西都市

 宮崎県西都市は、まさに西の都といわれるだけあって、広い高原に由緒のある古墳群をもつ。2004月11月に、「住民参画と協働のまちづくりを目指してー住民の手で地域福祉計画・地域福祉活動計画をつくろう」をテーマに講演をさせていただいた。これからの豊かな生活の町西都市を創ろうと、たくさんの住民、民生委員、当事者、ボランティア、サービス提供者の方々が集まられた。
 また、それから一ヶ月たらずで、西米良村の調査の帰り、西都市を訪問させていただいた。ふれあい・いきいきサロンでは、健康増進クラブとの協働プログラムが予定されていた。体温や血圧等の健康診断の後、エプロンを掛け、食器を洗い出したとたん、その姿に張りがでる。少しうなだれ気味の姿勢から、かくしゃくとした料理人の姿に変わるその一瞬の変化に私は感動した。家では火事を心配され、調理をしていないとのこと。その人の能力を活かせる仕組みづくりの必要性を痛感した。西都という、地域活動が活発な地域で、サロンの原点を学ぶことができた。
 また、パチンコ店を交流の場に代えた新たな取り組みを見学できた。中では、舞踊クラブの方々が、私を迎えて郷土の音楽にあわせて踊ってくださる。一つひとつの踊りに感謝。また、交流の場では、バザーが行われ、その収益は地域活動に送られるとのこと。ちなみに、改修費は、市と社協がそれぞれ300万、土地の借金は、当時で月1万円だと聞いた。シャッター街に人の流れが生まれたことは事実である。