福岡県市区町村社協役職員研修会(2013年8月)

2013年の夏、福岡県内の市区町村社会福祉協議会会長・常務理事・事務局長研修会が行われた。九州北部は、7月に長期間豪雨が続き、大きな被害を受けた地域もあり、「地域の絆」の大切さを共に確認した時となった。

私は、県社会福祉協議会の方にお連れ頂いて、社会福祉協議会災害ボランティアセンターが継続して開設されていた八女市を訪問した。八女市を流れる川が氾濫し、たくさんの住宅が被害にあって、まだ片づいてはいなかった。

私たちは、災害ボランティアセンターを訪問し、関係者の方々を慰労し、そして奥に集まっていたグループに声をかけた。彼らは、福島県から支援に来たメンバーで、東日本大震災の時に支援を受けた御礼に、福島から駆けつけて来たのであった。よく知っているメンバーもおられ、私は、「絆」の意味を学ぶことができた。東日本大震災の被災地のことを忘れてはならないし、それぞれの地域で共に歩むことの大切さを実感した。

「被災地を訪問し、まだ瓦礫が片付かず、生活の拠点を失った方々の生活の場が、未だ築かれていない現実、支援が遅れている現状を見続けてきました。

しかし、自分たちで、コミュニティを再建しようとする動きが確実に生まれており、この地道な歩みと足を揃えることが、今、本当に求められていると思います。明日を目指して、被災地で生まれた「希望の光」と共に歩みたい。

そして、日本全国で、今回の死亡者、行方不明者の数を超える人たちが、自殺、孤立死している現状に、少しでも挑戦したいと思っています。

すなわち、被災地支援を通して、今、日本社会が求めている「希望」と「絆」を再生していくこと。今は、それぞれの場で、互いに支えあい、生きていくことが大切な時期になっています。

私は、その基盤を築き、若者たちが、希望を持って生きていくことができる社会づくりに努力したいと再度思いました。」