2014年下関市地域福祉推進大会

2014年7月29日(水曜日)に、下関市地域福祉推進大会で講演をさせて頂きました。下関市は、坂道の多い地域ですが、その分、地域の助け合い活動が活発な市だと思いました。

前日、豊城東自治会を訪問しました。長府駅がからタクシーで約15分ほど丘に向かって走りますと、自治会館がありました。自治会の戸数は130戸、人員320名で、2011年段階で、高齢化率は36.7%に達していました。自治会は、3年前にサポート隊を発足させ、「高齢者。お一人様、不自由な方を対象に、話し相手、電球などの取り替え、水回りの簡単な修理、庭掃除、庭木の伐採、買い物、簡易な家具の移動」をサポートするようになりました。高齢者自身も、担い手として参加し、地域の支え合いのメンバーになり、「一生現役いきいき活動」「安全・安心で温かい町づくり」「一人ひとりが健康づくり」の町づくりを目指して活動しておられました。
2013年より、自治会組織の中心に福祉推進の企画、新しい活動計画の策定等を行う福祉推進委員会を位置づけ、また自治会役員会の下に、サポート隊、ふれあい・いきいきサロン、リフレッシュ豊城東(自主活動グループ)を置き、支え合いを強化していました。日頃の町内行事が活発であったこと、自主活動が盛んであったこと、知識・技術・技量の持ち主が多い等の強みを積極的に活用した取り組みでしたが、このような活動が下関市の地域福祉の基盤をつくっていると思いました。
豊城東自治会館

また、当日の午前中に、日本福祉ルーテル下関教会牧師竹田大地牧師ご夫妻と、合同会社「有歩道」を訪問しました。有歩道は、居宅介護支援事業所、デイサービスセンター道、お年寄りの住まい道がある下関市本町の本店、デイサービスセンターさんぽ道、お年寄りの住まい道の家がある唐戸店、通い所歩き道、住まい所道の家、集い所より道、旬肴旨酒処一颯のある赤間町の商店街という3カ所の地域拠点を運営しています。まちづくりの視点、運営の柔軟性、地域への広がり等、多くを学ぶことができました。
下関市NPO1
下関市NPO3
下関市NPO2

下関NPO1 下関NPO2 下関NPO3

午後2時より、「これからの地域福祉と住民参加によるまちづくり」というテーマで話させて頂きました。そして、下関市の伝統と文化、地域の根底を築く絆を大切にする自治会活動、さまざまな地域福祉活動を学び、下関市の成熟した福祉文化と明日の社会を切り開こうとする熱き思いを確信することができました。是非、日本全国に発信して頂きたく思っています。

下関市大会 下関市大会2 下関市大会3