共助社会づくり

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

皆さん、こんにちは。04年から06年まで、ルーテル学院大学大学院の博士前期課程でお世話になった藤田孝典と申します。

主査である市川一宏先生だけでなく、各福祉領域のスペシャリストであった先生方に研究や学術の基礎を厳しくも温かくご教授いただきました。

当時の私はいわゆるホームレス状態にある方にかかわり、大学卒業後、社会福祉士として、福祉事務所で生活保護担当をしながら、夜間と休日に大学院で指導を受けていました。

働きながら大学院を志望した理由は、生活困窮者に対する支援方法を確立するためでもありました。

当時、ホームレスを含む働ける年齢層に対する福祉事務所の支援は、就労支援、経済的自立に偏り、アルコール依存症やギャンブル依存症、知的障害や精神障害など多様なニーズを抱える方への対応は不十分でした。

そんな福祉事務所内におけるケアや支援に限界を感じ、NPO法人の設立あるいは独立を構想していた際、市川先生や大学院の仲間たちの後押しを受けました。

大学院では、私たち支援者側の枠、基準に当てはめるのではなく、当事者主体で支援関係を構築すること、社会資源がなければ自ら創造すること、実践を言語化して社会発信し続けること、支援介入の際には実証・論拠を大事にする「evidence-based practice: EBP」などを教わりました。

そのような経緯もあり、現在はさいたま市見沼区にあるNPO法人ほっとプラスという生活困窮者支援をする団体のほか、貧困問題を縮減するための反貧困ネットワーク埼玉の組織化、団体運営などをしています。

また、市川先生たちの教え、市川イズムを次世代へ繋ぐため、埼玉県内の複数の大学で社会福祉士養成に取り組んでいます。

さらに2015年から施行された生活困窮者自立支援法の策定にも委員として関わらせてもらいました。課題がありつつも、それによって全国の市区町村に、様々なニーズを抱える困窮者向けの自立相談支援機関が立ち上げられています。大学院での研究、議論、蓄積が具体的な政策立案場面で実用されたことは嬉しかったです。

しかしながら、様々な政策立案にもかかわらず、新型コロナ禍は猛威を奮っています。生活困窮世帯が増加し、相談件数も増え続けています。支援や給付メニューの不足も顕著であるため、政策変更を求めて、与野党国会議員、厚生労働省などへ働きかける毎日が続いています。

政策変更を促すだけでなく、民間企業によるSDGs推進のため、ホテル経営大手企業と共同し、困窮世帯向けのシェルター設置に取り組んでいます。上場企業が困窮者支援に力を貸してくれるのは画期的であり、大変ありがたいことです。

そして、福祉拡充の理解を得るため、相談支援現場の実態、想いを出版物などにしながら社会発信してきました。ネーミングにお叱りを受けたこともありましたが、高齢者の貧困状態を告発する「下流老人」は2015年に流行語としてノミネートされ、様々な政策論争を巻き起こすことができました。市川先生の教え通り、毎年一冊を目標に執筆活動も続けています。

まだまだ不十分でありますが、ソーシャルワーカーとして、当事者に向き合うミクロレベルの相談支援だけでなく、地域や企業、組織を変えるメゾレベルの実践、制度政策や世論に働きかけるマクロレベルのソーシャルアクションなど、幅広い実践を仲間たちとおこなっています。

今後もソーシャルワークの面白さ、醍醐味を後輩に伝えていけるように、皆さんと頑張っていきます。引き続きご意見、ご指導、叱咤激励いただきますようお願いいたします。

藤田孝典

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

「日々職場と家の往復で場面場面を真摯に向き合ってはきていますが、忙しさから肝心の「人とのつながりで生まれる言葉、動機づけ」を置いてけぼりにしているようでインプットも忘れるべからずですね。ソーシャルワーカーの心に響く学びと出会いの場はなかなかなく、後輩たちにもぜひ参加いただきたいと思います。」RA

「奥田さんの生の話を始めて聞きました。さすがです。課題がきちんと整理されていて、理論的。そして、曲がらない、尊敬です。 家族機能の社会化、葬式を出してもらえるとしたら安心しますね。血縁のない人は地縁が支える。ひとつの答えをもらいました」もみ

「現在、CSWとして生活困窮や精神疾患、様々な生きづらさを抱えた人たちを支援していて、今日の奥田先生のお話しの一つひとつにうなずきながら、改めて伴走型支援について考えさせられました。ひとりにさせない、諦めないでつながり続けることを大事にしていきたいです。」飯島ともえ

「ご講演ありがとうございました。高齢者虐待防止に携っておりますが、虐待が起こる要因は個人・世帯の孤立・孤独だと痛感しています。虐待対応は問題解決型ですが、高齢者が65歳になってから関わったのでは遅くもっと前から予防しなければ虐待は無くなりません。昨年度の関わった調査で自治体等による虐待防止計画が策定されていない実態が把握できたので、今後人口は減少していくため、縦割りで施策を考え、お金を縦割りつけている場合ではないので、「丸ごと」で考えたいと思います。ありがとうございました。」乙幡美佐江

「地域における課題はより幅広い内容が求められると思います。それを忘れずにしたいね、という確認をし合うテーマ、分野を限らず奥田さんたちのように必要なら広げていく、そんな地域福祉について考えたいと思います。」河島京美

「希望の会でさまざまな分野でご活躍されてる卒業生に会え、つながりの場を持つことができ、自身を振り返る機会、視野を広げることができました。また、自分にとって安心、希望を持つことができました。つながることは個人にとって、組織にとってプラスのパワーになると信じています。」田丸隼土

「ソーシャルワーカーの役割は、明日への希望を伝え、共に創っていくこと。ルーテル学院で共に学び合った仲間として、これからも共に支え合い、希望を伝え合い、未来への架け橋を創っていきましょう。それぞれの場でソーシャルワークを実践していきましょう。」山本繁樹

「去る8月6日に開催されました「希望の会」の研修会に参加させてい頂き、ありがとうございました。認定NPO法人「抱僕」理事長、奥田知志先生の基調講演を拝聴しまして、福祉の原点に目覚めさせて頂きました。自分が何のためにこの福祉の仕事をしているのか、あまりにも変化の著しい社会のあり様の中で、迷える子羊の状態に陥り、心が折れそうにになる自分との闘いが多々あります。私も児童福祉現場で長年働きルーテルで臨床心理の分野で学び直し人間理解を深めていく努力をしていますが、眞に「我一人」では生きられない!福祉の原点はこの一点にあることに改めて気づかされました。というより再起されました。「あなたを一人にしない」。これは主イエスキリストがみ言葉を通して示されている「一人一人が愛される存在ある。どんな命も価値ある命である。私が共にいる。」という真理に一致します。キリスト教社会福祉は言葉の実践であることを強く教えられました。福祉のスペシャリストとしてご活躍の方々でさえ、どのような仕事をすすべきか悩みを抱え込むことがありますね。聖書のみ言葉の原点に立ち返って考えると、何をなすべきかは、社会のあり様や人々の暮らしをしっかり捉えながら、援助を必要とする方を覚えて祈りつつ向き合うときに、主がお示しくださると私は信じています。一人ではなく、働き人である私たち自身も共同体として共に繋がり合って、学びを深め励まし合うこの「希望の会は」大切だと思います。これからもメンバーに加えてくださいますようにお願い致します。幹事の皆様・会員の皆様のお働きに、祝福が豊かにありますようにお祈りいたします。」社会福祉法人ベタニヤホーム 綱春子

家族と企業による日本型の社会保障に替わる新しい制度、家族機能を持った住宅という話が考えさせられました。研修会の後もYouTubeの抱樸チャンネルで「希望のまち」や「家族の変容とこれからのケア」などを見ています。準備をして下さった方々に心から感謝いたします。M.K.

希望の会は、ルーテルの皆さんとのつながりを感じた時間となりました。また、来年も近況を語り合う機会が持てればと思います。コロナ禍は続き、さまざまな困難も立ちはだかりますが、このつながりを忘れずに、アフターコロナを見据えて、乗り越えていければと願っています。福祉実践の新たな地平を切り開いている、そんな瞬間に立ち会っているということを頭の片隅に置きながら、力を合わせて前進していきましょう。この会を牽引していただいた市川先生、原島先生、和田先生、幹事の皆さまに感謝いたします。桑原信人

「地域福祉を推進するルーテル学院大学・希望の会」主催「コロナ禍における地域課題と地域福祉の展開」を終えて

ルーテル学院大学・大学院・神学校卒業生の皆様

皆さん、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。

8月6日(土曜日)午後2時より4時半まで、卒業生を対象にした「地域福祉を推進するルーテル学院大学卒業生の集い・希望の会」主催研修会が行われました。参加申し込みは43名を数え、北九州にある認定NPO法人抱僕理事長の奥田知志氏による「孤立のない社会を目指して〜コロナ禍における伴走支援の現場から〜」というテーマの基調講演をお聞きし、グループで分かち合いをしました。私たちの生活、働きの原点を学ぶことができましたこと、心より感謝しております。

Zoomを通してですが、何人もの卒業生と久しぶりにお会いし、励まし、励まし合い、今まで長いこと積み重ねてきたルーテル学院の絆が、厳しい時にあって、なくてはならないものとして、輝き続けていることを私は確信しました。参加者からは、たくさんの感想が届きました。一部ですが、ご紹介します。

「もやもやしていた、仕事の課題が、整理された気分です。ありがとうございました。幹事の皆様、ご準備、今日の時間をありがとうございました」

「奥田先生のお話は気づきの連続でした。日々仕事をしていると、<何のために働いているのか>を見失いかけてしまいますが、奥田先生のお話を聞いて、福祉に携わることの本質的な部分を見直すことができました。」

「まずは先生、幹事の皆様に今日この機会を設けてくださったことに心よりお礼申し上げます。日々職場と家の往復で場面場面を真摯に向き合ってはきていますが、忙しさから肝心の<人とのつながりで生まれる言葉、動機づけ>を置いてけぼりにしているようでインプットも忘れるべからずですね。ソーシャルワーカーの心に響く学びと出会いの場はなかなかなく、後輩たちにもぜひ参加いただきたいと思います。」

「ソーシャルワーカーの役割は、明日への希望を伝え、共に創っていくこと。ルーテル学院で共に学び合った仲間として、これからも共に支え合い、希望を伝え合い、未来への架け橋を創っていきましょう。それぞれの場でソーシャルワークを実践していきましょう。」

「認定NPO法人抱樸の理事長の奥田知志先生の基調講演のなかで、「福祉とは『我一人』ではない生き方を可能にする営み」という言葉が非常に印象に残りました。また、家族形態・機能が時代と共に変化しており、現在社会において全ての人がその人らしい物語を生きていくことができるような共生社会を造っていくために、伴走支援が求められているという説明を伺い、自分の実践について振り返る機会をいただきました。後半のグループワークでは、様々な現場で活躍なさっている卒業生の方々の実践について伺い、社会福祉の価値を共有することができ、大きなエールをいただきました。」

「奥田さんの活動は私たちの活動の励みとなるもので、力強いエールをいただきました。今回は、社協職員だけでなく、医療・福祉の関係者が一同に集い、ルーテルOB・OGの幅広い絆を感じることができました。コロナ禍にあって、それぞれの現場でご苦労され、また奮闘されていることを知り、心強く感じました。」

「奥田先生の話を聞き、より「つながり」を具体的に理解することができました。年々と変化していく地域の動きに 問題解決だけでなく伴走支援の両立が大切だと改めて感じました。 「利他」の考えが印象に残り、 分けたら減るではなく分けたら増える考えをどのように地域住民に根付かせられるか、興味を持っています。」

なお、今回は、飯島ともえさん(相模原市社協)、池永雄一郎さん(羽村市社協)、河島京美さん(練馬区社協OB)、桑原信人(全社協)、関根裕恵さん(西東京市社協)、原島博さん(ルーテル学院大学)、山本繁樹さん(立川市社協)が幹事として準備にあたって下さいました。また、名誉教授の和田先生には進捗状況をたえずお知らせし、ご助言を頂いてまいりました。この方々の働きがなければ、今回の研修会は実施できませんでした。改めて感謝いたします。

そして、厳しい社会だからこそ、互いに支え合っていきましょう。

暑さが続く日々です。ご健康にご留意下さい。またお会いしましょう。

2022年8月21日  市川一宏

希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

卒業生から、ラインが届きました。私は、送ってきた卒業生の働きに心から敬意を表し、これからも応援していきたいと思っています。

私は、現場でクラスターになり、陽性者の中仕事をしておりました。スタッフも次々にコロナにかかり、一時期、私ともう1人で現場を回すという厳しい状況になりました。無理をしなければ現場は回らず、ここで介護の人材不足の現実にぶち当たった気がします。その後は、私も陽性者となり、重症でした。現在は、療養期間も終え元気に仕事しております。

私の現場は人に大変恵まれていると思っています。社員をはじめ、パートさんとも協力しながらやっています。人の温かさを感じられる現場です。

介護は確かに厳しい時もあります。しかし、人の絆や温かさがとても感じられる仕事だと思います。辛いこともありますが、ここまで感謝される仕事って中々ないと思います。

これから、世の中がどう変化していくか分かりませんが、日々の変化の中で少しでも毎日自分が成長できるように今後も精進していきたいと思います。

また、皆さんにお会いできたらと思います。  N.K.

日生財団研究助成

日本生命財団は、共に生きる地域コミュニティづくり」を基本テーマに、「地域福祉チャレンジ活動助成」と「実践的研究助成」(「実践的課題研究助成」、「若手実践的課題研究助成」)を行っています。地域福祉チャレンジは、地域での継続的自立生活を支えるシステム(地域包括ケアシステム)展開等につながる活動を行うNPO法人等の団体を対象とし、また後2者は、以下のテーマの課題について研究者と実践家が協働し、現場の実践をベースにした研究を行う、その研究者・実践家を対象にしています。一定の水準を満たした申請に関しては、いずれも複数の学識が審査し、全体で討議した上で候補者を選び、日生財団の理事会で決定されます。そして、活動及び研究の成果は、12月のワークショップ、シンポジウムで報告され、社会的な還元が目指されます。

私も長く関わってきており、たくさんの申請団体・申請者が実際に実績をあげ、地域コミュニティの再生と研究活動に貢献してきていることを目の当たりに見てきました。多くの社会福祉協議会やNPOが、幅広い福祉保健医療教育関係者・機関と連携してプロジェクトを立ちあげ、助成を受けて実施してきており、今日のおける新たな実践の進め方だと思っています。また、研究者の方々も、同じ分野の研究者だけでなく、幅広い方々、実践現場と協働した実証的研究を進めており、研究水準の向上に貢献していると感じています。

皆様も、どうぞ申請をなさって下さい。

分野番号1  
「いつまでも地域で高齢者が安心した生活が送れるまちづくり 地域包括ケアシステムの推進」

テーマ番号テーマ
1在宅サービス(医療、ケア、住宅等を含む)の推進
2高齢者を支える介護・ 看護 ・ 医療連携システムの開発、実践
ICT技術を活用した地域情報共有システムの開拓的な実践
「閉じこもり高齢者」と地域コミュニティとのつながりづくり
独居高齢者の生活支援のための開拓的な実践
インクルーシブな地域社会の構築へ向けての実践
家族介護者へのケア体制確立に向けての実践
在宅ターミナルケアにおける専門職種によるチーム活動

分野番号2
人生100年時代の「高齢者の生きがい・自己実現・就業支援」

テーマ番号テーマ
1人生100年時代のライフサイクル構築への取組
2ターミナル期にある人やその家族に対するソーシャルワーク支援(在宅ケア・死後の財産処分、グリーフケア等)
高齢者の潜在能力の開発(美術、音楽、演劇、自分史)と能力発揮の場づくり
高齢者ボランティアの養成
新しい働き方、新しい労働形態(ソーシャルエンタープライズ)、社会参画の開発
在職中の人に対する退職前教育の在り方

分野番号3
「認知症の人が地域で安心した生活ができるまちづくり 」(本財団恒久分野)

テーマ番号テーマ
1認知症ケアへ向けて医療と介護の連携
2認知症の人の権利擁護の推進
軽度認知障害に対する相談、支援体制
若年性認知症の人に対するケア
認知症介護者に対する支援
認知症の人を支えるまちづくり
(認知症サポーター等を含む支援人材づくり)

分野番号4
「新型コロナ感染を踏まえた高齢者ケアの実践」(2022年度特別分野)

テーマ番号テーマ
1感染症対策のあり方
2専門職の連携・ 人材養成
入居者と家族・地域のつながり
ICT等を活用した対面と非対面の組み合わせによる高齢者への生活支援

地域福祉を推進するルーテル学院大学卒業生の集い

大学、大学院、神学校を卒業した皆さん、いかがお過ごしですか。今回、卒業生で本学の教員である原島博先生、卒業生で社会福祉協議会で働く飯島ともえさん、池永雄一郎さん、河島京美さん、桑原信人さん、関根裕恵さん、山本繁樹さんと何度も打ち合わせをし、地域福祉を推進するルーテル学院大学卒業生の集まりを開催することができました。今、社会は混乱の中にあります。私たちも、希望ある明日を描けない戸惑いの中にあります。だからこそ、大切な人、大切なこと、すなわちルーテルの縁を大切にしていきたいと思っています。社会福祉協議会に勤めている卒業生だけでなく、様々な分野で働く卒業生、また今は他の職域や家庭で踏ん張っている卒業生で、地域福祉に関心のある方々、どうぞご参加下さい。お待ちしています。市川一宏

NHK制作局 地域づくりプロジェクトのお知らせ

我々のチームが制作致しました番組『移住新時代  過疎地域にチャンスあり!』(クローズアップ現代)の7月20日の放映についてのお知らせを先日お送りいたしましたが、残念ながら放映が延期になりました。放映日が決まりましたら改めてお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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前回もお知らせいたしましたが、私たちが運営する「NHK地域づくりアーカイブス」でも、3本の新着動画がアップされています。よろしければご覧ください。

●「不便」を逆手に取った過疎の村のユニーク施策

人口およそ700の小菅村が今全国的に注目を浴びています。小さな全国からデザインと地域活性のアイデアを募集して、おしゃれな小屋を建設するタイニーハウスプロジェクトは若い世代の移住者を呼び寄せました。ほかにも、ドローンを使った配送サービスなどユニークな施策が次々実現。村民の声にまめに耳を傾け、新しいアイデアを否定せず、どんどん挑戦する小菅村スタイル。そのチャレンジ精神の源とは?

●県内高校初の外国人クラス誕生。夢を諦めない

島根県立宍道高校の定時制課程に県内の高校では初の外国人生徒だけのクラスが誕生しました。義務教育後は進学を断念し、将来の夢を諦める生徒が少なくなかった中で、彼らの第一歩は、地元で暮らす外国ルーツの子どもたちの大きな希望となっています。学力ややる気があっても、言葉の壁でつまづくことが多い子どもたちに対し、学校や先生たちも、テストの語学のバリエーションを増やすなどのさまざまなサポートで、子どもたちの夢を応援しています。

●取り残された被災者を救えるか

地震水害など、毎年のように起こる大規模災害によって、被災後数年たっても、生活再建が進まず取り残されてしまう被災者がいます。その多くが高齢や病気、生活困窮などの困難を抱えており、支援制度にもうまく到達できていない現実があるのです。そんな中で、個別の被災者に寄り添い、弁護士、建築家、介護などの専門家が連携して生活再建を支える「災害ケースマネジメント」と呼ばれる新たな取り組みが、被災地を中心に広がっています。

「NHK地域づくりアーカイブス」新着動画、いかがでしたでしょうか。

本サイトは、興味のあるジャンルや地域、キーワードから検索することもできます。全国の地域づくりに励む方々や、大学の先生、学生さんたちなどにもぜひ、知っていただき、利用していただきたく、みなさまにもぜひ、「NHK地域づくりアーカイブス」の存在をさまざまな方にお知らせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。 

★★★「NHK地域づくりアーカイブス」とは★★★ 

「NHK地域づくりアーカイブス」は、「地域課題の解決を進める先進地の取り組みを集めた」動画サイトです。NHKスペシャルや、クローズアップ現代、ハートネットTV、そして私たちが制作してきた「明日へ 復興サポート」「ふるさとグングン!」などから、それぞれの課題解決の先進地の動画を集めています。

課題は、過疎・高齢化、6次産業化、獣害、商店街の衰退、孤独死、ひきこもりなど、様々です。課題は、過疎・高齢化、6次産業化、獣害、商店街の衰退、孤独死、ひきこもりなど、様々です。ジャンル別に「農林水産・食」「コミュニティ・商店街」「教育・子ども・若者」「福祉・生活支援」などに分類され、誰でも無料で見ることが出来ます。特別な登録も必要ありません。

広がれボランティアの輪

全社協 全国ボランティア・市民活動振興センターからのオンライン参加のご案内です。

本センターが事務局を預かる「広がれボランティアの輪」連絡会議では「ボランティア・市民活動の推進に関する関係省庁との懇談会」を開催します。

この懇談会は、2001年ボランティア国際年で培った官民のパートナーシップを発展させるため継続して開催しているものです。コロナ禍以前は「広がれ」構成団体を対象に開催していましたが、コロナ禍でのハイブリッド開催に伴い、昨年から構成団体とつながる方々にもオンラインで参加いただいています。

今年度は午前午後とテーマを設け「災害」「子どものウェルビーイング」をテーマに省庁の施策説明と「広がれ」構成団体の実践を紹介し、意見交換を行います。

今年の開催案内を別添によりお送りいたしますので、ご都合いただけるようでしたらオンライン参加を検討ください。

なお、お申込みは「広がれボランティアの輪」連絡会議ホームページから受け付けています。

HTTPS://WWW.HIROGARE.NET/

京都府民生委員児童委員代表者研修会

私は、7月18日から21日まで、京都に行ってまいりました。京都駅の近くの都ホテルに泊まり、1日目は北部を対象に綾部市で、2日目は宇治市等の南部を対象に京都市で、3日目は中部を対象に亀岡市で、講演と情報交換会をしてきました。貴重な体験でした。特に1日目に特急で綾部に向かう車窓から見える山間地の集落には、明らかに廃屋が散見され、いたるところに除雪車が駐車していました。豪雪地帯だからでしょう。そのような地域で、民生委員児童委員の方々が、コロナという異常事態にかかわらず、いろいろ工夫し、一人暮らしの高齢者等の見守り等の活動しておられます。コロナ禍にあって、迷いながらも、活動なさっておられる民生委員の方々にお礼を申し上げ、また私が考える添付の取り組みをお伝えし、その可能性を一緒に考えてきました。原点に立って頑張りますと言われる民生委員の方々の笑顔を見て、やって来て良かったと確信しました。今まで関わってこられた住民の方々に、笑顔が届けられることと思います。

縁の会第10回研修会

2022年8月27日14:00〜16:30に、研修会を開催します。縁の会とは、社会福祉の現場で働く者たちが、志を同じくする多くの方々に集まって頂き、互いに悩みと夢を語り合い、支えあって、新たな気持をもってお年寄り、ご家族、当事者の方々、地域の方々とともに歩むことができればと願う仲間たちの会です。

研修会は、今回で、10回目になります。しかし、コロナ禍にあって、ふりかえってみれば、私たちは、いろいろなことを諦めていました。研修会もそうで、3年近く、開催していませんでした。

確かに、新型コロナウイルスの広がりは、今までの関係を打ち砕き、不安、 恐怖、不信、怒りを生み出し、負の連鎖が広がってきています。だからこそ、私は、大切なもの、大切なことを守る決意が必要だと思います。私は、その中に「人への思いやり」を加えたい。そしてウイルスの脅威にさらされているからこそ、今すべきことを考え、今できることを実践したいと思います。

今回は、浦河べてるの家との関わりが深い浦河ひがし診療所のソーシャルワーカーであり、ルーテル学院大学の卒業生でもある伊藤恵里子さんから、「当事者の社会参加とは〜共に歩むソーシャルワーカーとしての想い〜」というテーマでお話を頂きます。

「どのように支援をするか」とともに、「どうして支援をするのか」という私たちの原点に触れることができると思います。

どうぞご参加下さい。縁の会の仲間たちとお待ちしております。