長野市地域福祉ワーカー研修会

長野市社会福祉協議会に、私は育てて頂いた。長野市社協の経営基盤強化の委員長として、10年を越えて、一緒に地域課題を把握し、休日にも長野市に来て、社協のあり方を考えました。そして、添付のような目標を確認しました。

 また、地区社協のあり方を巡って、何度も研修会を開きました。地区社協は、長野市社協の歴史でもありました。しかし、長野市が新たな地域組織をつくり、その実績を継承できなかった地区もあり、新たな課題が生じています。

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2019年5月、研修のご依頼があり、お引き受けしました。あらためて長野市社協の特徴を以下のように考えています。①市民のニーズ把握に力を注いだ地域福祉活動計画:地区懇談会、地域福祉推進ネットワーク会議、女性団体ヒアリング、地域福祉サービスコーディネーターヒアリング、ワーキングループヒアリング、市民アンケート調査、委員、社会福祉協議会役員・職員アンケートを通して、課題を2,300件に集約。②たえず、多くの方々よ合意し、そして12の切り口に整理し、共通目標を設定=❶学び、❷参加、❸交わる、❹つどう、❺見つける、❻防ぐ、❼支え合い、❽伝える、❾相談、❿ネットワーク、⑪まちづくり、⑫自治・治めるという切り口を生み出し、「誰もがみんな、自分らしく生きるために支え合いの地域づくり」という共通目標を掲げた。③目標に向けて努力してきことは、小地域福祉活動であり、地区社協を軸とした戦略であった。これは、合併をして大きくなった市において、地域福祉の推進を目指した社協、住民の挑戦であった。④行政との確執から協働へ。⑤生活困窮者支援、地域福祉権利擁護事業(日常生活支援事業)等の孤立や生活困窮への対応では実績がある。

今回は、地域福祉ワーカーへの研修です。地域福祉ワーカーのことを、支社協の土屋さんに教えて頂きました。

①地域福祉ワーカー設置の背景○「第一次長野市地域福祉計画」(H17年6月策定)において、30の地区(当時)を地域福祉推進の中核的単位として位置づけました。○そして、地区社会福祉協議会を推進基礎組織とし、地区の実情に合った活動を展開するために「地区福祉活動計画」を策定していくことになりました。○当時地区社会福祉協議会は役員中心の組織体であったため、地域に密着して支え合い活動等が展開できるよう、地区の課題・ニーズをさまざまなサービスや活動につなぐとともに活動の開発、地域の力の引き出し役となる人として地域福祉ワーカーを配置していくことになりました。②地域福祉ワーカーの所属 ○当初は、地区社会福祉協議会に所属。住民自治協議会設立後は、住民自治協議会に 所属。③地域福祉ワーカーの役割:主に地域活動への支援を担います。 地域福祉活動を推進するため、地区地域福祉活動計画に基づき、地区の団体等と連携して、以下の業務を行います。○地域の支え合い活動の創出、担い手の養成及び活動の紹介。○地域福祉に関する広報活動、○地域住民の福祉ボランティア学習の企画実施、○活動の提供主体間の連携体制づくり(新)○地域たすけあい事業コーディネーターの補助(新)