長野県上田市近郊と福島県会津若松市の屋根

7月中旬は鹿教湯に、7月末は裏磐梯高原に行く機会があった。上田駅から鹿教湯温泉へ行くバス中から、ふと外を見ていると、屋根の上に屋根がある。確かに一部地区にはその家が多い。蚕を養っていたためか、もしくはいろりの煙を逃すためか、またはおしゃれか分からないが、とても気になっていた。帰りのバスの中から必死で撮ったのが、以下の写真。今は使っているか分からないが、とても気に入った。換気にはもってこいなのかもしれない。また裏磐梯高原から猪苗代駅に向かうバスで、運転手の方が教えてくれた。茅葺き屋根を維持することがむずかしく、それを囲うために新たに屋根をつくっていると。確かに会津若松市には、いたるところでそのような屋根に出会った。確かに茅葺き屋根の面影を残し、過去と現在の折衷点のような屋根。そこに趣が現れている。

歴史を大切にすることは良いこと。そして、日常生活に大切にしてきた伝統の面影を残すことを、生活への愛着と言うのかもしれない。