熊本県宇城市福祉大会
2014年10月1日、熊本県宇城市社会福祉大会の講演のご依頼を受け、熊本から鹿児島本線の列車に乗ってはじめて松橋駅に下りました。各駅停車でしたが、列車は快適でした。
駅の改札口を出て、お迎えを待っていると、聞き慣れない列車の大きな音。そして煙。駅員の方にお聞きすると、熊本と人吉の間を蒸気機関車が定期的に走っており、私がいる時間には、乗務員が練習しているとのことでした。
駅の戻り、必死で蒸気機関車の後を追いかましたが、すでに遠くに走っており、見ることはできませんでした。しかし、振り返ると、通り過ぎ去った蒸気機関車の煙が残っていました。しかし、列車が通り過ぎた跡が、はっきりと確認できましたし、私の思い出になりました。今度は、その蒸気機関車に乗りたい。
宇城市では、10年前より177の内142の自治区で地区福祉会を設置し、小地域福祉活動を進めておられるとのこと。その活性化を図りたいとのご要望でした。私は、全国各地の例をお示ししながら、サロンや見守り活動を進める具体的な方法をご紹介しました。会場に来られたたくさんの方々は、熱心に聞いて下さいました。私のその真摯な態度に、宇城市の地区福祉会の可能性を実感しました。
東京に向かう飛行機を夕陽が照らしていました。宇城市の方々が、私を励ましながら、見送って下さっていたかもしれません。煙の跡に始まり、真っ赤な夕陽の見送りを受けた、とても貴重な1日でした。