希望ある明日に向かって歩むぞメッセージ

 ニューヨークの岩◎さんと彼女に続くすべてのルーテル関係者のみなさま

 この度のコロナ禍のただ中にあって、それぞれの場所で、エッセンシャル・ワーカーズの一員として、お働きのご様子、本当にお疲れ様です。神様がみなさんの決意と歩みをお守り下さいますようにと、いつもお祈りしています。

 このたびの出来事を、いろいろな人が論じている中、私はヘブライ大学教授で歴史学者の、ユヴァル・ノア・ハラリさんの言葉に動かされました。彼はNHKの放映や朝日新聞のなかで、私たちはいま、この事態にどう立ち向かうべきかを論じました。ハラりさんは言っています。コロナによって世界に望ましい変化も起きるが、悪いことも起きる、我々にとって最大の敵は心の中にある憎しみ、強欲、無知などの悪である。寛大に人を助け、科学や責任あるメディアへの信頼を高めるために連帯すれば、この悪を克服して、コロナ後の世界をよりよいものにすることができる、と。

 私たちは神学、福祉学、心理学などを基盤とする専門職集団として、世界の人々と連帯しつつ、この危機を乗り越え、よりよい世界を実現するために、力いっぱい励みましょう。平安をお祈りしています。

 前田の自己紹介:私はルーテル学院大学の名誉教授で、ソーシャルワーカーです。いま、仙台市にある有料老人ホームで毎日を送っています。家にいながら、目下、来月締め切りの保護司面接の解説記事を書いたり、メンタルヘルス領域の支援者のための小さな本の原稿を書いたりしております。コロナ騒ぎが収まるのを待って、いろいろな研修を頼まれているので、その準備にも励んでおります。

 前田ケイ