さなえ窯
駒ヶ根高原美術館に行った。ルオー、ゴヤ、ロダン、池田満寿夫、藤原新也等の作品が各部屋に展示され、それぞれが強烈な個性を放ち、見る者に衝撃を与える。きれいに洗練された建物の中に、強烈な主張が詰まっている。
最後に販売部にたどり着いた。そこで売られていた「さなえ窯」の作品の素朴な美しさに心を引きつけられた。これも、美術館のコンセプトかもしれない。以下の文は、ご本人の自己紹介。
「私は、本州で一番小さい村として知られている愛知県北設楽郡富山村出身です。結婚後、美濃焼の産地で有名な岐阜県土岐市下石町に移り住み三人の子供をもうけ、仕事と家庭を両立しながら無我夢中でこの30年間ものづくりに励んできました。忙しい中でも常に<こだわり>を持ち続けてきたのは<お客様主義>の姿勢です。どういう器なら末永く好まれ続けられるのか?どういう器なら家庭が食卓を囲んで楽しく食事ができるのか?私は常にお客様の目で物を見て考えてやってきました。これからも先ずっと<お客様のこだわり>をもって<さなえ窯>で頑張ってやっていきます!」
確かに使いやすく、温もりが感じられる。ちなみに、美術館に展示されていた藤原新也の作品に気持ちを引きづられ、写真集を買った。そこにはこう書かれている。「ひとがつくったものには、ひとがこもる。だから、ものはひとの心を伝えます。ひとがつくったもので、ひとがこもらないものは、寒い」
投稿日 06年04月25日[火] 4:13 PM | カテゴリー: 焼き物紀行