恩師と尊敬する先輩と

7月9日、少し早起きして、日本キリスト教団田浦教会に向かった。阿部志郎先生と岸川洋治先生にお会いするためである。私は、本年の3月をもって、ルーテル学院大学を退官し、名誉教授として人生の再出発をすることになった。しかし、この数ヶ月は、新たな経験をすることになった。一つは、NHKのフクチッチという番組に登壇したこと、また『信州の地域福祉の歩み』を仲間たちと一緒に刊行できたこと、市区町村社会福祉協議会ボランティア・市民活動センター強化方策2023〜社協VC5つの役割と25の視点』のまとめに関われたこと等々である。それらを終え、7月になって、新たな歩みが始まる。

人生の節目にいつも、私は、阿部志郎先生にお会いし、助言を頂いていた。例えば、20歳の時、ボランティア活動を通して自分の生き方が問われ、将来の道を探し求めて、当時横須賀基督教社会館の館長だった阿部志郎先生にお会いした。阿部先生から、自立と連帯によってコミュニティが形成されること、そしてボランティア・市民活動とは、自分を振り返りつつ、連帯・協働して、コミュニティを耕す自発的な活動であることを学んだ。今、「どのように活動するか」だけでなく、「どうして活動するのか」というボランティア・市民活動の原点が問われているが、私の原点は青年時代の出会いから生まれたのである。

以降、日本キリスト教社会福祉学会の会長をお引き受けする時、ルーテル学院大学の学長の決定を受けた時、大学が大学院を創設した時等々、阿部先生は、私が歩む背中を押して下さった。そして岸川先生は、いつも励まして下さったことを忘れない。

田浦教会の礼拝後、阿部先生と岸川先生とご一緒に食事をとり、今後の私の歩む道をご相談した。私にとって、本当に大切な時を過ごすことができたのある。