白浜レスキューネットワーク

「私は、必ずあなたと共にいる」というメッセージを届け続ける働きを紹介します。 私は、昨年、藤藪庸一牧師にお会いしました。来週、訪問する白浜レスキューネットワークのリーダーです。「自殺しようと苦しむ方々を何とかして助け、人生に希望を失っている方々に、もう一度人生をやり直そうと思ってもらえるように関わっていきたいと願って」、NPO法人白浜レスキューネットワークが立ち上げられました。

 和歌山県南部西海岸にある白浜三段壁(さんだんべき)は、断崖絶壁の名勝ですが、自殺者があとを絶ちません。保護した件数は、年間30件を超えるそうです。相談電話は、三段壁以外からもあり、1260件を超えるそうです。また、保護した方々が自立するには、自己破産や就職活動などとともに、もっとも大切な、心身の回復が不可欠です。これらの問題を解決していくために畑を作り共同生活をしていると、藤藪牧師は言われていました。

 藤藪牧師は、著書(藤藪庸一『<自殺志願者>でも立ち直れる』講談社)でこう書かれています。「私が何よりもうれしいのは、<略>共同生活を経て、自立していくことです。<略><教会に遊びにおいで><いつでも連絡をちょうだい>自立していく際には、また会えることを祈って送り出します。<略>私との関係を続けて連絡をくれ、そしてなんといってもその人が自立して生き生きと頑張っていることがわかると、私は励まされます。」 今、必要なことは、「共にいる」存在があることを、希望を失いかけている方々に届けることではないでしょうか。「共にいる」働きが、明日の社会を切り開いていくと、私は確信しています。」 この文章は、2012年度卒業式で私が話したメッセージの一部です。機会があって、実際に働かれている場で、藤藪牧師にお会いしてきました。午前に、弁当を調理し、かつ喫茶店として場を提供しているCOMBを訪問しました。先生は、調理に追われておられました。当日は、たくさんの弁当の注文があったそうです。生きていくことに絶望し、当地を訪れた人々が、最後の決断の前に、助けを求めてくることができるように、いつも心を開いている人がいる。絶望の中にあって、救いのみ手を差し伸べようとする働きがある。これから、未来に向かって再び歩もうとする仲間がいる。

 

 

 

 

 

白浜三段壁に行きました。本当にすごい絶壁。そして2枚の看板と電話ボックスに張られた紙を見て、驚きました。白浜レスキューネットワークのメッセージが置かれていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤藪先生の白浜バプテスト白浜教会