思い出記2003年度(出会い)-1

白雪姫を守る行列

 私の父が、大切にしていたものは、世界各国のすぐれた洋食器、そしてブランデイやウイスキー。その枠に入り切れない父の夢が、この行列である。とても可愛い表情。そして豊かな表情。ガラスでつくられたその人形に、深い表情が活かされ、一本の木の上に表現されている。
 ディズニーランドの世界かもしれないが、その行列からは、主役の姿が見えない。でも、なぜ彼らに豊かな表情があるのか。なぜ、笑いが見えるのか。

 私は、父が残してくれた思い出を支えに、この行列にある歩みを積み重ねていきたい。笑顔で。おとうさん、ありがとう。

潮谷義子熊本県知事

 理事長と熊本県知事を表敬訪問した。潮谷知事とは、義父潮谷総一郎先生(社会福祉法人慈愛園をここまで築き、また冤罪事件として有名な免田事件の弁護団長でもあれらた)が第一線で活躍なさっておられた20数年前にお会いした。新婚旅行で熊本に来た時、御挨拶にお伺いしたことが懐かしい。

 知事は、さまざまな理由で、親が育てられない子どもたちとともに生きてこられた。『わたしの一冊』の中で、山内逸郎著『新生児』(岩波新書)を取り上げ、「出生の瞬間は生涯最大の危機、胎内生活から胎外生活への切り替え作業を黙々と進める胎児は、革命的変化の担い手である。しかも、その過程には、幾つもの危機を切り抜けるための闘いがある。こんなにして生まれた未熟で依存的な乳児は、<あるがままでいい。ただあなたと出会えてよかった、愛しているよ>という人間的な働きかけを待っている。この未熟さは、成熟に向かう出発点であり、どんな環境にも適応する可能性を潜め持つものである。」と書かれる。
 人間は一足一足、人生の頂きに向かって歩んでいく。そしてそれぞれの年代においての取り組み課題、たとえば学び、子育て、仕事、生活等に、自分自身がどのように挑み、生きてきたかということが、次の年代の歩みと成長に大きな影響を与える。まさに出生から、その人それぞれの、乳幼児期、少年期、青年期、成人前期、成人後期、老年期と続く歩みが始まる。
 潮谷知事は、「あるがままの生命が社会をつくっていることを共有し発信できる熊本県にしたい」と語られる。知事の行政姿勢、そして実績から、県民一人ひとりへの優しい心づかい、生活としての視線、生命への畏敬と共感の思い、そして人間、生活という原点から、日本の現在と将来への展望を発信しよういう情熱が湧き出ている。
 熊本を応援し続けていきたい。

元祖駐車場

 九州のある空港の近くで、「元祖駐車場」という名前を見つけた。確かに「元祖○○」という食堂や、「創設○○年」という伝統工芸、饅頭等の店をしばしば見ることがある。「元祖」という名前に、付加価値をつけている。しかし、「元祖駐車場」を見て、驚きが先行した。

バラのフェスティバル

 神代植物公園では、毎年、バラフェスタが開かれる。世界のバラの品種が集められている。
 その種類の多さにまず圧倒される。そして、手入れが行き届いたバラが、噴水池の周りを所せましと咲いている。ジョン・F・ケネディ等々、思い浮かぶ名前がそれぞれのバラにつけられており、名前から、品種を生み出した人の意図を想像するのも、またおもしろい。

 大きな花びらのバラ、色鮮やかなバラ、壁一面に咲いたバラ、そして原色といっても、とても微妙な差がある。