希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 「ステイホームを遵守している私は、今、「こころに寄り添うグループワーク:理論から実践へ」を書いているところです。金剛出版が出してくれます。新しい理論や実践事例もいろいろ紹介しているので、若い方達に是非、読んで頂きたいと願っています。あと、お習字と水彩画の教室に入っていますが、お習字はリモートで先生のコメントを頂き、何回も書き直して勉強、水彩画はコロナでストップになったので、本を見ながらの独学です。探せば楽しめることがいろいろありますね。心が沈みがちな毎日ですが、上を仰いで生活していきましょうね。まなさま、お大切に!」

               名誉教授 前田ケイ

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

我が家の居間には、卒業生がご主人と育てた蘭が飾られています。この見事な蘭の花、そしてつぼみが、美しい。

株式会社蘭のすずひろ 〒320-0856宇都宮市砥上町76 ☎028-648-8054

太陽の光に当て、水をやっていましたら、蕾は大きくなってきました。
そして、いつの間にか咲いていました。初めてつぼみが咲くところを見て感動しました。今、私たちの思いはつぼみとなって蓄えられています。私たちの気持ちのように。いつの日か、咲くことを信じて、今はたくさんの思いと実績をつぼみに蓄え、咲かせていきましょう。希望ある明日を目指して。
また咲きました。

株式会社蘭のすずひろ 〒320-0856宇都宮市砥上町76 ☎028-648-8054

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

希望は欺かない              2018年度入学式より

 わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことはありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。(ローマ書5章3節から5節)

 今日、ルーテル学院大学・大学院で新たな歩みを始める学生の皆さん、入学おめでとう。そしてご家族の皆様、おめでとうございます。今日は、新入生の皆さんへの私の期待を述べさせて頂きます。

 チャプレンがお読みになったローマ書を書いたと言われているパウロは、今から2千年近く前、キリストの教えを述べ伝え、キリスト教の基礎を築いた人物です。この聖句の背景として、3つのことがあげられます。一つは、厳しい自然です。当時は、現在のように、飛行機や車等の交通手段がない時代にあって、昼は遮る物がなく暑い日差しに照らされ、また夜には寒さに震えながら道を移動していました。二つめは、パウロは敵対する人(ユダヤ人)たちによる迫害にさらされ、何度も、命を失う危機に直面していました。そして、伝えようとしたキリストの教えは容易に受け入れられなかった。三つめは、パウロがキリストの信仰を伝えたいという熱い思いをもっていたことです。だから、パウロは、希望を捨てようとはしなかった。

 私たちは、しばしば、言葉を失い、失望のどん底に追いやられるような現実に出会います。

1.現実の苦難

 私は、2011年3月11日に起こった東日本大震災の発生後まもなく、被災地を訪問して、その被害の大きさに言葉を失いました。今まであったはずの家がなくなり、土台だけが残っている。そこには、大切な家族、友人、そしてかけがえのない生活があったはずです。それが押し寄せてきた津波によって、根こそぎ奪われました。かつてあった家を見ながら、また一緒に過ごした子どもや孫が通っていた幼稚園や学校を見ながら、呆然と立ち尽くしていたたくさんの方々の後ろ姿を、私は忘れることができません。

2.諦めない地道な働き(忍耐は練達を)

 しかし、今、支え、支え合いながら、歩みを始めたたくさんの人がおられます。私が学ばせて頂いている石巻市社会福祉協議会は、地域福祉コーディネーターを雇用し、日々、家や家族を失った方々が住まわれている仮設住宅を訪問し、その方々が孤立しないように悩みや生活の相談を受け、必要なサービスや援助につなげていきました。私は、この聖句の背景と共通点があると考えています。一つは自然の厳しさです。石巻市は普段、過ごしやすいのですが、冬には寒くなり、また強い風が吹く時があります。私は、強い風で体温が奪われ、凍えそうになる経験を何度もしました。そのような時は、道路の雪が固まり、氷となり、移動がとても危険な状態になります。第2に、地域福祉コーディネーターは、仮設住宅や、新たに建てられた(復興)住宅を訪問し続けました。しかし、地域福祉コーディネーター13名のうち半数以上は、北海道、近畿、四国、九州から来た若者です。自分が生活してきた地域から離れ、寂しさもあったのではないでしょうか。また方言や文化も違い、住民に受け入れて頂くことに本当に苦労したと思います。でも、彼らは働き続けました。なぜなら、彼らは、「市民の暮らしを支えていきたい」という気持ちをもって、応募した方々です。その強い思いが住民に伝わり、生活の再建に結びついていると思っています。

3.練達は希望を生み出す。

 震災後7年を経過して、被災地では、明日を目指した「希望の働き」が生まれてきています。復興商店街ができ、その土地でとれる様々な物や、住民が作った工芸品が売られています。また地域で広がっている助け合い活動。保健医療福祉の専門職による支援も充実してきました。確かに、石巻市の復興はまだ道半ばですが、地域の民生委員児童委員、ボランティア、町会、社協、行政や専門機関の職員が、支え、支えあって、共に生きる社会をつくろうとしておられます。練達が、希望を生み出していると、確信しています。

4.希望は欺くことがない

 今日の聖句に立ち戻ります。「わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことはありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです」(ローマ書5章3節から5節)

 確かに、すべての希望が叶えられるわけではありません。失った人や家は戻らないし、悲しみは決して癒えることはありません。しかし、それぞれが生きていく歩みから、私は学んでいます。希望を失わず、明日に向かって歩む一人ひとりの生き方がかけがえなく、私が励まされています。

 皆さん、ピョンチャンオリンピック、パラリンピックを思い出して下さい。羽生結弦(ゆずる)さんが、フィギアスケートで世界の頂点に立ちました。彼は、王者になったのです。しかし、その裾野には、日本だけでも数千人の選手がいたと言われています。

 確かに勝者は1人で、その他の人は、競技で羽生さんに負けました。しかし、その他の人は、決して人生の敗北者ではない。ピョンチャンオリンピック、パラリンピックを目指した人それぞれに人生があり、それぞれの希望と夢が続いています。

 思い出しませんか。NHKのピョンチャンオリンピックのテーマ曲、サザンカを。競技の結果が映し出され、同時に流れた歌を。「夢を追う君へ、思い出して くじけそうなら いつだって物語の主人公が立ち上がる限り 物語は続くんだ」。

 応援して下さる人に感謝し、挑戦してきたことを誇りに、諦めず、夢や希望をもってこれからも歩んでいくからこそ、優勝できなかったという過去の事実は変わりらなくても、過去の意味が変わってくる。だから、希望は決して欺かないのです。

 これから、皆さんはたくさんの人、出来事に出会い、時には喜び、時には涙することでしょう。90人には90の物語があります。本学院、それぞれの物語を書き込んで頂きたい。そして、悲しみで前が見えなくなった時には、思い出してください。希望は欺かないのです。そのことを忘れず、皆さんには学生生活をスタートさせて頂きたい。

 今日入学した一人ひとりのこれからの歩みを、私たちは、応援していきます。

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 ご無沙汰しております。実は小生、脳梗塞で10月16日から11月21日まで入院していました。脳幹の出血でした。医者からは全ての運動神経が通っているところで、出血がひどければ死ぬところだったといわれました。幸い極めて早く気が付き、コロナの中でしたがすぐ入院できたことで、回復し退院できました。右手の握力が半分くらいになり、右足が少し重くなりましたが、幸い日常生活に大きな支障はなく、現在は体力の回復と、日常生活を通じてのリハビリに努めています。大学院の授業も中断してしまいご迷惑をおかけし心苦しく思っています。

 理事長をしている東京聖労院の理事会や大事な会議にはオンラインで出席し始めました。100年前世界を襲った「スペイン風邪」は、当時の日本の人口5666万人の、およそ半数の2380万人を罹患させ、死者は10万8000人という凄まじいものでした。第一波が襲った1918年は東京聖労院の創始者たちが、前身の事業を開始した年でもありました。創始者たちの熱い思い、実践を100年受け継いでいる私たちは、新型コロナウイルス感染症にもしつかり対応し役割を果たしていきたいと思っています。

                ルーテル学院大学  名誉教授 和田敏明

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 私は今年の3月から保育園で0歳児クラスを担当しています。保育園では3密は避けられず、毎日子ども達のよだれと鼻水にまみれています。でも、子ども達は日々成長し、昨日できなかったことが今日はできるようになっています。そんな成長過程に関われることは本当に幸せです。私自身が至らなくて、あぁダメだなぁと思うこともたくさんあり、そういう点では毎日が勉強です。

 また、園長先生は大谷リツ子先生の1番弟子という不思議なつながりもあり、この職場もまた神様が用意されていた場所だと実感しています。さらに、この法人の理事には卒業生のGさんがいらっしゃって、私が職探しをしているのを知ってこの保育園を紹介して下さいました。ルーテルのつながりにも感謝です。                      木村 香織

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 希望ある明日に向かって歩むぞメッセージを読ませていただきました。とても勇気づけられました!どこの国でも感染率が上昇傾向で、社会は益々閉塞していますね。アメリカではワクチンの接種が今週から本格的に始まりました。国民の半分以上がワクチン接種に積極的でない反面、全国民の80%近くの接種が達成できなければ、ワクチンの効果がないと言われています。そして、多民族国家であり、不法滞在者の多いアメリカで今後これだけ多くの国民に適切に接種をすることの難しさにも直面しています。

 そんな中、私は先週からコロナ患者さんのICUの勤務になり、今日、ワクチンを受けました。ワクチンがこの世を救うのか、それとも一人ひとりの他人を思いやる気持ちと行動がこの世を救うのか・・・そんなことを毎日考えています。

 先週、ルーテル学院大学の一年生の授業 (社会福祉原論Ⅱ)でコロナ禍におけるソーシャルワーカーと看護師の働きについて話す機会をいただきました。私は看護師として働いており、社会福祉の仕事とは長く離れてしまっていたので、もう一度原点にもどり、様々な文献と私の職場でのソーシャルワーカーの方たちとの働きの中から、 ソーシャルワーカーの働きを見つめ直してみました。そして、驚くことに、ソーシャルワーカーの働きの幅の広さ、奥の深さなどなどが次々に浮かび上がり、今の閉塞した社会に光を与える仕事なのだと再度実感した瞬間がありました。学生さんたちに伝えたいことは沢山あったのですが、その中の一つ。Equality(平等)と Equity(公平)のコンセプトです。私たちは今までなんでも平等に配ることが大切だと思ってきましたが、今回のコロナのパンデミックなども含めて、社会の体系はますます変化し貧富の差もますます広がります。ですから、今後の社会の中では Equity(公平)つまり、必要な所に必要なものを供給することの大切さが焦点になってくると思いました。

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 みんなが幸せになれるためには、私たちが必要な所に必要なものを・・・が大切であり、みんなの幸せが実現できるのかも知れません。そして、今こそ、私たちが外にでて、手を指し伸ばしていく時なのかも知れませんね。

 今年、2020年を振り返り、長い長い一年だったと思いました。3月の末からコロナのパンデミックが襲ったニューヨークでのコロナICUでの仕事はとても悲しく辛い毎日でしたが、このようにルーテルのコミュニティが私を支えてくれました。ルーテルファミリーからの励ましのお手紙がどれほど勇気づけてくれて、私を前に進めてくれたことか。このようなネットワークに感謝の気持ちでいっぱいです。

 今、今年最後のホリデーシーズンのクリスマスを迎えています。アメリカでは、家族がそろって楽しい時間を過ごす11月末のサンクスギビングからクリスマスにかけての時期に自殺者の数が増えると聞いています。みんながみんな、楽しく幸せなはずに時期に、寂しい思いをする人がますます寂しい思いをする悲しい時期でもあります。孤独、貧困、希望を失うこと、などなど。こんな時だからこそ、他人を思うこと 、私たちが外にでて、他人へ手を指し伸ばしていく時なのでしょうね。そして、みなさんへのたくさんの感謝をこめて。岩間恵子

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 クリスマスの喜びを直前にして皆さんにメッセージを送らせていただきます。今年はコロナ禍にあり、学校も教会も特別なクリスマスになりました。学校で毎年行われてきたキャンパスクリスマスは一部と二部に分け、一部はZoomを用いたクリスマスストーリーとクイズ大会、二部は50名に制限してのチャペルでの礼拝です。ルーテル三鷹教会のクリスマスイブ礼拝も密を回避するため三度に分けて行われ、チャペル内で賛美歌を歌うこともありません。これらはいつもと違うクリスマスです。でも確かに変わらないことがあります。それはイエス・キリストのご降誕の聖句が読まれることです。「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。」(ヨハネ福音書1章14節)ヨハネは、栄光に輝くイエスが「わたしたちの間に宿られた。」と記します。オンラインとなった「わたしたちの間」、直接触れることを避け、距離を取らなければならない「わたしたちの間」、そこにイエスはお生まれになったと告げるのです。だからコロナ禍にあり人と人との間について悩まされる今こそ、「わたしたちの間」にお生まれになったイエス・キリストの福音(Good News)が大切になるのです。皆さんの職場や家庭にもイエス・キリストはお生まれになります。すべてのクリスマスが祝福に満たされることをお祈りいたします。
ルーテル学院大学 チャプレン 河田優

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 今年を振り返ると、まさに新型コロナウイルス感染症対策に社会全体が追われ続けた一年でした。私自身も、在宅勤務を併用するなかで、オンライン会議・研修への対応など、さまざまな対応に追われました。コロナの影響力を鑑みると決して「良い年だった」とは言いにくい年ではあったかと思います。ただし、コロナによって、社会が一体となり、ICT化を加速度的に進めることができました。改めて地域でのつながりの大切さがわかった1年でした。(被災地などでは、外部支援が当たり前のようになっていましたが、 コロナ禍では、できるだけ地域の力で支え合っていこうという風潮がより強く見られました)など、できる限りポジティブな影響も意識するようにしています。直近でも、オンライン研修会で、東北で働かれているルーテルの卒業生の方とお話する機会がありました。その方も集合研修で東京に数日行くことは難しいが、オンライン会議だから参加できたとお話されていました。また、全社協でもオンライン会議が基本となり、遠方からの移動がなくなった分、全国各地の役員さんとこれまで以上に議論の回数を増やすことができました。このように、遠方の方とも、簡単に繋がることができるようになったのは、社会の大きな歩みだと思います。
 なお、全社協では、コロナ禍で、日夜、福祉サービス利用者を支えている全国のエッセンシャルワーカーの皆様へ、全社協および関係大臣から、心からの感謝を込めて応援メッセージをお届けしています。ぜひ、ご覧ください。https://www.shakyo.or.jp/tsuite/ouen_video.html

                 全国社会福祉協議会 A.K

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 皆さま、どうお過ごしでしょうか。私は新型コロナウイルスの影響から失業、生活困窮された方たちの支援活動、政策提言に奔走しております。日本が経験する史上初の社会的危機と言ってもいい惨状で、頼るべき場所がない方たちが大勢相談に来ています。社会福祉はその時々の時代情勢の変化に応じて、弱くさせられた人々と向き合って来たのだと思います。そのような先人たちの歩みを参考に、今回も多くの人たちと共に苦しさを少しでも和らげていけるように尽力していきます。厳しい時期、辛い時期は長く続きませんので、コロナ収束を願いながら現場で奮闘していこうと思います。新型コロナに細心の注意を払いながら、お過ごしください。全ての方たちが新年を安らかに迎えられることを願っております。特定非営利活動法人ほっとプラス理事 藤田孝典

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 クリスマスが近づいてまいりました。皆さんは、いかがお過ごしですか。私は、昨日、岩◎さんにニューヨークからZOOMで、社会福祉原論Ⅱの受講生等を対象にした授業を行って頂きました。また先日、講演のため栃木県社協に行き、久しぶりに卒業生に会いました。また家族で蘭を育てている卒業生にお願いし自宅に送って頂きました。皆さんに美しい花の写真を送ります。そして市役所に行くとまた卒業生が呼びかけてくれました。私は介護保険に関する委員会の委員長をしていましたが、その部署で数年前から働いていたとのこと。またその後に行った幼老ケアで有名なNPOでは、卒業生が働いていました。思いがけなくうれしい出会いでした。このようなちょっとしたことで心が温まります。

 しかし、本年はコロナ禍にあって、さまざまなことが深刻化し、私たちの心を揺らします。だからこそ、私は、家族、友人、卒業生、今まで一緒に歩んできた隣人との絆を大切に、支え合いながら、今日という一日を過ごしていきたいと思っています。 

 そこで、『明日に向かって歩むぞメッセージ』を再開して、新年に向かっていきたいと考えました。近況、日頃の何気ない出来事、生活や仕事で大切にしていること、皆さんへの応援メッセージのいずれでも結構です。メッセージを 私のメールに送っていただけませんでしょうか。 では、またお会いしましょう。 市川一宏