社会福祉関連
民生委員制度創設100周年記念 山形県民生委員・児童委員大会
記念シンポジウム「私たちが受け継いだもの~これからも地域とともに」について
平成29年10月30日(月)13:40〜15:00
講演「次の100年へ ~活動の歩みとこれから期待されるもの」(仮題)
15:15~16:25
シンポジウム「私たちが受け継いだもの ~これからも地域とともに」
シンポジスト
村山地域:山形市民生委員児童委員連合会主任児童委員研究部部長 丹野美津子 氏
最北地域:最上町民生児童委員協議会会長 笹原 勝義 氏
置賜地域:長井市民生委員児童委員協議会連合会会長 梅津 敏昭 氏
庄内地域:鶴岡市藤島地区民生委員児童委員協議会会長 半澤 正明 氏
コーディネーター:ルーテル学院大学 学事顧問・教授 市川 一宏 氏

山形民生委員100年記念
投稿日 18年06月28日[木] 9:58 PM | カテゴリー: 共助社会づくり,社会福祉関連
2018年6月23日、「共生園設立90周年」記念式と国連「世界孤児の日」制定誓願「ニューヨーク世界大会」日本発足式が行われました。共生園とは、孤児の母と言われた田内千鶴子氏が、3,000人の孤児を育てた日本で言う「児童養護施設」で、息子でありユン先生が引き継いでおられます。また、ユン先生は、田内先生のお子さんで、また在日韓国人のために老人ホーム「故郷の家」を建て、たくさんの方々をお支えになられています。
ちなみに、ユン先生と私のとの出会いは、今から30年ほど前にさかのぼります。当時、日本キリスト教社会福祉学会の事務局をルーテル学院大学が引き受けていた私は、韓国からのお客様をお迎えする際にユン先生にお助け頂きました。それ以降、同学会を通してご指導頂き、私が同学会会長であった昨年の夏、国連孤児の日の制定に対する意見のとりまとめのご依頼を受けました。私は、阿部志郎先生を代表とする日本の児童福祉の推進者の方々にお願いし、文案の確認を頂き、作成しましたのが、以下の文書です。
今回の発足式でも、取りあげられていました。
感謝。
「UN世界孤児の日」制定運動の趣旨に賛同いたします。
世界のいたるところで、戦争や内紛、テロが起こり、たくさんの命が失われています。また、伝染病や環境の不衛生に起因する疾病、地震や大規模火災等の自然災害による被害で命を失ったたくさんの人々がおられます。経済危機による飢餓や極度の貧困の結果として起こる家族崩壊、地域崩壊の結果を合わせて、生活の危機に直面している人々は、莫大な数にのぼります。これは、特定の地域にとどまらず、国や、近隣諸国を包含し、世界規模で多くの市民も巻き込んで進んでいます。
これらの結果、もっとも弱い状況にある子どもが、大きな被害を受けています。父、母や近親者等の今まで育てられていた家族を失い、貧困に陥り、また住む家を失い、生活の危機、心の危機、生命の危機に直面するなど基本的人権を保障されていない子どもの数は1億5千万人を超えるとする報告もあります。「子どもは、どの子も、神はまだ人間に失望していないというメッセージを携えて生まれてくる」とタゴールが言ったように、一人ひとりの存在の輝きを守ること、すなわち、「児童の権利に関する条約」第20条第1項に書かれているように、「一時的若しくは恒久的にその家庭環境を奪われた児童又は児童自身の最善の利益にかんがみその家庭環境にとどまることが認められない児童は、国が与える特別の保護及び援助を受ける権利を有する。」とされる子どもの権利を保障する取り組みが急務であると私たちは考えます。
特に、一人で生きていくことがむずかしい子どもが置かれている状況を見ますと、前述の戦争等を要因とし、父母と死別、離別、もしくは虐待を受けて離れて生活する子どもの数は、増加している現状にあります。私たちは、決意をもって、そのようないわゆる「孤児」に対する支援を行うことが求められています。
歴史を振り返えりますと、「孤児の母」と言われた田内千鶴子(タウチチズコ)氏の取り組みから学ぶことができます。韓国で最も長い歴史を持つ孤児院である共生園は、1928年、敬虔なクリスチャンであったユン・チホ伝道師が、木浦の小川橋の下で寒さに震えている7人の孤児の子どもたちを発見し、家に連れてきて一緒に生活をしたことから始まりました。そして、ユン・チホ伝道師は、「孤児の母」と言われる日本人の田内千鶴子(タウチチズコ)女史と結婚し、二人で孤児の命と生活を守っていましたが、韓国戦が始まり、ユン・チホ伝道師は子どもの食料を求めて出かけていったまま行方不明になりました。田内千鶴子女史は、結局戻って来られなかった夫を待ちながら一人で共生園を守り、3000人の孤児を育てました。今なお「孤児の母」と呼ばれる田内千鶴子女史のこの犠牲的な人生は、国境や民族、言語を超えた愛でした。田内千鶴子女史の生前には願いがいくつかありましたが、それは、社会的な支えを通して孤児でなくなる世界、孤児たちが社会の各分野で働くことができる世界でした。
私たちは、田内千鶴子氏の精神を学び、以下の趣旨のもと、「UN孤児の日」制定運動に賛同します。
私たちは、神から与えられた子ども一人ひとりに愛情を注ぎ、家族と死別、離別して一人となった「孤児」が受け入れられ、胸を張って堂々と生きることのできる環境を作る。
現実に、世界各地で「孤児」の養育、支援に関わっているNGO、NPO、国、地方自治体等が協働して、「孤児」が置かれている現状とその要因を明らかにし、広く世界に発信するとともに、「孤児」となる要因の解決に取り組み、「孤児」への支援体制を強化する。
それぞれの子どもの個性、強み、弱み、環境が違うことを前提に、「孤児」を支援している個人、組織の叡智を集め、その専門的知識と援助技術に基づき支援の向上を図り、広く子ども支援のあり方を提案する。
- [最善の利益]「孤児」の最善の利益を追求し、権利条約に記載された子どもの権利を、広く普及させる。
聖書には「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ福音書第25章第40節)とイエスの言葉が書かれています。私たちは、この声明によって、宗教や文化、言語、歴史が異なろうとも、子どもの誕生に「おめでとう」と言い、その成長の歩みを皆で見守り、支え、支援していく一つひとつの行動が広がっていくことを切に願っています。
2018年6月
代表 阿部志郎(神奈川県立保健福祉大学名誉学長
・横須賀基督教社会館名誉館長)
市川一宏(ルーテル学院大学学長)
遠藤久江(社会福祉法人二葉保育園理事長)
岸川洋治(社会福祉法人横須賀基督教社会館館長)
潮谷義子(社会福祉法人慈愛園理事長・前熊本県知事)
松原康雄(明治学院大学学長)
山崎美貴子(神奈川県立保健福祉大学顧問)
投稿日 9:28 PM | カテゴリー: 共助社会づくり,大学関連,社会福祉関連
新たな情報です。どうぞ検討下さい。
午後の部
8月8日 午後の部
今年度、光が丘連合会のイベントに本校のボランティア部が参加したことがきっかけで、ボッチャを知ることができ、生徒の主体的に取り組んでいこうという気持ちを踏まえ、練馬高校の生徒が中心で、参加者全員でボッチャを行ったあとに、
主題オリンピック・パラリンピック教育発展のための障がい者や高齢者に向けたボランティア体験プログラムを考える をテーマにワークショップを行い、最後に発表をして頂く方向で進みます。
13:00〜14:00 基調講演 市川一宏(ルーテル学院大学学長)
14:10 「ボッチャで交流」練馬高等学校ボランティア部がレクチャー(20)、移動(10)
14:40 ワークショップ
主題 オリンピック・パラリンピック教育発展のための障がい者や高齢者に向けたボランティア体験プログラムを考える(90)
14:40〜16:10
16:10 各グループ発表
16:40 講評 市川一宏
2018年8月8日(水曜日)、都立文京高等学校において、スクールボランティアサミット2018が行われます。
今、世代と分野を超えた広い協働が必要と思っています。私は、以下の問題意識をもっています。
1.制度・分野ごとの『縦割り』では解決できない課題の存在。地域で起こっている問題に制度が追いついていけていない。
2.地域の「つながり」、家族の扶養・養育機能「育て」「育ち」「分かち合う」関わりの脆弱化が今まで経験したことのない生活問題を生み出している。
3.社会的孤立・社会的排除の増加。
4.自己肯定感をもてない人々が地域で見えない。
5.「支え手側」と「受け手側」が分かれ、壁をつくっていないか。
だから、担い手が増えないのではないか。動機を掘り起こしていない。
6.地域の継続自体が問われている。
今回のサミットにおける学びは、新たな地域の創造への第一歩になると信じています。
SVS2018チラシ2
投稿日 7:27 AM | カテゴリー: 共助社会づくり,社会福祉関連
私と石巻市社会福祉協議会との関わりは10数年前にさかのぼります。宮城県・山形県・福島県ボランティアコーディネーター138.5時間の研修をきっかけに友人ができ、石巻市に何度か講演、研修にこさせて頂きました。それをバックアップして下さった宮城県社会福祉協議会の方々に感謝しています。
そして、2011年3月11日の東日本大震災後、2度の地域福祉活動計画の作成アドバイザー、ボランティアセンターのアドバイザー等をご依頼頂き、今があります。一緒に考え、学び、教えて頂いた7年間であったと実感しています。
感謝。


投稿日 7:19 AM | カテゴリー: 共助社会づくり,社会福祉関連
2018年ボランティア情報2月号、3月号に、特集「40年の歩みを、ともに」(全社協 全国ボランティア・市民活動振興センター40年座談会)が掲載されています。
ボランティア情報2月号
ボランティア情報3月号
投稿日 18年04月04日[水] 4:34 PM | カテゴリー: 共助社会づくり,社会福祉関連
2018年3月4日(日曜日)と3月6日(火曜日)に、東京都と宮城県で地域福祉フォーラムを行い、講演をさせて頂く。
地域福祉実践が広がり、地に根を張ってきたことを実感しています。
平成29年地域福祉フォーラムチラシ
宮城県地域福祉フォーラム
長い間、一緒に歩んでいる仲間に感謝。
投稿日 18年02月25日[日] 9:45 PM | カテゴリー: 共助社会づくり,社会福祉関連
私が学んでいるほっとプラスを紹介します。
ほっとプラス1
ほっとプラス2
ほっとプラス3 
投稿日 9:36 PM | カテゴリー: 共助社会づくり,社会福祉関連
2018年2月、長野県飯綱町で「共に生きる地域を目指して〜支える支えられる地域から、互いに支え合う地域へ」というテーマで、講演をしてまいりました。私は、1997年に三水村、そして2009年に飯綱町に来させて頂きました。最初は、全社協地域福祉部の委員会でふれあいいきいきサロンの検討を行い、そのモデル地区として三水が選ばれ、委員であった三水村社協の現事務局長沖さんや、住民の方々とお会いしました。当時の経験を踏まえて、月刊福祉に以下の論文を書いています。
サロンの特徴は、以下の点にあります。
①多様な活動形態:同サロンの活動にあたっては、形にこだわり過ぎないで、その地域や参加者にあった場を創ることが大切である。同サロンの活動内容としては、趣味を中心とした活動型、会食型、話し合いを通したふれあい活動型、健康チェックを取り入れたミニデイ型等、多様な活動が見られる。また地域で行われているデイケアを利用する必要はないが、地域で孤立している高齢者等の機能低下を予防する体操教室等の活動も行われており、予防、リハビリ、在宅ケア等、活動の範囲は広い。さらに利用者として、高齢者や精神障害者、子どもを養育する母親のそれぞれを個別に対象とする活動がある一方、高齢者や障害者、児童のすべてを対象にしたものも見られる。それぞれ地域の課題も異なるのであり、企画力や創造力を自由に生かして、できることから始めていくことが大切である。
②柔軟な運営:同サロンは、利用者の要望とボランティアの力量に応じて、その活動の姿を変えていける特徴がある。たとえば、日頃の活動を通して、サロンの利用者である高齢者と若い層の、世代を越えた交流が必要と思われた時、今までの運営を柔軟に変えていく勇気が必要である。また活動実績を積み重ねていく中で、新たな福祉問題を認識した時には、その状況を敏感に察し、新たな活動内容を展開していくことも可能である。
③みんなが参加者:同サロンを運営するにあたっては、利用者とボランティアとの意識の上での垣根を取り払うことが大切である。長野県の三水村では、利用者も自主的に活動に参加し、協力してサロンの企画を立てている。サロンの利用者の意思決定は、最大限に尊重するべきである。
④地域のサービスや専門家との連携:在宅福祉サービスが、きわめて広範かつ多様な内容を備えているあることは、既に述べた通りである。同活動にあたっては、社協の担当者はもちろんのこと、地域で提供されている多様な保健医療福祉の専門家との協力を考えていくことも大切である。何故なら、運営上の問題が生じた場合にも、適切なアドバイスが受けられるし、サロン利用者のニーズの変化に対応して、利用者に適した活動を組み立てていくことが容易になるからである。
⑤利用者の生活にもっとも接近した活動:地域住民が同サロン活動のボランティアになることによって、利用者にとってもっとも身近な場所で活動が行なわれることになる。たとえば、地域の身近な公民館やボランティアの自宅等を拠点として活動することによって、利用者は比較的楽に通うこともできるし、近隣の住民と出会う機会が増えることにより、生活の範囲も広がることが期待される。
『小地域における福祉の仲間づくりを推進する〜ふれあい・いきいきサロンの意義と運営』 月刊福祉 1997年
また、2回目は、国の補助をうけた飯綱町認知症地域支援事業に委員として参加した時でした。
平成19(2007)より2年間、飯綱町は補助金を受け、住民が協働した、認知症をもつ高齢者や家族への理解の促進と支援の推進に関する検討を行った。ケアする家族、医師、医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャー等保健医療福祉に関わる専門職、司法関係者、消防や警察等の公的機関代表、地域の様々な団体・企業等が加わる委員会を組織し、さらに医師等による専門チーム(早期発見、認知症支援システムづくり)、児童・生徒啓発チーム(学校における学習プログラムの開発と普及)、うんまくボケる戦略チーム(健康維持、社会生活継続をめざしたプログラムづくり)というチームに分け、町をあげて、認知症の理解を広げることをめざしたのである。
なお、その際、報告記録などを行う事務局を保健福祉課、包括支援センター、社協が担う体制をつくった。具体的には、保健福祉課内会議、コーディネーターと事務局で構成されるスタッフ会議を行い、進行管理を徹底している。
事業開始前後に、全戸を対象にした「意識実態調査」を実施し、認知症地域支援推進会議、チーム会議にて内外部識見者、チーム委員へ報告、課題提起をした。定期的(3か月に1回程度)に認知症地域支援推進会議を開催(進行は行政)し、内外部識見者の助言、評価、またチーム代表者の意見から見直しを行っている。さらに、住民を対象に、認知症の理解を進めるための地域福祉フォーラムにおいて報告している。
<考察>
行政、社会福祉協議会が、計画段階から、who(主体)、whom(対象)、why(目的)、what(内容)、when(期間)、where(場所)、how(方法)、how much(費用)について、基本設計を住民や関係者に示し、働きかけている。なお、数量的目標が立てにくい場合には、task goal(事業の目標)、process goal(問題の発見、問題の共有、支援計画の策定、実施、再評価という一連のプロセス目標)、partnership goal(関係者の役割を確認し、協働して問題の解決に当たる目標)を設定し、取り組んでいくことが大切である。その結果、取り組みの意義と課題が明らかに理解で、今後の参考にできる。
飯綱
飯綱町は、長野県北部に位置する約11,000人の農業中心の町である。2005年に牟礼村と三水村が合併し飯綱になったが、私の関わりは、三水村時代のふれあい生き生きサロンのプロジェクトに始まり、本事業においては学識委員として参加した。
「多世代交流・共生のまちづくりの施策・実践と地域社会の挑戦」単著『人口減少社会における多世代交流・共生のまちづくりに関する研究会報告書』全国市長会2016年
2018年2月、再び、飯綱町を訪問させて頂きました。飯綱町は、過疎高齢化が進み、高齢者人口は、36パーセントに達していると、行政の方が報告なさいました。しかし、援助が必要な高齢の方々を支えておられているたくさんの方々が、講演を聞きに来られていることを知りました。私の目から見ると、それらの方々がおられることが、飯綱の強みと思います。そして、地域福祉活動の実績がある。それはかけがえのないこと。その方々に応援メッセージを送ることが私の役割でした。もし、その役割を果たすことができたなら、うれしいと思っています。
講演の終了後、昼食に連れて頂きました。私は、数限定の暖かい鴨南蛮蕎麦を注文しました。そしたら、盛り蕎麦と鴨南蛮が入った鍋、卵が出されました。鍋に入れて食べます。温まりました。
でも、蕎麦屋さんの中は暖かいが、そとは厳寒でした。厳しい社会にあって、温まる場所を提供し続けるのが、福祉の役割と信じています。
投稿日 18年02月05日[月] 9:17 PM | カテゴリー: 共助社会づくり,社会福祉関連
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