『人生100年時代の地域ケアシステム』

2019年5月、三鷹ネットワーク大学より、『人生100年時代の地域ケアシステム〜三鷹市の地域ケア実践の検証を通して』が出版されました。有力な研究者等がこれまでの三鷹市の実践掘り起こし、検証し、今後の課題を示しています。私は、それぞれの地域の実績を丁寧に検証し、その土壌に生えた木に、新しい実践を接ぎ木をしていく取り組みが大切であると考えています。しかし、多くの市町村はそれを見失っていないでしょうか。可能性を捨象していないでしょうか。

本書は、三鷹市の特性を紹介しています。何か新しい建物等のハード面を充実することだけが、将来に向けた取り組みとして優先させるべきでないと思っています。地域の日常生活の中に根ざした実践が、明日の可能性を示します。本書が、今一度、その原点に立ち返り、将来の可能性を模索する一助になるなら、幸甚です。