長野県民生委員大会

長野県の民生委員・児童委員の働きは、地域に根ざしたものであり、その実績は高く評価されている。前日、栃木県から上田に出て、バスで鹿教湯温泉に泊まり、丸子町に戻った時の気温は、30度を軽く超えていた。町役場でバスをおり、そこから荷物を引き、丸子町文化会館の到着した時には、広い長野県内の市町村からたくさんの民生委員・児童委員の方々が来られていた。講演とシンポジウムの間、その熱い情熱と、一言ものがさず聞こうとなさる姿勢に感銘を受けた。

テーマは、「地域に密着し、地域にこだわる活動」である。かって、小金井市のケアマネジメント研究会の責任者を3年にわたり担わせていただいた時、最後の会議で、参加しておられたボランティアの方から本をいただいた。その方は、佐久の病院長を長く続けられ、疾病率の高かった長野が健康推進県となる原動力となった若月先生の娘さんで、いただいた本は、若月先生の論文を集めたものであった。何かと長野とは縁がある。

<概要>

  1. 直面する地域福祉問題
    1. 介護・養育→(家族・地域関係の喪失と無理解)→虐待
    2. 孤立→問題の潜在化と深刻化→老化の進行や疾病の急激な悪化
    3. 家族負担→世間体・誤った介護者の意識・介護されるものの自立意識のなさ→介護地獄
    4. 学校・家庭以外の止まり木がない→出会いの場の限定と孤独感→非行・不満・閉じこもり
  2. 社会福祉における小地域福祉活動=住民が取り組む地域福祉活動とは何か
  3. 地域福祉活動の担い手=民生児童委員・福祉推進員に期待される役割
  4. 地域を耕すための連携