の基調講演のなかで、「福祉とは『我一人』ではない生き方を可能にする営み」という言葉が非常に印象に残りました。また、家族形態・機能が時代と共に変化しており、現在社会において全ての人がその人らしい物語を生きていくことができるような共生社会を造っていくために、伴走支援が求められているという説明を伺い、自分の実践について振り返る機会をいただきました。後半のグループワークでは、様々な現場で活躍なさっている卒業生の方々の実践について伺い、社会福祉の価値を共有することができ、大きなエールをいただきました。」
「奥田さんの活動は私たちの活動の励みとなるもので、力強いエールをいただきました。今回は、社協職員だけでなく、医療・福祉の関係者が一同に集い、ルーテルOB・OGの幅広い絆を感じることができました。コロナ禍にあって、それぞれの現場でご苦労され、また奮闘されていることを知り、心強く感じました。」
「奥田先生の話を聞き、より「つながり」を具体的に理解することができました。年々と変化していく地域の動きに 問題解決だけでなく伴走支援の両立が大切だと改めて感じました。 「利他」の考えが印象に残り、 分けたら減るではなく分けたら増える考えをどのように地域住民に根付かせられるか、興味を持っています。」
なお、今回は、飯島ともえさん(相模原市社協)、池永雄一郎さん(羽村市社協)、河島京美さん(練馬区社協OB)、桑原信人(全社協)、関根裕恵さん(西東京市社協)、原島博さん(ルーテル学院大学)、山本繁樹さん(立川市社協)が幹事として準備にあたって下さいました。また、名誉教授の和田先生には進捗状況をたえずお知らせし、ご助言を頂いてまいりました。この方々の働きがなければ、今回の研修会は実施できませんでした。改めて感謝いたします。
そして、厳しい社会だからこそ、互いに支え合っていきましょう。
暑さが続く日々です。ご健康にご留意下さい。またお会いしましょう。
2022年8月21日 市川一宏
投稿日 22年08月22日[月] 11:42 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,大学関連,社会福祉関連
私が顧問をしている調布市高齢者福祉推進協議会の第1回目の議事録がHPに公開されました。
そこで、私は顧問としての講話の時間を頂きました。その際のポイントは、調布市高齢者福祉推進協議会に10数年顧問として関わっており、あくまで調布市の施策、実践の実績に「接ぎ木」をするつもりで提案しています。
1.40年を超えて行政計画等に関わってきましたが、Ⅰ)「コロナ禍において深刻化した生活課題」で述べましたように、高齢者や介護する家族が直面している課題は今までになく極めて深刻だと実感しています。したがって、地域ケアだけを切り取って議論することは難しいのではないでしょうか。また、地域ケアと生活困窮者支援等との関係も議論する必要があるのではありませんか。地域福祉コーディネーター、生活困窮者の相談支援との連携が必要では?さらに、世代を超えた孤立予防等の施策との関わりが不可欠では?
2.また重層的支援体制整備事業という福祉制度設計に関わる事業が検討されているにもかかわらず、行政内部で必ずしも協働がなされていない現状にあり、生活支援体制整備事業の課題として意見を述べています。
3.介護保険法の改正の趣旨からも、地域福祉計画との整合性を明確にする必要があると思っており、述べました。
4.コロナ禍だからこそ、活動の原点に戻ること(①自らの働きを問い直すこと、②地域のあるべき姿を描くこと、③協働した働きを始めること)が必要と思っており、いくつかの可能性と課題を提起しました。
ご指導頂けますと幸いです。
https://www.dropbox.com/s/o47mj3iu184ao6p/%28HP%E7%94%A8%29%E3%80%90%E8%AD%B0%E4%BA%8B%E8%A6%81%E6%97%A8%E3%80%91%E4%BB%A4%E5%92%8C%EF%BC%94%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%AC%AC%EF%BC%91%E5%9B%9E%E8%AA%BF%E5%B8%83%E5%B8%82%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E7%A6%8F%E7%A5%89%E6%8E%A8%E9%80%B2%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A.pdf?dl=0
投稿日 10:12 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,社会福祉関連
日本生命財団は、共に生きる地域コミュニティづくり」を基本テーマに、「地域福祉チャレンジ活動助成」と「実践的研究助成」(「実践的課題研究助成」、「若手実践的課題研究助成」)を行っています。地域福祉チャレンジは、地域での継続的自立生活を支えるシステム(地域包括ケアシステム)展開等につながる活動を行うNPO法人等の団体を対象とし、また後2者は、以下のテーマの課題について研究者と実践家が協働し、現場の実践をベースにした研究を行う、その研究者・実践家を対象にしています。一定の水準を満たした申請に関しては、いずれも複数の学識が審査し、全体で討議した上で候補者を選び、日生財団の理事会で決定されます。そして、活動及び研究の成果は、12月のワークショップ、シンポジウムで報告され、社会的な還元が目指されます。
私も長く関わってきており、たくさんの申請団体・申請者が実際に実績をあげ、地域コミュニティの再生と研究活動に貢献してきていることを目の当たりに見てきました。多くの社会福祉協議会やNPOが、幅広い福祉保健医療教育関係者・機関と連携してプロジェクトを立ちあげ、助成を受けて実施してきており、今日のおける新たな実践の進め方だと思っています。また、研究者の方々も、同じ分野の研究者だけでなく、幅広い方々、実践現場と協働した実証的研究を進めており、研究水準の向上に貢献していると感じています。
皆様も、どうぞ申請をなさって下さい。
分野番号1
「いつまでも地域で高齢者が安心した生活が送れるまちづくり 地域包括ケアシステムの推進」
テーマ番号 | テーマ |
1 | 在宅サービス(医療、ケア、住宅等を含む)の推進 |
2 | 高齢者を支える介護・ 看護 ・ 医療連携システムの開発、実践 |
3 | ICT技術を活用した地域情報共有システムの開拓的な実践 |
4 | 「閉じこもり高齢者」と地域コミュニティとのつながりづくり |
5 | 独居高齢者の生活支援のための開拓的な実践 |
6 | インクルーシブな地域社会の構築へ向けての実践 |
7 | 家族介護者へのケア体制確立に向けての実践 |
8 | 在宅ターミナルケアにおける専門職種によるチーム活動 |
分野番号2
人生100年時代の「高齢者の生きがい・自己実現・就業支援」
テーマ番号 | テーマ |
1 | 人生100年時代のライフサイクル構築への取組 |
2 | ターミナル期にある人やその家族に対するソーシャルワーク支援(在宅ケア・死後の財産処分、グリーフケア等) |
3 | 高齢者の潜在能力の開発(美術、音楽、演劇、自分史)と能力発揮の場づくり |
4 | 高齢者ボランティアの養成 |
5 | 新しい働き方、新しい労働形態(ソーシャルエンタープライズ)、社会参画の開発 |
6 | 在職中の人に対する退職前教育の在り方 |
分野番号3
「認知症の人が地域で安心した生活ができるまちづくり 」(本財団恒久分野)
テーマ番号 | テーマ |
1 | 認知症ケアへ向けて医療と介護の連携 |
2 | 認知症の人の権利擁護の推進 |
3 | 軽度認知障害に対する相談、支援体制 |
4 | 若年性認知症の人に対するケア |
5 | 認知症介護者に対する支援 |
6 | 認知症の人を支えるまちづくり (認知症サポーター等を含む支援人材づくり) |
分野番号4
「新型コロナ感染を踏まえた高齢者ケアの実践」(2022年度特別分野)
テーマ番号 | テーマ |
1 | 感染症対策のあり方 |
2 | 専門職の連携・ 人材養成 |
3 | 入居者と家族・地域のつながり |
4 | ICT等を活用した対面と非対面の組み合わせによる高齢者への生活支援 |
投稿日 22年07月31日[日] 10:40 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,社会福祉関連
大学、大学院、神学校を卒業した皆さん、いかがお過ごしですか。今回、卒業生で本学の教員である原島博先生、卒業生で社会福祉協議会で働く飯島ともえさん、池永雄一郎さん、河島京美さん、桑原信人さん、関根裕恵さん、山本繁樹さんと何度も打ち合わせをし、地域福祉を推進するルーテル学院大学卒業生の集まりを開催することができました。今、社会は混乱の中にあります。私たちも、希望ある明日を描けない戸惑いの中にあります。だからこそ、大切な人、大切なこと、すなわちルーテルの縁を大切にしていきたいと思っています。社会福祉協議会に勤めている卒業生だけでなく、様々な分野で働く卒業生、また今は他の職域や家庭で踏ん張っている卒業生で、地域福祉に関心のある方々、どうぞご参加下さい。お待ちしています。市川一宏
投稿日 22年07月27日[水] 11:22 PM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,大学関連,社会福祉関連
我々のチームが制作致しました番組『移住新時代 過疎地域にチャンスあり!』(クローズアップ現代)の7月20日の放映についてのお知らせを先日お送りいたしましたが、残念ながら放映が延期になりました。放映日が決まりましたら改めてお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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前回もお知らせいたしましたが、私たちが運営する「NHK地域づくりアーカイブス」でも、3本の新着動画がアップされています。よろしければご覧ください。
●「不便」を逆手に取った過疎の村のユニーク施策
人口およそ700の小菅村が今全国的に注目を浴びています。小さな全国からデザインと地域活性のアイデアを募集して、おしゃれな小屋を建設するタイニーハウスプロジェクトは若い世代の移住者を呼び寄せました。ほかにも、ドローンを使った配送サービスなどユニークな施策が次々実現。村民の声にまめに耳を傾け、新しいアイデアを否定せず、どんどん挑戦する小菅村スタイル。そのチャレンジ精神の源とは?
●県内高校初の外国人クラス誕生。夢を諦めない
島根県立宍道高校の定時制課程に県内の高校では初の外国人生徒だけのクラスが誕生しました。義務教育後は進学を断念し、将来の夢を諦める生徒が少なくなかった中で、彼らの第一歩は、地元で暮らす外国ルーツの子どもたちの大きな希望となっています。学力ややる気があっても、言葉の壁でつまづくことが多い子どもたちに対し、学校や先生たちも、テストの語学のバリエーションを増やすなどのさまざまなサポートで、子どもたちの夢を応援しています。
●取り残された被災者を救えるか
地震水害など、毎年のように起こる大規模災害によって、被災後数年たっても、生活再建が進まず取り残されてしまう被災者がいます。その多くが高齢や病気、生活困窮などの困難を抱えており、支援制度にもうまく到達できていない現実があるのです。そんな中で、個別の被災者に寄り添い、弁護士、建築家、介護などの専門家が連携して生活再建を支える「災害ケースマネジメント」と呼ばれる新たな取り組みが、被災地を中心に広がっています。
「NHK地域づくりアーカイブス」新着動画、いかがでしたでしょうか。
本サイトは、興味のあるジャンルや地域、キーワードから検索することもできます。全国の地域づくりに励む方々や、大学の先生、学生さんたちなどにもぜひ、知っていただき、利用していただきたく、みなさまにもぜひ、「NHK地域づくりアーカイブス」の存在をさまざまな方にお知らせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
★★★「NHK地域づくりアーカイブス」とは★★★
「NHK地域づくりアーカイブス」は、「地域課題の解決を進める先進地の取り組みを集めた」動画サイトです。NHKスペシャルや、クローズアップ現代、ハートネットTV、そして私たちが制作してきた「明日へ 復興サポート」「ふるさとグングン!」などから、それぞれの課題解決の先進地の動画を集めています。
課題は、過疎・高齢化、6次産業化、獣害、商店街の衰退、孤独死、ひきこもりなど、様々です。課題は、過疎・高齢化、6次産業化、獣害、商店街の衰退、孤独死、ひきこもりなど、様々です。ジャンル別に「農林水産・食」「コミュニティ・商店街」「教育・子ども・若者」「福祉・生活支援」などに分類され、誰でも無料で見ることが出来ます。特別な登録も必要ありません。
投稿日 22年07月24日[日] 11:46 AM | カテゴリー: カテゴリ無し,共助社会づくり,社会福祉関連
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