日生財団研究助成

日本生命財団は、共に生きる地域コミュニティづくり」を基本テーマに、「地域福祉チャレンジ活動助成」と「実践的研究助成」(「実践的課題研究助成」、「若手実践的課題研究助成」)を行っています。地域福祉チャレンジは、地域での継続的自立生活を支えるシステム(地域包括ケアシステム)展開等につながる活動を行うNPO法人等の団体を対象とし、また後2者は、以下のテーマの課題について研究者と実践家が協働し、現場の実践をベースにした研究を行う、その研究者・実践家を対象にしています。一定の水準を満たした申請に関しては、いずれも複数の学識が審査し、全体で討議した上で候補者を選び、日生財団の理事会で決定されます。そして、活動及び研究の成果は、12月のワークショップ、シンポジウムで報告され、社会的な還元が目指されます。

私も長く関わってきており、たくさんの申請団体・申請者が実際に実績をあげ、地域コミュニティの再生と研究活動に貢献してきていることを目の当たりに見てきました。多くの社会福祉協議会やNPOが、幅広い福祉保健医療教育関係者・機関と連携してプロジェクトを立ちあげ、助成を受けて実施してきており、今日のおける新たな実践の進め方だと思っています。また、研究者の方々も、同じ分野の研究者だけでなく、幅広い方々、実践現場と協働した実証的研究を進めており、研究水準の向上に貢献していると感じています。

皆様も、どうぞ申請をなさって下さい。

分野番号1  
「いつまでも地域で高齢者が安心した生活が送れるまちづくり 地域包括ケアシステムの推進」

テーマ番号テーマ
1在宅サービス(医療、ケア、住宅等を含む)の推進
2高齢者を支える介護・ 看護 ・ 医療連携システムの開発、実践
ICT技術を活用した地域情報共有システムの開拓的な実践
「閉じこもり高齢者」と地域コミュニティとのつながりづくり
独居高齢者の生活支援のための開拓的な実践
インクルーシブな地域社会の構築へ向けての実践
家族介護者へのケア体制確立に向けての実践
在宅ターミナルケアにおける専門職種によるチーム活動

分野番号2
人生100年時代の「高齢者の生きがい・自己実現・就業支援」

テーマ番号テーマ
1人生100年時代のライフサイクル構築への取組
2ターミナル期にある人やその家族に対するソーシャルワーク支援(在宅ケア・死後の財産処分、グリーフケア等)
高齢者の潜在能力の開発(美術、音楽、演劇、自分史)と能力発揮の場づくり
高齢者ボランティアの養成
新しい働き方、新しい労働形態(ソーシャルエンタープライズ)、社会参画の開発
在職中の人に対する退職前教育の在り方

分野番号3
「認知症の人が地域で安心した生活ができるまちづくり 」(本財団恒久分野)

テーマ番号テーマ
1認知症ケアへ向けて医療と介護の連携
2認知症の人の権利擁護の推進
軽度認知障害に対する相談、支援体制
若年性認知症の人に対するケア
認知症介護者に対する支援
認知症の人を支えるまちづくり
(認知症サポーター等を含む支援人材づくり)

分野番号4
「新型コロナ感染を踏まえた高齢者ケアの実践」(2022年度特別分野)

テーマ番号テーマ
1感染症対策のあり方
2専門職の連携・ 人材養成
入居者と家族・地域のつながり
ICT等を活用した対面と非対面の組み合わせによる高齢者への生活支援